OECDやユネスコなどの国際機関・シンガポールやフィンランドの諸外国の議論や教育事情について随所に触れ、世界の教育がどこへ向かっているかを参考にすることで、日本の教育を捉えなおす、著者は白井俊、コロンビア大学法科大学院修士課程修了、文部省入省を経て現在内閣府科学技術イノベーション推進事務局参事官、著書「OECD Education2030プロジェクトが描く教育の未来」他、
概要
変わる世界の教育、1デジタル化の影響、テクノロジーと教育の競争、エストニアの挑戦、2学力世界一の交替、フィンランドの今、躍進するシンガポール、3教師を取り巻く環境の変化、世界的な教師不足、教師から教育者、教育は何を目指すべきか、1世界のパラダイム転換、経済成長モデルの限界、人間重視の世界観へ、先進国での議論、2国連が採択したSDGS、持続可能な成長、日本でのSDGSとESD、3ウエルビーイングへの注目、OECDによるミッションの再定義、日本での浸透、幸福感との違い、4人間重視に立ち返る、SDGSとウエルビーイングの比較、個人の尊厳に向き合う、学力と学習意欲、学校生活と余暇のバランス、学校の意思決定への参画、安心・快適な学校の環境、主体性を捉えなおす、1理想と現実のギャップ、データから見えてくる姿、重いランドセル問題が突きつけるもの、2そもそも共通理解はあるのか、宿題を忘れずに提出することは「主体的」か、主体性のパラドックス、3国際的な視点から問い直す、英語に訳すことができるか、主体性とエージェンシー、ハートの梯子モデル、主体性の再検討、子供たちに求められる能力、1能力とは何か、アメリカ国務省の採用試験、コンピテンシー概念の受容、組み合わせと文脈、2非認知能力の重要性と落し穴、注目された理由と課題、3能力を発揮する方向、態度・価値観と学校の役割、探求の再検討、1総合的な学習の時間の導入、日本での導入、アメリカの「リンゴ」の学習例、外国における探求の理かい、2前提としての方法論、探求の共通認識、4つのレベル、探求と倫理道徳、3成功するための条件、シンガポールが成功理由、エコシステム、教科を中心とした方法論、教師の役割、探求の評価何をどこまで学ぶべきか、1広さと深さのトレードオフ、アメリカの「長さ1マイル・深さ1インチ」問題、カリキュラム・オーバーロードの本質、2問題の背景、コンテンツ主義とコンピテンシー主義、サイロ思考からの脱却、自分で自分の首を絞める、3見えてきた解決策、金融リテラシー調査の結果、カナダやニュージーランドの対策、教師視点のカリキュラム、これからの教育はどこへ向かうか、1ニュー・ノーマルの教育像、分断から脱却、プロセス重視、教師・生徒の関係、2未来の学校はどうなるか、シナリオ1現在の延長戦上、シナリオ2アウトソーシング、シナリオ3地域ごとの特色化、シナリオ4融解する学校、学校の普遍的役割を説く、
感想
能力や主体性、OECDのウエルビーイングの実現、教師不足やカリキュラムの対応、未来の教育を語る、
まとめ
変わる世界の教育、教育は何を目指しているのか、主体性を捉えなおす、子供たちに求められる能力、探求の再検討、何をどこまで学ぶべきか、これからの教育はどこへ向かうかを考察、教育は何を目指すべきなのかを問う、