レビュー・組織論の名著30

組織一般を論じる組織論が形成された、成り立ちを踏まえ真の名著・研究者の著書・研究領域に概念に役立つものを紹介、著者は高尾義明、京都大学大学院経済学研究科博士後期課程修了、東京都立大学大学院経営学研究科経営学専攻教授、専門は経営組織論、著書「組織と自発性」他、

概要

組織論の古典、1チェスター・バ-ナード「野経営者の役割」-組織論ここに始まる、バーナード革命、経営者バーナード、組織の存続ー有効性と能率、組織の成立条件、何度でも読み返す価値がある一冊、2ハーバート・サイモン「経営講堂」ー合理性の限界と組織、AIによる要約、決定への注目、合理性の限界、決定環境の構築としての組織、本書翻訳の思いで、3ジェームズ・マーチ&ハーバート・サイモン「オーガニゼーションズ」ー組織研究の統合プログラム、気の重い名著、壮大な試みー命題コレクションかつ理論書、満足基準の意思決定とプログラム、プログラムの革新としての学習、4リチャード・サイアート&ジェームズ・マーチ「企業の行動理論」ーたくさんの小さなアイディア、日本におけるプレゼンスの低さ、本書の狙いと構成、連合体としての組織、不確実性の回避と探索を通じた学習、たくさんの小さなアイディアの大きなインパクト、近代と組織、5マックス・ウエーバー「支配について」ー組織論のもう一つの源流としての官僚制論、出発点としてのウエーバ―の官僚制論、官僚制という組織モデル、意図せざる結果としての逆機能、官僚制を基礎とした組織構造研究、合理的な神話としての官僚制、6佐藤俊樹「近代・組織・資本主義」ー近代と組織7の不可分性、組織の時代としての近代、近代組織の特徴、プロテスタンティズムの倫理による個人と組織の分離、探求は続く、7フレデリック・テイラー「科学的管理法」ー組織的怠業と科学的タスク設定、経営学の父としてのテイラー、組織的怠業という問題、科学的管理法の原理、自主性の発揮か科学的管理法カ、8ピーター・ドラッカー「企業とは何か」ー大規模組織のあるべき姿、たかがドラッカー・されどドラッカー、本書の動機と三つの分析視角、事業体としての組織ー分権制の採用、社会おける企業、本書に対するGMの態度、合理的システムとしての組織、沼上幹「組織デザイン」ー分業と調整の現実的デザインに向けて、入門書を挙げると、分業と調整のしくみとしての組織、組織デザイン論、新しい組織形態との関係10アルフレッド・チャンドラー「組織は戦略に従う」ー事業部制組織というイノベーション、組織形態、ビックビジネス四社の比較経営史、組織イノベーション、組織は戦略に従う、11ジェームス・トンプソン「行為する組織」ー不確実性にどう向き合うか、組織を動態的に捉える、オープンシステム観とクローズドシステム観の統合、不確実性への対処と依存環境のマネージメント、テクノロジーと環境による組織構造の規定、本書の読み方、12オリバー・ウイリアムソン「市場と企業組織」ー組織への取引コスト・アプローチ、make or buy 問題、取引コスト理論の原点、取引コスト理論の仮定や次元、ホールドアップ問題、組織の経済学、創発的システムとしての組織、13フリッツ・レスリスバーガー「経営と勤労意欲」ーホーソン研究がもたらした影響、ホーソン研究とは、実施された主要な研究、人間関係論の成立、神話としてのホーソン研究、14フィリップ・セルズニック「組織とリーダーシップ」ー経営者の制度的リーダーシップ、制度的リーダーシップの提唱、経営理念と制度的リーダーシップ、組織の制度化、制度論としての展開、15マーク・グラノヴェター「転職」ーネットワークから埋め込みへ、なぜ本書を取り上げたか、人的つながりによる職探し、弱い紐帯の強さ、新しい経済社会学、16エドガー・シャイ他「DECの興亡」ー