レビュー・アメリカ黒人の歴史

「アメリカ黒人の歴史」を増補「アメリカ黒人の歴史ー奴隷貿易からオバマ大統領・BLM運動」を世に問う、著者は上杉忍、一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得修了、横浜市立大学名誉教授、専門はアメリカ史、著書「パクス・アメリカ―ナの光と影」他、

概要

プロローグ、黒人大統領誕生の熱狂、何が圧勝の原因だったのか、人種の壁を越えて、オバマのアイデンティティ、奴隷制廃止から人種隔離撤廃への道、脱人種「白人保守革命」の時代、分極化と多様化の時代、2012年大統領選挙の結果、アメリカのカナリア、黒人奴隷共和国アメリカ、1大西洋奴隷貿易と北米植民地、オラウダ・エクィアーノの生涯、西アフリカの奴隷捕獲戦争、アメリカ大陸の奴隷需要、北米植民地の黒人奴隷制の始まり、植民地の主な担い手は不自由人、2イギリス植民地からの独立、ボストン虐殺事件から武力衝突へ、独立宣言と黒人奴隷制、奴隷身分脱出の好機、合衆国憲法の奴隷制条項、独立戦争直後の奴隷解放、3南部綿作プランテーションの新たな展開、家族を分断された奴隷の体験、綿花革命の推進力、暴力・レイプそして家族の分断、4黒人たちの抵抗と奴隷制廃止運動、黒人コミュニティの文化、奴隷の日常的抵抗と反乱、自由黒人共同体の確立と差別、奴隷制廃止運動の展開、地下鉄道運動の展開、積極善としての奴隷制擁護論、5南部の合衆国離脱へ、南北対立の始まり、対メキシコ戦争と自由土地党に結成、自由州における奴隷狩りとの衝突、高まる南北間の緊張、南北戦争の勃発、南北戦争からどん底の時代へ、1内戦と再建の時代、連邦統一のための戦争、奴隷解放の戦争とその終結、南部再建の革命、南部各州の共和党政権の崩壊、2どん底の時代、経時成長下の労働者・農民、不自由な労働制度の定着、人種隔離と参政権の剥奪、白人支配の制度としてのリンチ、黒人中産階級と音楽・スポーツ、労働者・農民の抵抗と女性の台頭、二人の黒人運動指導者、全国黒人向上協会と全国都市同盟、3都市時代の始まり、黒人を排除していた革新主義、第一次大戦が黒人にもたらしたもの、黒人の大移住の始まり、戦後の人種暴動とリンチ、ガ―ヴェイ運動の突風、ハーレム・ルネッサンス、ジャズの時代、大恐慌・第二次大戦期の黒人、1南部プランテーション制度の動揺、大恐慌期のプランテーション、第二次大戦期の南部農業、2薄暗い夜明け時代の始まり、人種差別と労働運動、スコッツボロ事件と共産党、ニューディールの黒人差別、黒人文化のの発展、黒人有権者という票田の発見、3反ファッシズム戦争と黒人差別、ワシントン行進運動、大統領行政命令8802号、軍隊内の人種差別、黒人新聞の人種差別糾弾、ダブル・V運動への圧力、4乗り出してきた白人リベラル派、戦時中の人種暴動、黒人の大きな前進、連邦政府の対応の変化、冷戦下の公民権運動、1冷戦・赤狩りと人種差別、トルーマン辛勝の要因、1954年ブラウン判決、2動き出した黒人と南部白人の総反抗、バスボイコット運動の始まり、マーチン・ルーサー・キングの登場、南部白人の総反抗、3黒人革命と公民権法の成立、高度経済成長と南部農業の変貌、黒人学生たちの直接行動、自由乗車運動の圧力、バーミングハム闘争、動き出したケネディー、国民の祭典としてのワシントン行進、1964年公民権法の成立、4投票権法の成立、ミシシッピ・サマープロジェクト、セルマ行進をめぐる攻防、ウィー・シャル・オーバーカム、脱人種「白人保守革命」の時代、1黒人革命の終わり、人種暴動の続発、偉大な社会計画、べトナム戦争と黒人、キングの暗殺、2黒人運動の模索と白人大衆の離反、ブラックパワーの行く末、積極的差別是正策の開始、人種隔離教育撤廃の行方、白人の巻き返し、3レーガン保守革命」と黒人の反撃、保守革命の接着剤、公民権法骨抜きの試み、黒人共和党員の動員、移民の流入・多文化主義、虹の連合、ファラカン現象、4新たな黒人文化の台頭、ヒップ・ホップ時代、黒人の映画界進出、黒人女性の活躍、性差別と人種差別の対決分極化と多様化の時代、1黒人中産階級の台頭と政治進出社会的上昇を遂げた人々、選挙には勝ったものの、深まる都市行政の困難、2インナーシティーの危機と麻薬との戦争、脱工業化の進行、失業・貧困・家庭崩壊・犯罪・疾病黒人社会への麻薬の浸透、1990年代以降の新たな特徴、ダドリー地区の実験、3収監者数」の激増と産獄複合体の肥大化、黒人青年に残された道、麻薬との戦争政策、産獄複合体の形成、大量収監がもたらしている影響、放置され続ける大量収監問題、4多様化する黒人社会、アフリカ系移民の文化活動、異なった歴史的経験、アイデンティティの変容、BLM運動とは何か、黒人女性の指導的役割、BLM運動成立を準備した諸条件、トレイヴォン・マーチン殺害事件、運動の全国化、史上最大の抗議行動、ゴーストタウン化と都市再開発、黒人公職者の急増と体制内化、運動の様々な日常活動、分散型指導体制と運動の統一、略奪・破壊行為をどう理解すべきか、運動に対する攻撃、その後のBLM運動、アメリカ黒人の歴史について知りたい方におススメ、

感想

アメリカ史の重要な歴史上のすべてに目を配り、できうる限り説明している、

まとめ

プロローグ、黒人奴隷制共和国のアメリカ、南北戦争からどん底の時代へ、大恐慌・第二次大戦期の黒人、冷戦下の公民権運動、脱人種「白人保守革命」の時代、分極化と多様化の時代、BLM運動とは何かを考察、公民権法制定以後50年の歴史化に取り組んでいる、

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