京都

本書は現代の京都を近代の歩みから捉えなおしたものである、著者は有賀健、京都大学経済学部卒業、イエール大学経済学博士、京都大学名誉教授、

空襲がなかったので古都であり続けた、京都企業の飛躍と伝統産業疑わしい論拠、1970年の京都、1984年の京都、都市経済学と経済史によるアプローチ、ミニマリズム、

京都の経済地理

1明治以前の京都、三都の人口、手工業都市京都、2経済地理から見た近代京都の歴史、明治維新ショック、斜陽都市京都と大阪の躍進、三大事業、大正・昭和前期の急成長、戦時体制と平和産業の崩壊、京都の産業都市としての成長、高度成長期、3京都の経済地理現況、未完の産業化、まだら模様の京都の経済地理、4京都の産業集積と町の姿、希薄な都市型集積、経済地理」と京都の景観、南西回廊の形成、

京都の町と社会

1町衆と山鉾巡行、2元学区って何、3町の形成・上京と下京、町組から番組へ、4町衆、自営業・繊維産業の重要性、町衆と町並みの近代化、5希少レントの優越、京都市の職業分布、江戸期の京都手工業、西陣の近代、老舗の存続、銀行業の停滞、6室町商人の帰趨、再び閉じられた市場、7南西回廊に点在する異業種、

京都の町の変容と人口移動

1「在日」の歩んだ道、2地域社会の変容・隣接町村の編入、番組小学校と地域社会、戸別税と家屋税、市域拡大、3京の内と外、4近世の町から近代の街へ、残された近世の町並みと町衆、大大阪、大京都、拡張と分断、5戦間期から高度経済成長期までの変化、革新府政、6京都の人口変動と人口移動・戦後から現在まで、町衆から自営業へ・中京区の例、ライフサイクルと人口移動、

ゆりかご都市京都

1ゆりかご京都、スタートアップの殆どは成功しない、2京都の上場企業、3京都で育ち京都から巣立つ企業、都心のオフィス需要と供給、乏しい活力、4京都の優位、伝統技術の伝播、技術か市場か、4ボストンのカムバック、植民都市ボストン、ラストベルト、都心の再開発、6京都に欠けるもの、7京都のスタートアップ企業、STARTUP・DBを用いた集積度と成功確率の分析、スタートアップ企業立地の3都市比較、STARTUP・DBの評価額、スタートアップ企業の立地分析要約、

住む町京都

1」郊外のない大都市、郊外の形成、集積の利益、求心力と遠心力、誰が都心に住むか、3郊外形成の地理的要因、風致地区の設定、南西部の開発・巨椋池の干拓、三大事業以降の町の姿、4京都の都心と郊外、京都の外延的発展、洛外としての郊外、5交通網の整備、明治期以降の鉄道建設、ちぐはぐな鉄道網、道路交通網、公共輸送網・京都と大阪の比較、」6住む町京都の今、1小売業の停滞、京都の都心回帰、新しい町衆、都市間競争と京都、

観る町京都

1インバウンドのサプライズ、2観光は他の産業とどう違うのか、3オランダ病、4レストランに見る観光関連業の集積効果、京料理に見る集積効果、京料理の盛衰、京料理の革新、京料理の飛躍、食べログに見る人気店の特徴、5揺れ動く景観保護と土地利用政策、数多い例外規定、京都タワー効果、景観保護政策の履歴効果、景観保護政策の難しさ・外部性と金銭的外部性、供給抑制効果、6バブル崩壊後のマンション建設、西陣・室町の凋落、7ホテル建設ラッシュと都心機能の衰退、都市機能の盛衰、8観光と景観保護、混雑現象と都心部への観光業の浸透、レントの優越再訪、

まとめ

京都の経済地理、京都の町と社会、京都の町の変容と人口移動、ゆりかご都市京都、住む町京都、観る町京都で構成、未完の産業化がもたらしたものが如何に京都に大きな影を落としているかを多面的に捉えている、

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