脱税の視点で日本史を読み解く、著者は大村大次郎、元国税調査官、国税局に10年、主に法人税担当、退職後フリーライター、著書「あらゆる領収書は経費で落とせる」他、
概要
大和朝廷の課題は脱税防止だ、大化の改新の目的は脱税防止土地の私的所有を認めない、朝鮮半島と強い結びつきがあった古代日本、豪族の所有地を没収せよ、蘇我氏は脱税で富を蓄えた、高度な会計システムを持っていた大和朝廷、大規模zな国勢調査も行われていた先進的な税制・租庸調、脱税させないための高度な会計監査制度、正税帳による厳しい会計チェック、すでに領収書も使われていた、白村江の戦で見せた日本の国威、平安貴族は脱税で墓穴を掘った、天然痘のために公地公民制が傾く、墾田永年私財法により脱税横行、蝦夷地との戦争でさらに財政悪化、脱税を蔓延させた国司、偽の戸籍で脱税する農民、富裕な農民の脱税、農民・役人・貴族が結託した脱税スキーム、脱税取り締まりで失脚した菅原道真、脱税幇助で莫大な富を築いた藤原道長、朝廷の財源不足のため各地に武家誕生、源平合戦は脱税合戦だった、関税の脱税で富を築いた平氏、博多港と神戸港を開いた平清盛、鎌倉武士は脱税集団だった、源頼朝の土地改革とは、なぜ義経は殺されたのか、守護・地頭の会計検査権、は、幕府は朝廷の一機関、応仁の乱の原因は税収不足、戦国大名も脱税に悩まされた、寺社は脱税で巨大な勢力となった、脱税王・比叡山延暦寺、延暦寺焼き討ちは脱税摘発、税の奪い合い・奪税、信長の中間搾取の禁止と大減税・枡の統一・検地で固定資産台帳関所撤廃と楽市楽座で不正徴収防止、信玄の大増税政策・もともと重税・脱税逃亡者・経済の悪循環、追い詰められた信玄・装備不足なぜ江戸時代は脱税が少なかったのか、なぜ江戸時代は脱税が少なかったのか、多くの農民が文字を読めた、旅行を楽しんでいた農民社会保障もかなり充実、役人に賄賂を渡し税を税率安くする、脱税黙認された農民、江戸の町民は無税、富の集積も起きなかった、なぜ京都の商家はうなぎの寝床、なぜ北前船の形はいびつなのか、貨幣鋳造益を財源、品位の悪い金貨をつくって財源、横浜の造船所は貨幣改鋳益、薩摩藩と土佐藩は奪税で倒幕資金、福沢諭吉の脱税計画、激怒した洋書税、大日本帝国の脱税攻防、地租改正の目的は脱税防止、地租の欠陥、酒とタバコで賄われた日本軍、戦前は一般家庭で普通に脱税、脱税防止のためのタバコは専売制、戦前の税金は商店街で一括払い、莫大な富を持っていた戦前の財閥、持ち株会社の脱スキーム、自転車税の組織ぐるみ脱税、税率300%の芸者税、理髪店の考えた苦肉の逃税税、愛犬家たちの身につまされる脱税、戦後のドサクサ脱税、GHQが財閥に課した財産税とは、、戦後の金持の財産税逃れとは、マルサの起源は密造酒摘発、戦後脱税が激増した理由、田中角栄が駆使した会計力、田中角栄の幽霊会社を使った脱税、コクドの決算書の謎、巧妙化する現代の脱税、海外を使った税金逃れが激増、竹中平蔵氏の住民税逃税術、武富士一族の伝説的節税スキーム、慈善事業を使って相続税を逃れる、政治団体というブラックボックス、なぜ裏金議員は脱税で摘発されないのか、日本に世襲議員が多い理由、トヨタは日本ではほとんど税金を払っていない、トヨタ優遇税制の数々、トヨタにとって税金は払うものではなく受け取るもの、脱税の日本史について知りたい方におススメ、
感想
墾田永年私財法、藤原道長、源平、延暦寺、豊かな江戸期の農民、地租改正、財閥、幽霊会社、タックスヘイブン、裏金議員、トヨタは仕組みを利用した脱税、
まとめ
大和朝廷の課題は脱税防止、平安貴族は脱税で墓穴、源平合戦は脱税合戦、戦国大名も脱税に悩まされた、なぜ江戸時代は脱税がすくなかったのか、大日本帝国の脱税攻防、戦後のドサクサ脱税、巧妙化する現代脱税を考察、脱税から見た国家の仕組みがわかる、