古代から近代までの日本の動物絵画の歴史を記した楽しい一冊である、著者は金子信久、慶應義塾大学文学部卒業、府中市美術館学芸員、専門は江戸時代絵画史、著作は「かわいい江戸絵画」や「へそ曲がり日本美術」、他、
概要
海を越えてきた動物の絵、キトラと高松塚、正倉院、仏画、「鳥獣戯画」のどこがすごい、甲巻一・二、かわいい、造形、動物たちの気持ち、失われた愉快な世界、落書き、キャラクターデザイン、鹿と竜、鹿と向き合う「春日鹿曼荼羅図」、来迎図の竜、涅槃図に描かれた動物、釈迦の死を悲しむ、禅宗と動物の絵、動物の水墨画の渡来、牧谿「竜虎図」、獅子と鳳凰、永徳の唐獅子、伊藤若冲「旭日鳳凰図」、縁起物から生まれる創作、鮒と鯉、鶴の神々しさ、亀、兎、縁起物として鹿、図鑑に心を遊ばせる、動物図譜、鳥・魚・獣・本物に迫る、応挙の「写生」猛虎図、専門画家登場、花開く自由な造形、光琳の作品づくり、縦横無尽の国芳、異色の浮世絵、「禅画の虎」の遺伝子、宗達と光琳の虎、蘆雪の虎、絵の中の動物を愛おしむ、子犬の絵、応挙の人気レパートリー、蘆雪の緩い犬・雀、森狙仙と猿、国芳と猫、禅画の動物が教えてくれること、仙厓の「きゃふんきゃふん」、家光のリアリズム、仏の国の動物、江戸期の人々と仏教、養源院の白象、若冲の動植綵絵、白象と鯨、蘆雪の白象と牛、涅槃図、放生の普及、動物を使った風刺画、フェノロサが見た「鳥獣戯画」、鯰の役人・猫の芸者、近代の芸術家と動物、京都では生きる動物絵画、犬と猫、
感想
動物の絵は、相手にも心がある、それが多彩な絵が生まれた理由に納得
まとめ
海を越えて来た動物、「鳥獣戯画」のどこがすごいのか、失われた愉快な世界、鹿と竜、涅槃図に描かれた動物、禅宗と動物の絵、獅子と鳳凰、縁起物から生まれる創作、図鑑に心を遊ばせる、本物に迫る、花開く自由な造形、「禅画の虎」の遺伝子、絵の中の動物を愛おしむ、禅画の動物が教えてくれること、仏の国の動物、動物を使った風刺画、近代の芸術家と動物、