スポーツの日本史

本書は日本人にとってスポーツとは何だったのかを歴史的視点から追求したものである、著者は谷釜尋徳、日本体育大学大学院博士後期課程修了、現在は東洋大学法学部教授、博士(体育科学)

日本人とスポーツ

近代以前の日本にスポーツはなかったのか、現代日本のスポーツの定義、語源からみたスポーツの解釈、近代スポーツの要素と特質、スポーツの中の「競争」とは、本書で扱う「スポーツ」の範囲・競争性、外来スポーツの三度の移入期、アレンジ好きな日本人、本書の課題・存在したスポーツ、

日本のスポーツのあけぼの―先史時代の運動文化

狩猟という身体運動、文字を持たない人々の運動文化、槍の使用、槍の繰り方、落とし穴猟、遊動から定住へ、弓矢と石鏃の登場、縄文時代の弓矢の特徴、縄文人の身長、

戦争という競い合いの登場、農耕社会の発生、戦争のはじまり、なぜ・弥生農耕民は戦争をはじめたのか、弥生人の戦争とは、軍事訓練の可能性、射技の変化、武器の発達、東アジア世界との交流、馬の伝来、

力くらべの痕跡、「古事記」にみる力くらべ、「日本書紀」にみる天覧相撲、葬送儀礼としての相撲、日本の葬送相撲のルーツとは、来る「スポーツ時代」の下地の形成

優雅なスポーツの誕生-古代貴族の遊び方

消閑の楽しみだった貴族のスポーツ、優雅に遊んだ貴族たち、外来スポーツの伝来、貴族が愛した狩猟、盤上遊戯の流行、僧侶たちのスポーツ賭博、

「みる」スポーツの確立、節会行事としてのスポーツ、射的競技、騎馬競技、相撲節、スポーツ用具職人の登場、

蹴鞠の伝来と普及、中国発症の蹴鞠、蹴鞠の伝来、蹴鞠というスポーツ、貴族社会への浸透、「鞠聖」現る、

シルクロードを旅した打毬、ペルシャから中国へ伝わった打毬、打毬の日本伝来、貴族社会と打毬、打毬の普及と衰退、庶民が好んだ毬杖、絵巻の中の毬杖、古代貴族のスポーツの特徴、

「武」のスポーツの時代へ

勇壮な武士のスポーツ、貴族文化への対抗、騎射競技の伝統の確立、将軍たちの相撲見物、相撲を愛した織田信長、勧進相撲興行の萌芽、

洗練される貴族の蹴鞠、蹴鞠を愛した上級貴族、家元の誕生、蹴鞠と記録、華麗なるチームプレー、

武士の嗜みとしての蹴鞠、蹴鞠に熱中する将軍たち、社交としての蹴鞠、蹴鞠のトレーニング法、蹴鞠用具職人の活躍

中世庶民が好んだスポーツ、力わざの発達、ボールゲームの伝統、羽根つきの登場、

仏教とスポーツ、一遍の踊念仏、講集団の成立、中世庶民のスポーツと仏教、日本的なスポーツ醸造発酵期、

殺しの技からスポーツ競技へ

太平の世の到来、殺傷能力よりも型の重視へ、安全な稽古用具の登場、他流試合の解禁と武者修行の流行、外国人が見た武士の剣術稽古、

武士相手のスポーツ産業の発展、三十三間堂の通し矢の流行、弓職人の経営戦略、勧進相撲興行の誕生、遊ぶ勤番武士たち、

日本式打毬の誕生、徳川吉宗の武芸奨励策、ニュースポーツとしての打毬の復興、打毬の日本的改良、武士の鍛錬としての打毬、武家打毬の全国展開、外国人が見た打毬、

迫る欧米列強の足跡、黒船来航と江戸相撲、日米スポーツ交流の実現、水術の発展と近代泳法、能島流の水術からシンクロ競技へ、日本初の長距離レース、走る江戸の侍たち、近世武家とスポーツ、

都市型スポーツの発達

スポーツ都市、江戸の誕生、江戸庶民の台頭、自由だった江戸庶民、江戸庶民とスポーツ、信仰を建前として遊ぶ人々、スポーツ用具産業の成長、

花開く江戸のスポーツ文化、勧進相撲の成熟、剣術道場に通う庶民たち、大道芸人の時代、揚弓というビジネスモデル、

相撲見物の楽しみ方、大規模スポーツ施設だった相撲小屋、木戸の役割、桟敷の値段、土間の値段、相撲ファンの一日、江戸のスポーツ賭博、

都市型スポーツの地方への波及、村の休日、剣術に励む村人たち
、異文化に触れると徒歩旅行の成熟、伊勢参りの仕掛人、村人たちの江戸訪問、勧進相撲の地方巡業、スポーツ産業の時代、

近代スポーツの到来

近代スポーツ移入の素地が整っていた明治日本、覆いかぶさる欧米産のスポーツ、学校とスポーツ、日本人が知らなかった「時間」という要素、近代スポーツの大衆化、日本列島のスポーツの系譜、日本人とスポーツ、

まとめ

日本人とスポーツ、日本のスポーツのあけぼの、優雅なスポーツの誕生、武のスポーツの時代へ、殺しの技からスポーツ競技へ、都市型スポーツの発達、近代スポーツの到来で構成、日本のスポーツは有史以来長い伝統があり、スポーツを楽しんできた、

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