非常勤講師として授業した内容をもとに、著者自身が悩みながらの子育てで気づいたことを振り返りながら、家庭や学校あるいは子どもたちが接するメディアで、いかに私たちがジェンダーについてステレオタイプに支配されているか、打破するための取り組みが始まっていることを読み取った、著者は中野円佳、東京大学教育学部卒業、日経新聞を経て東京大学大学院教育学研究科博士課程満期退学、東京大学多様性包括共創センターDEI共創推進戦略室准教授、著書「上司のいじりが許せない」他、
概要
赤ちゃんから刷り込まれるジェンダー、赤ちゃんのときから刷り込まれるバイアス、3歳ごろからの性自認と幼稚園の役割、性自認と遊びの中の役割、ジェンダー規範の内面性、なぜバイアスを持つのか、バイアスを持つことは悪いこと、根拠がなくても実現してしまう、変わるバービー人形、変えていくための動き、幼少期に覚える家庭っでの役割、つくられた母性愛、家庭での役割、高度な家事をやめるのも手、小学生が闘うジェンダー、シンデレラ願望、変わるプリンセス像、かわいくて・強くてもいい、マイクロアグレッションと「リトルマーメイド」の実写版、娘に読ませたいプリンセスもの、子ども向け番組の偏り、ゾーニングという解決策、大人の期待を読み取る子供たち、ピンクのランドセルを選ぶ男の子、青い目・茶色い目、性犯罪防止に何ができるか、日本版DBS導入へ、性教育、中高生の直面するジェンダー、サッカー部にいる女の子はマネージャー、男女の対格差、ジェンダー・フリー、隠れたカリキュラムの是正、なお残る役割のジェンダー、校長は男性、ディスカレッジされる女の子、女子の理系選択、女子高・男子校の意義はあるか、別学のメリット、多様性は居心地が良くない、共学の定員は1対1である必要があるか、性教育は共学でも不十分、性的同意、教えてほしかった、大学のゆがんだジェンダー、医学部女性減点問題のの衝撃、女子枠は逆差別か、女子枠はステイグマになる、他のマイノリティ性への配慮、東大女性2割の原因、女性への言葉の逆風親の教育期待差、娘に投資しない、実家から離れない、浪人を避ける、女性はリスクを回避する、成功不安、差異か平等か、なぜ大学や企業に多様性が必要なのか、社会の設計を誰がするのか、女性の透明化・商品化がはびこるキャンパス、偏差値の高さと女性への目線、DEIについての教養、声をあげる大学生たち、社会に出るまえに多様な価値観に触れてほしい、
感想
既存の社会に紛れ込むバイアスや構造を疑い、多様な個性を持つ子どもたちに育っていくことを祈る、
まとめ
赤ちゃんから刷り込まれるジェンダー、小学生が闘うジェンダー、中高生の直面するジェンダー、大学のゆがんだジェンダーを考察、日本のエリート層を形成する大学でいつまでも古い価値観を再生していたら、社会はいつまでたっても変われない、