ユーカラの人々

本書は金田一京助の世界「ユーカラの人々」を描いたものである、著者は金田一京助、國學院大學教授、東京大学教授歴任、研究はアイヌ語・アイヌ文学・アイヌ文化全般にわたり、特にユーカラ研究分野を開拓、編者は藤本英雄、北海道大学卒業、元北海道埋葬文化センター理事、主著「金田一京助」、

片言をいうまで、樺太アイヌ語単身調査、オチョポッカアイヌ部落、樺太アイヌ語文法と「北蝦夷古謡遺篇」

アイヌの話-心の小道余話、トンナイチャのラマンテ翁・ハウキ(歌)、

副酋長山辺安之助、アイヌの窮状は教育、南極観測参加、

樺太だより、白浜部落に滞在、ピルスヅキー博士のこと、内淵の千徳太郎のアイヌ語辞典、

思い出の樺太、落帆村(オチョポッカ)再訪

イランカラプテーアイヌをにっこりさせる一言は「今日は」、

太古の国の遍路から、柴雲古津村へ、アイヌの老婆コポアヌ、ユーカラ、盲爺さん・ワカルパ、ツ゚ナレ翁のユーカラ、

盲詩人、ワカルパを東京に迎える、ワカルパの長逝、供養の時娘ユキに会う、

人差し指の話、食器を人が洗わずに済むように、

ペンを休めて、婆さんとの付合いは上野の拓殖博覧会北海道アイヌ小屋がキッカケ、8度の上京で口述、婆さんのため息でペンが止まる、

葉がくれの花ーマツさんとナミさん、函館に学んだアイヌ姉妹、平取教会伝道師、独身生活と結構生活に分れた30年、晩年は隣り合って住む、

近文の一夜、金田一学生・近文のアイヌ部落での一夜、宿の主は金成マツ、娘さんは旭川女学校の幸恵、

知里幸恵さんのこと、母系は大酋長カンナリ翁を祖翁、生母はマツ、「アイヌ神謡集」公刊、行年20歳、

秋草の花、「アイヌ神謡集」の著者は知里幸恵で氏ではない、

胸打つ哀愁ー知里幸恵さんの日記とその追憶、一夜の宿でユーカラ筆記を言い放つ、公刊を目指し上京、日記は「おもいのまま」「お留守居日記」

知里君をしのぶー人とその学識、金田一は室蘭中学を特別一番で卒業した真志保を東大言語学科にいれた、北大教員に抜擢、教授に任じ言語学・アイヌ文学を担当、金田一と分担でユーカリを邦訳・注釈、

アイヌ語ノート、世界言語の中の一つ、北海道、樺太、金成家と幸恵、

「アイヌの話」序、近文再訪、佐々木長左衛門「アイヌの話」

違星青年、金田一を訪ねた青年、東京でのアイヌゆえ好遇され安定した生活、耐えられなくなり北海道での体を酷使し、30前で消えていった、

「若きウタリに」序、八重子女史はアイヌの有珠の豪族の次女、ジョン・バチュラ―師養女、敬虔なユーカラ蒐集者、佐々木信綱博士の高懐により刊行、

アイヌの佐倉宗五郎の話ー問題の旭川土人地の一件、アイヌの義民天川慶三郎、土地の官権を向こうに回し、大隈伯や西郷従道を動かし旭川土人の命と給付地を安んじたが冤罪に問われた悲壮な物語、

収税吏と間違えられた話ーアイヌ部落巡歴日誌、ノートをひろげユーカラ朗読

心の小道をめぐって、なぜアイヌ語を研究するのか、最初の探検、カラフト探検、生活難、光明打開、アイヌのホメロス、幌別の女性群、(講演記録から)

まとめ

ⅠからⅤに分け構成、この随筆集はアイヌ研究の面から金田一京助に迫ったものである、

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