夜を乗り越える

なぜ本を読まなければいけないのか、本書は文学のおもしろさに考察した「読書論」である、著者は又吉直樹、株式会社よしもとクリエイブ・エージェンシー所属の「ピース」として活躍するお笑い芸人、著書「火花」で芥川龍之介賞受賞、

文学との出会い

父の言葉が人生を決めた、本当はこんな人間ではない、求められる暴力、家族、勉強ができなかった、「トロッコ」-文学に会う、「人間失格」ー「お前に飽きた」、本は生活に直接反映される、笑いが一番早かった

創作についてー火花まで

25歳で死ぬと思っていた、本を読む・ネタを書く・散歩する、18歳で初めて書いた小説、初めて活字になった原稿、線香花火からピースへ、芝居の脚本を書く、初めての本「カキフライがないなら来なかった」、著者と読者を繋ぐ「第2図書係補佐」、33歳までに書きたかった「東京百景」、小説もお笑いも一緒、自分だけが信じている言葉「鈴虫炒飯」、作ることで面白さが分かった俳句「芸人と俳人」、「火花」執筆の経緯、ど真ん中いくものを書きたい、「火花」を書いた動機、事件にはならなかった、

なぜ本を読むのかー本の魅力

感覚の確認と発見、小説の役割のひとつ、本はまた戻ればいい、本をどう読むか、答えがないことを学べる、なぜ純文学が必要か、本に無駄な文章はない、頭の中の複雑さを再現する文体、小説とエッセイ、今の自分が一番おもしろく読める時代に届く表現、

僕と太宰治

なぜ太宰治か、嘘だけど真実、真剣で滑稽、今の時代に届く表現、優しさと想像力、「斜陽」と「人間失格」、何もないことが武器、

なぜ近代文学を読むのかー答えは自分の中にしかない

芥川龍之介ー初めて全作品を読んだ作家、「戯作三昧」-自分を外に連れ出す瞬間、「或阿呆の一生」ー完全な一瞬は一度だけではない、夏目漱石「それから」ー美意識とリアリティ、谷崎潤一郎「痴人の愛」-文学にもボケがある、三島由紀夫と太宰治、織田作之助「夫婦善哉」ー描写で語る小説の力、上林暁「星を撒いた街」-底辺から世界を見る、本の中に答えはない

なぜ現代文学を読むのかー夜を乗り越える

遠藤周作「沈黙」ー疑問に正面から答えてくれた、古井由吉「杳子」ー思考を体現する言葉の連鎖、「山躁賦」ー創作は声を拾うこと、町田康「告白」ー全部入っている小説、西加奈子「サラバ―」ー自分の人生を信じる・「炎上する君」ー井の中の蛙で居続ける、中村文則「銃」ーもう一つの目を開く・「何もかも憂鬱な夜に」-夜をのりこえる、

まとめ

文学との出会い、創作について、なぜ本を読むのか、僕と太宰治、なぜ近代小説を読むのか、なぜ現代小説を読むのかで構成、太宰治近代文学・現代文学をカバーしている

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