レビュー・偏愛的漢詩雑記帳

「偏愛的漢詩電子帖」の書籍化、漢詩をめぐってあれこれを綴ったもの、著者は川合康三、京都大学大学院博士課程中退、東北大学助教授を経て京都大学名誉教授、著書「終南山の変容―中唐文学論集」他、

概要

先秦、ミサゴとオスプレイ「関睢],オスプレイはこの鳥のそうそう名前、恋の成就、後漢、見つめ合う二人「古詩19首」其の10、牽牛・織女の見つめ合い、、曹操・老いたる名馬「歩出夏門行」、生を肯定、曹丕・友愛と疫病「朝歌令呉質に与うる書」、曹丕が呉質に寄せた書簡、東晋、陶淵明・繽粉と陸散る桃の花「桃花源記」村人の暮らし、南朝・宋、陸凱・春をプレゼント「范曄に贈る」、梅の花、盛唐、王維・静寂と人の声「鹿砦」、人語の響き、李白・髪は真っ白「秋浦歌17首」其の15、白髪三千丈、李白・月光の下、影とたわむれる「月花独酌」、天空の果てにおける交友、李白・水平線に消えてゆく船「黄鶴楼に孟浩然の広陵に之く、別れの場・黄鶴楼、李白・僕の大好きな孟先生「孟浩然に贈る」、清廉な隠者・孟浩然、高適・旅の空で年を越す「除夜の鐘」、孤独な除夜の思い高適・一面の白雪・一面の白梅「塞上・笛を吹くを聴く」、雪景色のなかに梅の散り敷く光景、杜甫・大水に胸を躍らせる「江漲る」、激流を興奮して見つめ続ける、杜甫・はだしで氷を踏む「早秋熱きに苦しみ堆案相仍る」、集熱に苦しむ詩、杜甫・一瞬の再会衛八処土に贈る」、衛八が貧しい暮らしの中で精一杯のもてなしをする、杜甫・インスピレーションとAI「韋左丞丈に贈り奉る22韻」韋見素の昇官を褒め称え、失意の我が身を嘆く、杜甫・愛すべきやから「酔時の歌」、鄭虔と意気投合して酒を酌み交わす、杜甫・国破れて山河在り「春望」、花鳥にさえも胸を傷める、中唐、孟郊・身と心のせめぎあい「夜に感じて自ら遣る」、苦吟派、孟郊・詩人は世界を弄ぶ「鄭夫子魴に贈る」、若い鄭魴の詩作を鼓舞、韓愈・土地と季節夕べに寿陽駅に次り呉朗中の詩の後に題す、風光動かんと欲す、韓愈・ミルクのような早春の雨「早春・水部張18員外に呈す二首」其の一、一年のなかの春の最もよい時節、劉禹錫・怒りを秘めた桃の花「元和10年・朗州より召を承りて京に至り,戯れに花を看し諸君子に贈る」、政界復帰後人の世の変遷・憤懣が寓意、白居易・梨花一枝・春・雨を帯部「長恨歌」、仙厓の楊貴妃をたとえた句、白居易・あじさいの花「紫陽花」、招賢寺に自生する花に目を留め「紫陽花」と名付けた詩、白居易・短命の花・長寿の木「放五首」其の五、左遷された白居易が「自ら栄を為す」と力強い肯定李賀・鬼気と夭折「雁門太守行」、20代の人生で一番いい時期に夭折、晩唐、李商隠・今をかぎりと鳴きしきる「蝉」、不遇の士大夫階級、李商隠・恋の夢「元城の呉令に代わりて暗かに為に答う」、曹植・甄后の恋、李商隠・夢とうつつ「錦瑟」、荘生の句は夢の中で蝶二なる・望帝の句は望帝から杜鵑に変身、、陸游・猫はいつでも猫「猫に贈る」、猫好きの陸游、陸游・物売りの声「臨安にて春雨・初めて霽る」、田舎で無官のまま自分の暮らしに引きこもりたい、陸游・山を尋ねて村に出会う「山西の村に遊ぶ」、庶民の生活・農民の暮らし、、高啓・形なき物に形を・声なき物に声を「青邱子の歌」、かくありたい自分・自画像、、黄仲則・月のように明るい星「癸巳の除夕・偶成」、大晦日・憂患、龍自珍・詩も時代とともに「春より秋に徂ぶに・偶たま触るる所有り・拉雑として之を書き・漫として詮次せず・15首を得たり」、公用学者・36歳の半年間書き留めた連作詩、日本・室町、一休・一休の真意「大燈忌宿忌以前・美人に対す」、大燈国師の命日の法要前夜で作られた

感想

漢詩のあれこれを綴った偏愛エッセイ集、どこかで見たこともある作品が多くを占める、

まとめ

ミサゴとオスプレイ、見つめ合う二人、老いたる名馬、友愛と疫病、繽粉と散る桃の花、春をプレゼント、静寂と人の声、髪は真白月光の元・影とたわむれる、水平線に消えてゆく船、僕の大好きな孟先生、旅の空で年を越す、一面の白雪・一面の白梅・大水に胸を躍らせる、はだしで氷を踏む、一瞬の再会、インスピレーションとAI,愛すべきやから、国破れて山河在り、身と心のせめぎあい、詩人は世界を弄ぶ、土地と季節、ミルクのような早春の雨、怒りを秘めた桃の花、梨花一枝・春・雨を帯ぶ、あじさいの花、短命の花・長寿の木、鬼気と夭折、今をかぎりと鳴きしきる、恋の夢、夢とうつつ、猫はいつでも猫、物売りの声、山を尋ねて村に出会う、形なき物に形を・声なき物に声を、月のように明るい星、一休の真意、詩も時代とともに、一休の真意を考察、偏愛的漢詩論、

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