EMI社が進めたビートルズとCTスキャン、4万年前から人類は測ってきた、最初の物差しは人体、測定が権力と信頼をつくる、歴史を動かした測定、ガリレオとフランス革命の転機、1960年にビートルズと測量システムデビュー、進化続ける七つの測量単位の物語、著者はピエロ・マルティン、イタリアのパドヴァ大学正教授、アメリカ物理学会で「フェロー」に選出された、
メートル
革命が生んだ「長さ」定義、アインシュタインの14万8000メートル・大学までの道のり・車で1時間40分、「メートルを普遍化した」という隠れた側面・相対性理論、長さの計測はエジプト文明から始まった、距離の測定と表示によるローマ帝国の統治、帝国とともに崩壊する統一された測定単位、フランス革命から生まれたメートル、自然界の原子で測る、新たな時間と空間の概念からもたらされた恩恵、光速がメートルを普遍化する、普遍としての「C]
秒
太陽と音楽が育んだ「時間」の流れ、時速900キロメートルの飛行機内では・時間は遅く流れる、自然現象を用いて時間の測定は始まった、日時計・水時計という古代の大発明、ベートーベンが使った「振り子の法則」、そして3億年あたり1秒の誤差に、アインシュタインと「とける時間」、人類は「今」を失った、背が高い人ほど早く年をとる、
キログラム
水瓶から原爆に至る「重さ」の悲劇、科学者からの二通の手紙、水温4℃の正方形で定義されたキログラム、第一次世界大戦で下で行われた相対性理論の証明、相対性理論を理解した者、電磁気学が自然哲学の常識を塗り替えた、アインシュタインのもう一つの功績、物質が波であり粒子であることを見出したド・ブロイ、科学的な未来予測はニュートンから始まった、シュレーディンガーは猫
だけではない、測る世界に革命をもたらした「10月21日」・マゼラン海峡・エジソン白熱灯・ノーベル誕生、「最新鋭の秤」は電磁力で測定する、1945年に物理学は「世界の破壊者」となった、
ケルビン
冷熱のあいだで変化し続ける「温度」、ワインの中に隠された科学の秘密、ルネサンス期に温度測定の基礎が出来上がった、「熱平衡」という不思議、なぜ温度は「摂氏」と「華氏」で示すのか・ファーレンハイトとセルシウム、熱量の父・ジュールの功績、「分子」が温度測定に活用される、国際単位系・ケルビンの誕生・トムソン、到達不可能な「絶対零度」、米ソ冷戦をとかした「熱」
アンペア
紀元前から人類を分かつ「電流」、ナポレオンが尊敬したボルタとは何者・電池発明、世界の70億人が意味を知っている電圧「ボルト」、エッフェル塔に名前を刻まれたアンペール、古代ギリシャですでに知られていた電流、「電流がものを引きつける」という大発見、冷戦下の米ソをも引き寄せあう「電流」、現在では「電流」が生死を分ける、
モル
化学を扱いやすいものにした「束」、メンデレーエフの周期表こそが最も高貴な詩である、1960年代のプラスチックの発明、環境問題の解決は・科学を「知ること」からはじまる、接続可能な科学が切り開く人類の未来、分子と原子で現代科学に貢献したアボガドロ、「モル」で束ねる、偉大な科学者自身は・決して「束」にはならない、
カンデラ
生命の「明るさ」を測ったろうそく、ヤン・インゲンホウスによる天然痘のワクチン接種、忘れ去られた「光合成」の発見者という側面、地球にだけ生命をもたらした「光」、「光を測る」とはどうゆうことか、科学は何の役に立つのか、
まとめ
メートル、秒、キログラム、ケルビン、アンペア、モル、カンデラの単位の物語、測定システムは依然として手段であり、その重要な価値はそれを使う人の技術にある、