レビュー・あいまいさに耐える

輿論主義(民主主義)のためにはリテラシ―よりもネガティブリテラシーが必要、思い至った筋道を跡付けるため、2010年代以降のメディア社会を振り返る、著者は佐藤卓己、京都大学大学院文学研究科博士課程指導退学、上智大学文学部新聞学科教授、京都大学名誉教授、専攻はメディア文化史、著書「大衆宣伝の神話」他、

概要

ファスト政治、政権交代選挙前・私はこう書いた、輿論調査報道と解散予言の自己破産、マニフェスト選挙のメディアリテラシー、失望を受け止める政治的思考を、2マニフェスト選挙の消費者感覚、賢明な消費者としての有権者、パンとサーカス化・道路と安全か、3ファスト政治と世論調査民主主義、心を思いやる暇がない高速社会世論政治はファスト政治、世論調査は国民投票、輿論の世論化というファシズム、ネット世論は不信のバロメーター、はなはだ迷惑な議論、高次リテラシーとしての輿論/世論、メディア流言、1想定外の風土、2危機予言とメディア・リテラシー、3災後メディア流言、液状化した輿論、ラジオ文明論の明暗、ラジオ化した輿論、ポスト3.11のウエブ文明論、デモする社会、1論壇はもう終わっている、総合雑誌の閉鎖性ー世界の場合2デモする社会の論壇時評、ファシスト的公共性のメディア、3ファスト政治と輿論2.0、情動社会、世論調査の「よろん」とは、公的意見か民衆感情か、大衆感情の制御システム、討論型世論の限界、2もうパブリック・オピニオンはないのか、インターネット民主主義原論、世論調査の前面化と潜在化、3報道の自由度ランキング、体感自由と内閣支持率政治、自主規制と自己検閲、快適メディア、1玉音から玉顔へ、2変化減速時代の快適メディア新型コロナ危機とメディア環境、情報革命としてのテレビ革命、減速する意識変化、快適な政治は良い政治か、3例外的状況の感情報道、感情報道のソーシャル・ディスタンス、信頼できるメディアの使命、ネガティブ・リテラシー、1戦争報道に真実は求めない、不安から始まる戦争、ソーシャルメディア時代の戦争報道、プロパガンダ史の教訓、2AI時代に必要な耐性思考、「メディアリテラシー・吟味思想を育む」の射程、3ネガティブ・リテラシーの校用、アクティブ・オーディエンスのネガティブ・リテラシー、古典に学ぶー道徳的資本と社会的遺産、ネガティブ・リテラシーについて知りたい方におススメ、

感想

本当に求めるものは吸収し、どうでもいいものは成り行きに任せる能力は、忍耐強く古典に沈潜して思考することで得られる、

まとめ

ファスト政治、メディア流言、デモする社会、情動社会、快適メディア、ネガティブ・リテラシーを考察、耐性思考の必要性のすすめ、2009年政権交代選挙から今日迄、

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