かっては「領土拡大」と言えば武力制圧が一般的でしたが、そこで始まったのがより低強度のハイブリッド戦争(経済・情報)である、本書は経済学的視点を加えた地政学を考察したものです、著者は上念司、中央大学法学部卒業、日本長期信用銀行・臨海セミナーを経て独立、勝間和代氏と「監査と分析」設立、現在は代表取締役、金融・財政・外交・防衛に精通、
日本人はすでに戦争に巻き込まれている
戦争は対岸の火事ではない、ポケットの中の戦争はすでに始まっている、敵国に騙される「デュープス」(お馬鹿さん)になるな、事例①JAXAへのサイバー攻撃に加担した中国人留学生、事例②中国当局に監視されていた日本在住のウイグル人、事例③自民党・松下新平参議院議員の愛人は・中国のスパイ、事例④ウクライナ侵略は・日本で起こりうる可能性もあった、事例⑤ロシアがSNS上で行っていたネガティブキャンペーンを分析、事例⑥朝鮮学校に対するヘイトスピーチ・上念司のMBSラジオ降板騒動、意外と知られていない朝鮮学校の実態(工作活動)、
地政学とは何か
地政学を知らなければいけないわけ、地政学は危険思想として排除された、国際情勢は「ランドパワー」と「シーパワー」の対立、地政学は「人間の世界観を巡る戦い」、人間の理性を信じないシーパワー、地政学上・日本が韓国を突き放せないわけ(橋頭堡)、ナチスやスターリンに影響を与えた「ドイツ地政学」とは、中国が海軍を急激に増強している目的・シーパワー、「リムランド」でランドパワーを阻止せよ、なぜロシアや中国と日本やアメリカン考えは相いれないのか・ランドパワーとシーパワー、世界の戦争を地政学で読み解く、
地政学の最先端を探る
なぜロシアや中国はハイブリッド戦争を仕掛けてくるのか、シーパワー国に勝てない、反共主義・メッスネルの理論がロシアに受け継がれる・ハイブリッド戦争、「ロシアを攻撃したら核で反撃される」という真っ赤な嘘、帝政ロシアから続く「反射統制」と「國體」、ウクライナ侵略で見るロシアの反射統制の仕組み、スーダンの紛争にもロシアが関与していた、ロシアを擁護する「ロシアンフレンズ」に注意、ロシアンフレンズは金目当てではない、ロシアンナラティブはベンチャーキャピタルのようなもの、デマを両論併記と主張するロシアンフレンズ、
権威主義大国・ロシアの情報戦とその未来
「NATOの東方拡大」とは事実を捻じ曲げるロシアの勝手な拡大解釈、「プーチンは捕まらない」という巧妙すぎるロシアンナラティブ、ウクライナ侵略はイラク戦争と何が違うのか、ウクライナ侵略はアメリカとロシアの代理戦争ではない(自衛)、「グローバルサウス」や「一帯一路」に騙されるな、イギリスやフランス発の情報には気をつけろ、ロシア敗戦後に想定される三つのシナリオ、シン冷戦時代の到来、ウクライナ侵略後、中国は?、
「地政学+経済学=地経学」とは何か
「地経学」を知ることが国際情勢を読むカギ、モノ余りからモノ不足の時代へ、レアース輸出制限事件から見る「中国の地経学」、「経済」を武器にしても長期的には失敗する理由、中国のオーストラリア制裁から見る反経済学的思考の過ち、ランドパワー系の地経学はもう通用しない、ウクライナの穀物輸出妨害でも失敗に終わったロシア、石油を売ってもインドルピーが使えないロシアの窮乏、半導体製造装置を武器に反撃する西側同盟国、TIKTOKが世界中で規制されるワケ、経済制裁を受けても台湾併合を掲げる中国の思惑とは、経済制裁にはさまざまな種類がある、地経学的な攻撃は一時的な混乱を避けられない、地経学で成功した事例はあるのか、
日本経済を地経学で読み解く
世界的なインフレに備えよ、戦争の時代への過度期はインフレが起きる、インフレは「キャズム」を超えた先に、アベノミクス大勝ちした投資家は「イノベーター」だった、インフレ時代には「アリ」の日本人ほど活躍できる、日本の貿易収支赤字は心配する必要なし2023年以降は、日本が世界の工場になる、大インフレ時代に必要なのは生産性の向上、世界トップレベルを誇る日本のインフラを海外に輸出せよ、シン冷戦時代の戦争リスクから身を守るために、自衛隊はネガティブリスト方式を導入すべし、自衛隊は戦争をするための戦力ではない、国連憲章でも自衛隊は認められる、岸田外交はシーパワーの国として正しい判断、
まとめ
日本人はすでに戦争に巻き込まれている、地政学とは何か、地政学の最先端を探る、権威主義大国・ロシアの情報戦とその未来、「地政学+経済学=地経学」とは何か、日本経済を地経学で読み取るで構成、武力行使に経済・情報戦のハイブリッド戦争に着目して考察している、