吉野源三郎の生涯

本書は岩波書店「世界」の編集長であった吉野源三郎の生涯をまとめたもの、著者は岩倉博、福島大学卒業、労働組合の活動に従事、東京労連事務局長・東京地評書記を経て「でくのぺん」を執筆刊行中、

戦前編 戦争に抗して

「ヨブ記」

腕白少年1899~11年、付属中1912~16年
、一高入学1917~、「ヨブ記」1918から22年

哲学探究

帝国大へ1922年4月~、喫茶店青木堂1924年春、哲学探究1924年・ハルトマン、フォールレンデル「西洋哲学史」共同翻訳1925年、

志願兵

入営まで~1925年冬、兵営生活1926年、士官教育1927年、

転機

除隊後1927年~28年・帝大図書館就職、マルクス主義1929年、覚悟1930年春、

捕囚

非合法活動1930夏~31年初夏・治安維持法違反容疑で拘束・釈放、軍法会議1931年夏~32年冬・判決は懲役2年執行猶予、再々逮捕1933年、肝要なのは獄を出る、「転向」書簡1933年暮れ、

小国民文庫

「日本小国民文庫」1934年、山本有三の誘いで編集主任、「君たちはどう生きるか」1935年~36年、山本有三として公刊・不朽の名作となる、

岩波書店

岩波茂雄の誘いで岩波入店1937年、岩波新書1938年、戦時色1939~41年、岩波文庫「国富論」発禁、出版統制1942~44年、「日本出版文化協会」組織され統制下に置かれた、空襲下1945年、

戦後編 平和を求めて

占領下

世界創刊1945年、奔走1946年、労組1946年、GHQ1946~47年、逆コース1947年、決意1947年~48年、

講和問題

平和問題談話会1948年、講和問題1949年、「三たび平和」1950年、講和問題特集1951年、

再軍備

暑い夏1952年、危機感1952年夏~、再軍備1953年春~、「世界」100号1954年、転換点1954年夏・秋、

新冷戦

中国訪問1954年秋、「世界」10周年/1955年、日本の潮1956年、沖縄問題1956年夏、新冷戦1956年秋~、

改憲策動

改憲策動1957年、創刊150号1958年、憲法問題研究会1958年、国際問題談話会1958年秋~、

安保闘争

安保特集1959年、国会乱入1959年冬~、「今こそ国会へ」1960年春、「敗北」1960初夏、

原水禁分裂

読書界1960秋~61夏、核実験再開1961年秋~、創刊200号1962年、紛糾1962年夏、分裂1963年、

ベトナム戦争

ラッセル書簡1964年、ベトナム反戦1965年春、8・15国民集会1965年夏、「世界」20周年1965年暮れ、反戦スト1966年、

民主主義

革新都政1967年、戦争と平和1968年、復初文庫1968年、東大闘争1969年、戦後民主主義論1969年、

一粒の麦

JCJ特別賞1970年、水俣支援1971年、べトナム急転1972年、一粒の麦1973年、24時間ジャーナリスト1973年」春~、

核問題

核狂乱1974年、被爆30年1975年、憲法研解散1976年春、思想のリアリティ1976年夏、

晩年

統一努力1977年初春~、統一大会1977年夏、薄氷1978年、肺気腫1979年、「遺言」1980年、最期1981年、

まとめ

2017年は漫画「君たちはどう生きるか」が刊行され、原作者吉野源三郎氏が脚光を浴びる、この書に押され編集の力・吉野源三郎の生涯を描写したもの、

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