2022年原発政策の大転換・原発回帰、本書は近い将来解決がより困難になると考え、考える材料として執筆、著者は①水野倫之、NHK解説委員、福島原発事故で解説、②山崎淑行、NHKニュースデスク、原発事故取材
エネルギー危機は何をもたらしたか
ラジオ番組に届いた切実な声、なぜ物価高騰はすぐには収まらないのか、再生可能エネルギーには頼れない、「大廃炉時代」と福島第一原発の廃炉・原子力政策の大転換・困難を極める福島第一原発、海洋放出とデブリの取り出し、世界で加速する原発回帰の動き・EUヨーロッパ委員会、
原発回帰、5つの課題
次世代革新炉とは5タイプ・革新軽水炉等、莫大な予算は誰が負担するのか・原発事業の撤退と支援、運転期間が原則40年になった理由・メーカーが40年、60年超の延長で安全は確保できるか・未定、行き詰まる核燃料サイクル。経済的メリットも薄れつつある、核燃料サイクルからも見えてくる政府の思惑・再処理工場、進まない最終処分場の確保、調査に応募した自治体の事情・過疎化、なぜフィンランドは処分場を決められたのか・国民の信頼と規制体制、電力会社への信頼・スエ―デン、処分地決定までの30年の道のり・フランスの住民の信頼と技術力、振出に戻ったドイツ、優先して取り組むべき課題・NUMOに地下研究施設なし、次の大事故・避難は可能か・東海第二原発判決、原発の地元と避難ルート、軍事攻撃やテロの標的になる可能性、浮かび上がった「ロシアリスク」・ロシア侵攻
原子力業界はなぜ変われないのか
原子力業界の特異な成り立ち・国策民営、「変えずにいること」を好む業界、不祥事の本質は何か‣国と企業の対抗意識、電力会社と原発メーカーの関係・一枚岩でない、なぜ有機的に連携できないのか、電力会社のヒエラルキー、最後尾に歩調を合わせる‣「和」、先延ばしにしたくない国と自治体・同じ方向と「貞観地震」のリスク、同じミス・不返し起きている・リスクの共有、業界の体質が事故を近づけている、リスクを想定することは・将来を想定すること、製品としての原発の完成度・原子炉の状況、設計を過信してはいけない・核燃料の暴走、
福島第一原発事故と廃炉の行方
福島第一原発事故から12年、事故の時に起こっていたこと・メルトダウン、核燃料デブリ取り出しの目処・ロボットアーム、何をもって廃炉完了とするのか・未定、処理水の放出ー2023年、ある自治体の混乱と今、再生への道のり・野菜工場の誘致や工業団地の整備と畜産、
立ち遅れる再生可能エネルギー
課題となるエネルギー密度・効率、かって日本は再エネ先進国だった、洋上風力発電は切り札になるか・秋田沖、海外頼みから脱却できるか・技術と人材、再生可能エネルギー導入が進まない理由・新規事業が育ちにくい、打ち切られた補助・津波への耐久性、見えてきた日本の弱点・クラウドファンディングと実験進める環境、進取の気性を取り戻す・送電網、
特別鼎談・日本のエネルギー政策をどうすべきか
ー池上彰・水野倫之・山﨑淑行
解説の現場から見えてきた教訓、原発回帰・まずは何をすべきなのか、原子力業界が変わるためには、再生可能エネルギー・普及のカギは何か、「電力の地産地消」がもとめられる、
まとめ
エネルギー危機、原発回帰の課題、変化を好まない原子力業界、福島第一原発事故と廃炉の行方、立ち遅れる再生可能エネルギー、日本の弱点と進取の気性の復活を訴える、