レビュー・科学に魅せられて

科学に魅せられた女性研究者の生き方を追求、若い女性に特に読んでもらいたい、著者は高橋真理子、ジャーナリスト、東京大学理学部卒業、朝日新聞入社、科学部記者・編集委員を経て2021年退社、著書「重力波発見ー新しい天文学の扉を開く黄金のカギ」他

概要

孤立無援から栄光へ・中立説に対抗する進化学説の長い道のり、太田朋子、集団遺伝学、小6で敗戦・生活がガラッと変わった、木原生物学研究所で小麦の染色体を研究、アメリカ留学から戻り・遺伝研へ、長生きしたから評価されるようになった、進化はあまりに複雑・鍵はゆらぎ、生物・生命科学、カボチャの種を研究し続け・つかんだ大学教授への道、西村いくこ、植物細胞生物学、助手に応募し続け・落ち続けた、両親は動物学者・一歩下がって表に出なかった母、保育所が親も育ててくれた、生物を丸ごと研究したい・学会を新たに作って初志貫徹、長谷川真理子、進化生物学、ドリトル先生に憧れ・アフリカへ、原点は和歌山県、紀伊田辺の海、生物を丸ごと研究したいと人類学教室へ、今西進化論を批判すると国賊扱い人類学会も霊長類学会も全部辞めた、全労力を研究にかけたい、乾燥に耐える植物のしくみを解明し・夫と共同で学士院賞、篠崎和子植物文士生理学、子どもが生まれると伝えたら留学を断られたれ、夫婦で研究はダメという不文律、公募で試験を受けて農水省の研究所へ、国際連携を積極に進め緑の学術賞、好きに生きる・遺伝子と行動の関係を線船中で探る、森郁恵、神経科学、結婚を捨てたという意識はない、小さいころからたくさんの人に可愛がられた、研究をやりたければ外国へ池、応募を控えてほしいという国際電話、自分がした苦労を次の世代にはさせたくない、科学コミュニケーション副専攻をつくった生命科学者の突破力、野口範子、生命科学、日本テレビ桝太一アナウンサーをスカウト、母の猛反対を振り切って筑波大へ、博士2年で長女出産・義母に預ける、東大に移って活性酸素の研究者に、離婚・再婚で家族がどんどん増えている感じ、妻が教授.夫が助教授の家庭内アファーマテイブアクション、粂昭苑細胞生物学、企業に行って・基礎研究が懐かしくなった、子どもがいたので・焦らずに研究員を続けられた、家族は一緒に暮らすを貫き・アメリカと日本で生命の起源研究、鈴木志野、地球生命K学、研究船に乗って海底から試料を採る、アメリカの自由な雰囲気の中でヘンな生物を発見、競争の激しいところはイヤ、科学の面白さが見えるまでがんばろう、夫婦は別々に住まないと約束、アメリカにいる間に日本が変わった、子どもを育てているから出て来た新たな目標、数学・物理学、結婚してから家で論文を書き・世界的数学者に、石井志保子、代数幾何学、女子大時代は社交ダンスに熱中、ものになるか心配になって結婚、論文は絶対一人で書く、九州大学に東京から遠距離通勤、数学の苦手意識を私が息子に植え付けたかも、世界に衝撃を与えた共著論文、大学からも政府からも頼りにされ・数学研究も研究運営も全力投球、小谷元子、離散幾何解析学、バラバラな構造のなかでの幾何学、忘れられた数学への期待、両親は好きなことをやらせてくれた、私は良いロールモデルではない、日本の国際化に貢献したい、心身がガタガタだった・三十代からの大いなる復活、大竹淑恵、中性子物理学、中性子線でコンクリートや鉄鋼材料の中を見る、頑張りすぎて体調ガタガタだった、東海村の装置で研究開発にカムバック、祖母・母・兄の三人を看病・介護、もう人の面倒みるのはいいや、ウジウジ悩みながら五百人の国際チームを率いた、市川厚子、素粒子実験、代表は最終決断するのが仕事、大学も大学院もつらかった、博士課程の最後で出会ったわかりやすい目標、うちの旦那はめちゃくちゃ偉い、片道六時間遠距離通勤が三~四時間に短縮、娘は文系・親の気持ちがわかった、女性初の南極越冬隊員の経験が大学業務に生きる、坂野井和代、地球物理学、男と女のどちらの平均値にも近くない、絶対南極に行く前に結婚しろ、博士号を取ったら・任期付きの職しかなかった、夫が半年の育児休業を取る、意外と南極観測隊の経験が役に立つ、日本では味わえない解放感をデンマークで知る、御手洗菜美子、生物物理、数理モデルを使って生命を理解する、偶然の出会いからデンマークで海外研究、エンジニアになった年下パートナーと暮らす、日本にいたときは肩に力が入っていた、数学の世界にダイバーシティとインクルージョンを、佐々田槙子、確率論、ダイバーシティを語り合う場を作る、数理女子という名称に議論噴出、公募の途中で妊娠判明・東大への移動は育休中、料理を100%やる夫・それでもケンカする、確率も面積も一緒に感動、解きたい問題がいっぱい・時間がなくて「正直困っている」、化学・工学、42歳で大学院へ・主婦から教授になった緑地デザインの開拓者、石川幹子、都市環境学明治神宮外苑の再開発事業に「何かおかしい」、コモンズとしての緑地を世界各地で設計、宮城県のお嬢様学校から東京大学へ、ハーバード大で経済学者に出会い・三日で結婚を決意、夫が倒れ・家族5人の生活がいきなり肩にかかってきた、科学的な調査をがっちりやってデザインする、大学が女性に冷たかった時代を生き抜いた化学者の自負、西川恵子、物理化学、高校の先生の応援を受けて自宅浪人、博士課程を飛び出して学習院大の実験助手に、就職した同級生と結婚・目白まで遠距離通勤、大学に就職した女性が味わったよくある話、怪文書でつぶされた大学人事、夫にも娘にも本当に苦労をかけた、高卒扱いでの就職から「かわいい工学」を創始するまで大倉典子、感性工学、大学で学んだときは女性を消してきた、感性の価値に目覚め・希望を持った、医大に就職予定だったのがつぶれ日立製作所に、子供の預け先が見つからず・無念の退職、夫が博士号を取ったから・私も取りたい、教授会は親の世代に会議に迷い込んだ感じ、全米科学財団の研究費で「かわいい」研究を続ける、週末は子供のスポーツ活動を全力支援・金属学者の心意気、梅津理恵金属学、由緒ある日本女性科学者の会の会長に、女性が有利な仕事のほうがいいのかと模索、女子高・女子大だから何の偏見もなく物理を選んだ、転勤を命じられ・会社を辞めて保育園を始めた夫、「先駆け」に選ばれて自分のやりたい研究ができた、末っ子から「研究者っぽくない」といわれる、データベースで新材料開発「研究と子育ては完全につながっている」、桂ゆかり、材料科学、「ど真ん中」の目的を実現させる方法を考え抜く、三ケ所でポスドクをしてから女性枠の助教に、子育てのやり方もマニュアル通りでなく自分で考える、オーストラリアで高校生活・英語にくるしみつつ理数を楽しむ、得意とか不得意とかは環境次第、世界を放浪して都市工学者になったシングルマザーの意欲満々、小野悠、都市工学、「委員長やる」と聞かれて「やろっか」、子供心に「変わった親だな」と思っていた、一浪して東大へ・受かったら目標喪失、ジャズサークルをやり遂げて・世界を回る旅へ、恵まれた立場にあることを卑下していたのがフッと落ちた、高校時代にトルコであった人と結婚・そして離婚、やりたいことがたくさんあって膨らむ一方、医学・心理学、熱帯病・フィラリアの撲滅に「命をかけてきた」元WHO統括官、一盛和世、国際公衆衛生、私の命をあげると虫に約束日本でも沖縄・九州・四国に患者がいた、高校生の頃に路線を外した、熱帯の国々で修行の日々を経てWHOへ、全世界の責任者を務めて定年・着々と進む制圧、「多動」をパワーに大学を改革し・司法面接を広めた心理学者、仲真紀子、法と心理学、子供から事情聴取するときの司法面接、私は多動なんです・でも・それで得したかも理系だと思っていたけど・ちょっとひょって心理学に、周囲の反対をを振り切ってアメリカ留学、押しかけ女房っていうか・弱い立場にある、今は口を開けば女性って言っている、再生医療の普及に執念を燃やすIPS細胞応用のパイオニア、高橋政代、再生医療、目の総合センターがついに神戸にできた、視機能が落ちた人の運転をアシストする技術、自分たちが開発した特許を使うための会社、やりたいここがなく・母の勧めに従い医学部受験、眼科はリベラルで・女性上司もいてラッキーだった、5年で臨床試験をしますと宣言、家事のアウトソースを抵抗なく活用できるといい、50歳で社会に目覚めた、親と意見が合わず三年間引きこもりから、研究と社会をつなぐ仕事へ、堀口逸子、公衆衛生学、乞われて「クラスター対策班」の班員に、初日に「ニセアカ」と」疑われたがフォロワーは40万超え、自治体やNPOで働いていた時も論文執筆、進学先で父ともめて三年間引きこもる、結婚なんてムリと普通に思った、食品安全委員会の職務を大学が理解しない、研究をベースにした活動で社会に貢献したい、学問の壁を乗り越え探求・引け目を脱して経済学に新風を吹き込む、小林佳代子、行動経済学、専門書の質を保ちつつ誰にでも読める本、ずっとコンプレックスが抜けなかった、一年ずつ二回育休を取った夫に感謝しかない、経済学を人間の進化と結びつける、「男女差の研究を薬に生かしたい」出産で固まった決意、黒川洵子、性差薬学、生殖器以外の臓器にも性差がある、女性研究支援室の活動で自分のコアが固まる、草むしりが好き・虫も好き、留学先を自分で探してアメリカへ、実母と近居・掃除はルンパ、学生たちと一緒に説得力あるデータを出したい、遠距離結婚でワンオペ育児も苦にせず・神経難病の薬開発を目指す、松村里衣子、神経薬理学、公募サイトで検索し手・東京の教授職に応募、強い意志があったわけではないけれど「つないできた」、遠距離結婚・保育園のみでワンオペ育児、小平市へ移動する直前に夫がアメリカに赴任、いわゆる「超エリート」ではないけど生き残れた、終章、女性研究者という生き方について知りたい方におススメ、

感想

自分が好きなのは何か、好きなことをやり続けている人たちの体験談に学ぶ、

まとめ

太田朋子、生物・生命科学、数学・物理学、化学・工学、医学・心理学を考察、科学に魅せられた女性研究者の生き方をインタビュー

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