本書は野田宇太郎の決定版「新東京文学散歩」の七コースを基に改変を加えたもの、著者は藤井淑禎、立教大学大学院博士課程単位取得退学立教大学名誉教授、専門は近現代日本文学・文化、
浅草から向島へ
今回のコース、柳橋、足で歩く近代文学史、七年後の柳橋・環境汚染、浅草の荒廃、決定版以降の浅草探訪、待乳山・今戸方面へ、決定版以降の待乳山・今戸、龍泉寺・𠮷原へ、決定版以降の龍泉寺・𠮷原、白髭橋へ、風来山人の墓、書かれなかった一服シーン・鰻屋「筑波屋」、露伴旧居探索へ、寺島蝸牛庵、もう一つの蝸牛庵訪問記、蝸牛庵の現況、
高輪尾根道を歩く
高輪尾根コース、巌谷小波旧居へ、高輪尾根道へ、戦災地の名残、決定版以降のの高輪尾根道地域、「改稿東京文学散歩」の高輪尾根道地域、「明治学院の庭」、再び決定版「その五」コースへ、「東京タワー直下の夢」、
番長文人町から横寺町へ
今回のコース、番町文人町、「その四」コースへ、馬琴の井戸、女学生とボール、決定版以降の麹町、町名変更問題、神楽坂へ、横寺町へ、紅葉への思い、赤城神社、鏡花・白秋の旧居、湯上りの若い女、
日本橋川沿いを歩く
今回のコース、水と橋の都、八重洲橋、「東京駅と木下杢太郎」、一石橋、「荒布橋」、鎧橋、決定版以降、「日本橋川のほとり」、「日本橋北部」、五八年のコース、土地がらみの作家作品紹介、現在との比較・高速道路、
パンの会会場を探し求めて
今回のコース、人形町から大伝馬町へ、両国へ、雷門前よか桜、永代橋へ、永代橋から勝鬨橋へ、二つの宿題、瓢箪新道発見のドラマ、その後の瓢箪新道、都川の発見・復活c、その後の都川、その後の両国橋と勝鬨橋、勝鬨橋から見た「濃紺の富士」、
川のなかの別天地ー中州と佃島
連載時にはなかったコース、中州とは、後回しにされた土地の説明、野田の中州への関心、「美しい町」、地理マニア的関心、現実の中州へ、決定版以降の中州、中州で一服、佃島へ、伊三郎氏の思い出、決定版以降の海水館、佃の渡し、否定と肯定のはざまで、
麻布を一周する
悪路の麻布一周コース、透谷・藤村の絆、藤村旧居跡、その後の植木坂周辺、俄善坊谷、原田積善会、偏奇館の焼けあと、その後の偏奇館焼けあと、龍土軒へ、その後の龍土軒、六本木から乃木生誕地へ、賢崇寺、北原白秋、善福寺、
王道の文学散歩ー本郷
もっとも簡便な散歩コース、本書の章構成、本章のコース、芥川旧居跡、観潮楼跡、文学散歩を思い立つ、観潮楼の「復活」、車の両輪、猫の家、無縁坂、本郷、石川啄木、樋口一葉、「その一」コースの最終盤、「東京文学散歩山の手上」、啄木をめぐる考察、鴎外記念館と明治村、高度経済成長期下の開発ラッシュ、
まとめ
思いついたまま書いた、一服シーンをいれた、「街角」と「勝手におすすめ」で隠れた名店を紹介、流れに身を任せて書いたガイドブックである、