新しい戦前にしてはならない、戦争加害者となった演芸界を考察、著者は柏木新、話芸史研究家、演芸評論家、歴史学研究会会員、著書は「はなし家たちの戦争」他、
概要
笑いを嫌った戦争、禁演落語の真相、吉本爆笑演劇大会への取り締まり、臨監席での取り締まり、娯楽から戦争目的完遂へ、政府・軍部の娯楽・演芸方針、情報局の発足と演芸へに指導、国策落語、戦争協力は当然に、聴衆の反応と知識人の批判、面白くない・正岡容と宮本百合子、一番人気の浪曲を統制、愛国浪曲と堂々銘打って、雲月の「七色の声」、不人気の軍事浪曲、「泣き」は厭戦気分を醸成する、佐渡情話と英霊布団、吉川英治も書いた愛国浪曲、愛国浪曲大会で演じられた18作品、聴衆からも浪曲師からも不評、浪曲向上会、政府・軍部からの信頼厚かった講談、忠君愛国を注入、「義士伝」「桜井の別れ」、諸刃の剣となった講談芸、講談は主張を伝えるのに適していた、禁演講談があった、講談も自粛、笠木シヅ子も、戦争プロパガンダの漫才、国策スローガンをストレートに、戦争に同伴する漫才、台本、銃後から敵前まで、秋田實、「太平洋野球戦」、天才的芸者・ミスワカナ、テイチクの全国婦人大会、健全・明瞭な演劇・一億国民明瞭化、健全・明瞭ならざるもの、「人情江戸草紙」、健全娯楽一億国民明瞭化、思想戦の強化、圧倒的国民が戦争を支持していた、「壮丁思想調査概況」、思想戦講習会の開催、高島屋で思想戦展覧会、「肉弾三勇土」、銃後の数え歌と時局小唄、演芸者の証の携帯、演芸本来の役割を果たそうとする努力、「寄席文化向上会」、岡本文弥、戦争末期の政策転換、慰安・演芸の要素を重視、放送と雑誌の変化・「天下の糸兵」、戦時下の演芸に対する国民の反応、自覚したまえ・自覚を、愚かすぎる、愛国浪曲と現代浪曲、愛国浪曲大会での演目、その他いくつかの愛国浪曲、戦時下での演芸について知りたい方におススメ、
感想
国民の意識を戦争賛美・戦争協力に導く思想攻撃とメディアの役割について考察、
まとめ
笑いを嫌った戦争、娯楽から戦争目的完遂へ、一番人気の浪曲を統制、政府・軍部からの信頼厚かった講談、戦争プロパガンダの漫才、健全・明瞭な演芸、思想戦の強化、戦争末期の政策転換、戦時下の演芸に対する国民の反応、愛国浪曲と現代浪曲、新しい戦前にしない、笑いは活力、