組織文化のインパクト、組織文化論の泰斗としてのシャイン、組織文化への注目とDECの興亡、DECの組織文化、」組織文化がもたらした衰退、エンジニアリング・カルチャー、17カール・ワイク「センスメーキングインオーガニゼーションズ」ーセンスメーキングの手がかりとして、センスメーキングとは、自己成就的予言、ピレネーの地図、ホーイック地方のニットウエア―メーカー、組織におけるプロセスと人、18ジェームズ・マーチ&ヨハン・オルセン「組織におけるあいまいさと決定」ーゴミ箱モデルから意思決定を見る、意思決定の規範的モデルと記述的モデル、ゴミ箱モデルとはゴミ箱モデルの応用、あいまい性と意思決定、19マックス・ベイザーマン&ドン・ムーア「行動意思決定論」ーヒューリスティックが招く落とし穴、合理性の限界のさらなる探求、フレーミングの影響、倫理の限界、20フレデリック・ハーズバーグ「仕事と人間性」ー動機付けで要因としての仕事内容、ハーズバーグの動議付けー衛生理論、二元論的人間論、その後の展開、21ヘンリー・ミンツバーグ「マネジャーの仕事」ーマネジャーは何をしているのか、マネージャーは何をしているのか、対人関係の役割、情報関連の役割、意思決定の役割、10の役割の評価とその後、22ジョセップバタラッコ「静かなるリーダーシップ」ーヒーローだけがリーダーシップを発揮するのか、身近に感じられるリーダーシップ、静かなリーダ-シップの事例、静かなリーダーシップのガイドライン、様々なリーダーシップ論、23ロザベス・カンター「企業の中の男と女」ー紅一点はなぜつらいのか、女性活躍推進の現状、状況が人を規定する、機会と権力、数とトークニズム、日本企業のこれまでとこれから、現実への適用、24戸部良一他「失敗の本質」ー日本の組織は生まれ変わったか、戦史が苦手でも、失敗の分析、失敗の本質としての過剰反応、日本企業への警鐘、25服部泰宏「組織行動論の考え方・使い方」ー研究と実践の実りある関係に向けて、組織論は役に立つのか、サーチライトとしての概念、心理的契約という概念が照らすもの、研究と実践のギャップの解消に向けて、26清水剛「感染症と経営」ーコロン禍を忘れないために、新型コロナウイルスのインパクト、企業と労働者の関係の変化、盾としての企業組織、囲い込みから関係性の自発的選択へ、組織の変革とイノベーション、27ピーター本書の・センゲ「学習する組織」ーシステム思考をを活かす、組織的学習論、ビール・ゲーム、システム思考、他の四つのディシプリン、本書の新しさ、28野中郁次郎・竹内弘高「知識創造企業」ー知識創造のダイナミクス、日本企業のイノベーション、ダイナミクス、知識創造のSECIモデル、SECIモデルの適用例ーホームベーカリーの開発、社会における暗黙知への過剰な反応、本書から汲み取れるもの、29クレイトン・クリステンセン「イノベーションのジレンマ」ージレンマをもたらす組織的メカニズム、誰のどういったジレンマか、イノベーションのジレンマとその前提、なぜ組織論の名著なのか、出版後の評価、30チャールズ・オライリー&マイケル・タッシュマン「両利きの経営」ー探索と深耕の両立、イノベーターのジレンマを超えて、両利きとは、両利きの経営、両利きの難しさと普遍性、組織に関する知に触れ組織の現場で活かして欲しい、

感想

探索型と深堀型の両利きの組織と共有の文化構築が必要と思う、

まとめ

組織論の古典、近代と組織、合理的システムとしての組織、創発的システムとしての組織、組織におけるプロセスと人、現実への適用、組織の変革とイノベーション、を考察、両利きの組織とリーダー及び共有文化まで全30冊の紹介、

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