恋愛の日本史

本書は宮本常一の「土佐源氏」に衝撃を受け、性に大らかな日本の民俗から恋愛の日本史を紐解いでみたものである、著者は本郷和人、東京大学大学院で石井進・五味文彦に師事し日本中性史を学ぶ、現在は東京大学史料編纂所教授、

日本は本当に性に大らかなのか

1日本文化の中心は恋である、恋を詠む日本の和歌、和歌と武士、和歌を否定した天皇、歌を贈り合い・契りを交わす、2古代日本における女性の地位は高かった、卑弥呼という女王が日本列島のトップ、平和的な古代日本におけるリーダーとは、女性天皇の時代、3万葉集の時代の恋愛、「万葉集」最初の歌は天皇の求愛の歌、中大兄の皇子・大海の皇子・額田王の三角関係、中臣鎌足の恋歌、                                                                                                           4なぜ女性天皇は古代に集中しているのか、「日本」の基礎を作っ女帝・持統天皇、中継ぎとしての女性天皇、道鏡事件という危機、5日本の家族のあり方の変遷、エマニュエル・トッドの家族類型論、招婿婚の登場、6血よりも家の日本社会、後宮の不徹底さと家の連続性、

源氏物語の時代

1女流文学の誕生と自由恋愛、恋歌を謳歌する貴族社会、仮名の誕生と女流文学、NHK大河ドラム「光る君へ」で民衆は描かれるのか2日本文学の傑作「源氏物語」が描く赤裸々な恋愛、「源氏物語」は平安時代を代表する文学でない、女性にとって理想の男性像、平安文学の評価の移り変わり、3「源氏物語」の世界、現代人にも響く光源氏の女性遍歴、藤壺-母の面影を探して、紫の上-10歳の少女に惚れ込む、末次花ーどんな女性でも最後まで面倒を見る、女三の宮と柏木ー元祖・平安の寝取られ、源典侍ー平安の老いらくの恋、4紫式部とは何者か、漢文の素養を身につけた女性、紫式部と藤原道長は愛人関係だったのか、5平安時代の恋愛と招婿婚、夜這いの基礎はコミニュケーション能力にあり、6平安時代のラブストーリー、「色好み」の和泉式部、在原業平と藤原高子のアバンチュール、平安時代の男色事情、院政期のスキャンダル、御落胤をありがたがる日本、7平安貴族の美意識と価値観、平安貴族の肉体美は太っていること、平安貴族のプレゼントは着物、お香は体臭を紛らすため、高貴な人の排泄物、貴族の世から武士の世へ、

中世の男と女

1中世の女性の地位は高かったのか、女性が相続した財産は実家の意向次第、女性がつなぐ縁の重さ、大荘園主となった女性皇族たち、2女性上位の時代、女性が国を動かす時代、政治システムの外部に置かれた女性の存在、立て籠もり・家を守る農民の女たち、歴史を裏で支えた女性たちに光を当てる、3母方の実家の強さ、家督争いに影響を及ぼす母方の実家の家格、北条泰時と名越朝時の家督争い、乳母のネットワークが鎌倉幕府を動かす、4中世の遊女と僧侶の男色、中世の遊女「歩き巫女」、遊女というワイルドカード、平清盛と遊女、梅毒の登場以降・遊女は変わる、男色にも大らかな日本社会、僧侶と稚児の男色、武士たちの男色、

戦国武将の性愛

1戦国武将の色ごよみ、戦場で芽生える男の恋、戦国武将と梅毒、武田信玄が春日虎綱に宛てたラブレター、2天下人の性愛①織田信長、男色の相手にも才能を求めるカリスマ、彼氏であっても特別待遇はしない、②豊臣秀吉、美少年には見向きもしない豊臣秀吉、秀次の女癖の悪さは叔父譲り、③徳川家康、なぜか側室がほとんどいない家康の前半生、子づくりをしなかったのはストレスが原因、徳川家康の男色関係、側室の子・結城秀康、確実に子どもを作るために未亡人を側室にする、3戦国時代の強い女性たち、11人も子どもを産んだおまつの方、側室をもてなかった前田利長、父親を好きすぎた細川ガラシャと嫉妬に狂う細川忠興、女城主の存在、長浜城を切り盛りした「女城主」尾根、戦国の女性たちの闘い、

江戸時代は「男尊女卑」社会か

1江戸時代は男尊女卑社会だったのか、儒教が浸透する武家社会、密通した者を罰する法律「密懐法」、2江戸に花開く庶民文化、庶民で賑わう遊郭と伊勢参り、春画に見る性愛のあり様、三くだり半と縁切寺、3男たちの明治維新と新しい女性の登場、「新しい女性」たちの戦方、

まとめ

日本は本当に性に大らかなのか、源氏物語の時代、中世の男と女、戦国武将の性愛、江戸時代は「男尊女卑」社会で構成、恋愛や性愛をキーワードに日本の歴史を概観、おおらかさから儒教的価値観が強くなる、

諸弥陀3男たちの明治維新と新しい女性の登場、

まとめ

せんごくぶ

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