本書は第四回全国家族調査質的調査により収録されたインタービュー・データを用いて日本の家族の在り方について社会学の立場から考察したもの、編著者は木戸功、聖心女子大学現代教養学部教授、家族社会学、著書「概念としての家族」、松木洋人、早稲田大学人間科学学術院教授、家族社会学、著書「子育て支援の社会学」、戸江哲理、神戸女学院大学文学部教授、家族社会学・コミュニケーション論、著書「和みを紡ぐ」
概要
NFRJ18質的調査と戦後日本の家族変動、１研究プロジェクトと調査の概要、２日本社会の家族変動、家族になる/家族と別れる、結婚の選択における親の影響、１親が結婚に口をはさむは当たり前か、２結婚における親の影響、３親による結婚の期待、４親や周囲が結婚のタイミングを後押しする、５親とカップルの関係性のこじれ、６男性の経済的不安定さに対する懸念、７結婚差別、妊婦先行型結婚の語りに見る世代差、１1990年から2000年代初頭―妊婦先行型結婚の過度期、２2000年以降ー妊婦先行型結婚の安定期、離婚の語りに見る日本夫婦の親密性、１調査協力者の紹介、２離婚経験の語りと離婚への意味づけ、離別女性の生活再建―サポートネットワークを中心に、１離婚時に子どもはおらず・再婚していないケース・２離婚時に子どもがいて・再婚していないケース、３離婚時に子どもがいて・再婚したケース、子どもを育てる／家事をする、世代間比較の語りからみる親であるという経験、１子どもの意思の尊重と親による教育的な関わり、２教育費の支出と「ノーマルな子ども期」を提供する責任、夫の家事・子育てをめぐる妻のジレンマ、１現状を受け入れて・何とかやっているケース、夫の関わり方を受け入れられず夫への気持ちが冷めてしまったケース、３家事・子育てをめぐる夫との関係性が変わる兆しがみえるケース、家事に向き合う男性の意識ー損得や快苦や繁閑とは異なる家事の規定要因、１男性の家事参加をめぐる状況、２インタビュー対象者について、３インタビューに結果、４思考の転換・きっかけのスイッチ、子育て主婦とキャリアの見直しー中断から再就職の間で、１そこそこ働く、２家族プランの優先、３仕事をしていないことの負い目、４社会から取り残されていく感じ、５パートという最適解、６新自由主義と子育て主婦、家族は余暇をどう過ごしているののかーWhat game shall we play today、1余暇から家族を考える、２家族にとって余暇の過ごし方の意義、３家族の余暇を分類する、４家族の年月とともに移ろう余暇の過ごし方、５親子で受け継がれる余暇の過ごし方、６人生を楽しむ・家族で楽しむ、家族と老いる／家族を思う、成人後の親子関係―実の親・義理の親との関係が「よくない」人の語りから、１成人後の親子関係への注目、２先行研究、３成人子の語りから、４親子関係が「よくない」ことを語ること、介護・相続に見る中年期以降のきょうだい関係とアンビバレンス、１アンビバレンスの顕在化介護。相談、２介護・相続の中のアンビバレンスとその対処、３次世代のきょうだい関係のために、仕事を辞めることの語りと夫婦関係、１退職をめぐる相互作用過程へのアプローチ、２仕事を辞めることをめぐる語り、３退職後の活動からみた夫婦関係、高齢期の人生回顧－団塊世代は職業・家庭をどのように振り返るか、１問題設定、２分析視覚・方法・データ、３定年まで勤め上げた／勤めあげなかった経験の意味ー団塊世代男性の人生回顧、４専業主婦／就業継続の意味と夫婦での大病経験ー団塊世代の女性の人生回顧、日本の家族の在り方について知りたい方におススメ、
感想
全国ベースの調査から、戦後家族のモデルの妥当性を吟味し、家族史をめぐる研究に寄与した、
まとめ
家族になる／家族と別れる、結婚の選択における親の影響、妊娠先行型結婚の語りにみる世代差、離婚の語りに見る日本夫婦のの親密性、離別女性の生活再建、子どもを育てる／家事をする、世帯間比較のの語りからみる親であるという経験、夫の家事・子育てをめぐる妻のジレンマ、家事に向き合う男性の意識、子育て主婦とキャリアの見直し、家族は余暇をどう過ごしているのか、家族と老いる／家族を思う、成人後の親子関係、介護・相続にみる中年期以降のきょうだい関係とアンビバレンス、仕事を辞めることの語りと夫婦関係、高齢期の人生回顧を考察、戦後家族モデルの妥当性を吟味し少子高齢化社会、