トルコ史

本書は前オスマン帝国期にあたるルーム・セルジューク朝の時代からオスマン帝国を経てトルコ共和国成立・現代までを述べたものである、

ルーム・セルジューク朝・モンゴル支配・べイリクのアナトリアー井谷鋼造

1テュルク民族とアナトリア地域史、マフムード・カーシュガリーとテュルク民族、西アジアにオグズ=トゥルクマーン族の重要性、2ルーム・セルジューク朝の時代、ルームセルジューク朝の成立と発展、ルームセルジューク朝の全盛期、モンゴル軍の侵攻とルームセルジューク朝、3モンゴル支配時代のアナトリア、イルハン国の君主たち、イルハン国時代のルームセルジューク朝、イルハン国とその後のモンゴル勢力統治下のルーム、モンゴル人によるルーム支配の実態とアナトリア社会、4ベイリク時代のアナトリア、アナトリアのテュルク系ベイリク、ウジのベイリクに始まるオスマン朝の発展、セルジューク朝とベイリク時代のアナトリアの文化、

オスマン帝国の時代ー林佳世子

1オスマン支配の拡大とイスタンブル政権の形成、二つの勢力の葛藤の時代、コンスタンティノープルの征服、十五世紀後半のアナトリア、バヤズット二世とセリム一世、スレイマン一世期の拡大、アナトリア社会と帝都イスタンブル、2オスマン官人支配体制の成長、オスマン官人支配の始まり、「長期戦」と経済困難の時代、首都の混乱とアナトリアの争乱、書記官僚機構の整備と税制改革、キヨプリュリュ家の時代、軍事体制の弱体化、文化活動、3地方社会の自立と中央政府、十八世紀のオスマン帝国、外交の時代の始まり、イスタンブルの民衆暴動、チューリップ狂の時代、マフムート一世の時代、平和の三十年とアーヤーンの台頭、ロシア戦役とキュチェック・カイナルジャ条約、

オスマン帝国の近代ー秋葉淳

1絶対君主の復活、ニザーム・ジュエディード、マフムト二世の改革、東方問題の発生、2タンズィマートとその社会、ギュルハネ勅令、難航する改革、十九世紀前半の経済と社会、クリミア戦争と「改革勅令」、タンズィマート後期の経済と社会、憲法制定への道、3アブデュルハミト二世の専制政治、第一次立憲制の挫折、アブデュルハミト二世時代の国際関係、専制とイスラーム主義政策、アブデュルハミト二世の改革、専制支配化の経済と社会、西洋文化の浸透、揺らぐ体制、4青年トルコ人革命と第二次立憲政、革命の激動、立憲政治の行方、青年トルコ時代の思想潮流と社会運動、総力戦下の改革と社会、

現代のトルコー新井政美・間寧

1トルコ革命ー一党支配の時代、「独立戦争」の準備と組織化、「独立戦争」の展開と組織の統一、トルコ共和国の成立、反対派の組織化とその一掃、「ケマル主義」の確立、一党支配期の内政と外交、複数政党制への移行、2トルコ共和国ー複数政党制の時代、民主党政権下のトルコ、第二共和制の成立、六〇年代のトルコと軍部の再介入、七〇年代のトルコ、第三共和制の成立、混迷の深まり、3共和制の変質ー議院内閣制から集権的大統領制へ、経済危機と親イスラーム政権誕生、経済成長と総選挙大勝、民主主義後退と対外介入、汚職捜査とクーデタ未遂、集権的大統領制と制度崩壊、

まとめ

ルーム・セルジューク朝・モンゴル支配・ベイリム期のアナトリア、オスマン帝国の時代、オスマン帝国の近代、現代のトルコで構成、アナトリアはトルコの地、オスマン帝国と呼称、暗黒時代史観を克服したトルコ史とした、

執筆者ー永田雄三、イスタンブル大学文学部史学科博士課程修了、東洋文庫研究員、井谷鋼造、京都大学大学院文学研究科博士後期課程中退、京都大学名誉教授、林佳世子、東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退、東京外国語大学学長、秋葉淳、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学、東京大学東洋文化研究所教授、新井政美、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学、東京外国語大学名誉教授、間寧、ビルケント大学政治学研究科博士課程修了、日本貿易振興機構アジア経済研究所主任研究員、

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