レビュー・神道とは何か

日本の神信仰と言説の総体が「神道」の名で呼ばれるようななったのはいつか、道徳的・倫理的ニュアンスを含意するようになったのはいつかの問題を追求、著者は伊藤聡、早稲田大学大学院文学研究科博士課程満期退学、現在は茨木大学人文社会科学部教授、専門は日本思想史、著書「中世天照大神信仰の研究」他

概要

神と仏、1日本の神、語義、カミとタマ・モノ・オニ、基本的性格マツリと神社、2神と仏の出会い、仏教伝来、新来の神、漢神信仰3神仏習合の発生、律令制と神祇制度、神身離脱、法楽、八幡神、中央進出、4本地垂迹説の形成、菩薩、宮寺、本地垂迹説、神像、示現と影向、神祇制度、陰陽道と修験道、中世神道の展開、1中世神道説の濫觴、神仏隔離、伊勢神宮、天照大神=観音菩薩、大日如来の習合、重源の東大寺復興事業、2中世神道説の形成と展開、両部神道書の述作、仏教諸宗諸流の神宮進出、伊勢神道、神道諸流の展開①②、3鎌倉仏教と中世神道、法然・親鸞、禅宗、法華神道、4神観念の中世的変容、権神・実神・法性神、殺生祭神、和尚同塵蛇身、新しき神々、1人神信仰と御霊信仰、怨霊信仰、井上内親王早良親王、御霊会、モノノケと天狗、2人神信仰の展開、家祖、近世の人神信仰、豊国大明神と東照大権現、3渡来神と習合神、天部の土着化、護法神、中国民間神、4女神信仰の展開、外来、女性罪業観、国土観と神話、1国土観の変遷、神国、粟散辺土観と小国意識、三国世界観と本朝意識、末法思想と百王思想、未来記、院政・鎌倉期の神国思想、2中世神話と中世日本紀、日本紀講、中世日本紀の形成、中世の日本書紀、3中世神話の諸相、中世神話、第六天魔王と大日本国、国土創成神話の変奏、盤古神話の中世的再生、神功皇后説話の変貌、近世神道へ、1吉田神道、成立、教説と修法、偽作される経典と由緒、発展、2天道思想とキリスト教、天道思想、諸教一致思想、キリスタンと神道、3近世神道の諸相、需家神道、「先代旧事本紀大成経」、仏家神道、廃仏論、4国学への道、学問として、国学成立、宗教化、「神道」の成立、中世、固有なるものへの志向、神道と天皇、議論と天皇、中世神道説、即位灌頂、吉田神道、林羅山、垂加神道の宮廷へ浸透、

感想

神道の歴史は神仏習合の歴史であった、仏教の交流から生まれた新しい神道を描く、

まとめ

神と仏、中世神道の展開、新しき神々、国土観と神話、近世神道へ、「神道」の成立を考察、中世からの展開が見事、

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