ルーツー白壁王の長男
1祖父は天武天皇の子になった、山部王の誕生、六人の「兄弟」、「父」天武への思い、施基皇子の謎、六皇子の絆、撰善言司、「盟約」の生き証人、天武系皇子の意識、2父と母、施基皇子の後継者、抜擢、仲麻呂追討軍に参加、新笠との結婚、3「先帝」の功績、井上内親王の夫、桜井に白壁しづくや、称徳女帝の「遺宣」、山部王の存在、
皇位への道ー奇計によって誕生した皇太子
1井上内親と他戸親王、山部親王の登場、永手の急死、廃后・廃太子、渤海使の帰国、2井上内親王が女帝になる可能性、式家兄弟の陰謀、光仁のシコリ、二カ月余り後の謎、井上内親王の即位、3山部親王の立太子、母の賤しき・高きをいうべからず、山背の秦氏、施暁と百川、百川の墓地、井上内親王の改葬、
桓武天皇の登場ー聖武系の皇統意識
1高野新笠と高野天皇、能登内親王の死、譲位の宣命、和氏から高野氏へ、酒入内親王の入内、2早良親王の還俗、即位と立太子、親王禅師、藤原浜成の左遷、光仁天皇の死、3否定された即位、川継ぐの謀反と浜成、三方王の呪詛、従来の解釈、聖武系皇統の誕生、皇統と遷都、造営省の廃止、なぜ平城京を捨てるのか、国家の恒例、
平安朝の「壬申の乱」ー早良親王との確執
1長岡京を建てる、難波宮の解体、造長岡宮使の任命、朔旦冬至、寺院の切り捨て、都を建てる、2種継暗殺事件、陥れられた魚名、種継の野望、種継落命す、空白の一カ月、免責された藤原是公、五百枝王と藤原雄依の流罪、3早良親王絶命、内裏で監禁、自死促す、飲食を断ったのか・断たれたのか、平安朝の天智天皇、後世の評価を恐れた桓武天皇、
神になった光仁天皇ー長岡京から平安京へ
1安殿親王の立太子、廃太子の奉告、天智陵への誓い、皇統からミウチ意識へ、郊外祭祀、安殿親王の正統性、祭祀と継縄、2怨霊への挑戦、佐伯今毛人から継縄へ、執念、西宮から東宮へ、後宮世界の形成、早良親王の祟り、演出、善珠と鎮魂、3棄都の思想、清麻呂の進言、十年の意味、密かに奏上した理由、葛野郡宇太村へ、造平安京使の顔ぶれ、桓武の拠り所、
帝王の都ー平安新京の誕生
1新京賛歌、宅地班給、都造りの労働力、辛酉の日の遷都、平安京という宮都名、新京楽・平安楽土・万年春、桓武天皇と和歌、2造宮使から造宮職へ、清麻呂と真道、朝堂院と豊楽院、宴の松原、東寺と西寺、徳政相論、3後宮(キサキ)の拡大、事実上のキサキ、後宮十二殿舎、渡来人と后妃、明信と永継、「朕の外戚」百済王氏、
政治に励み・文華を好まずー計算された治政
1東北経営、ゼロからの出発、征東将軍大伴家持死す、坂東の安危、田村麻呂の登場、征東使から征夷使へ、阿弓流為と母礼の投降、胆沢城から志波城へ、2遣唐使の覇権、漢法の宴、最澄と空海、再出発、3「続日本紀」の編纂と「和氏譜」の撰上、法令の整備、続日本紀の編纂、桓武天皇の歴史、なぜ延暦十年なのか、土師氏大枝賜姓、「和氏譜」の撰上、桓武の真意、
桓武天皇の原点ー聖武天皇への回帰
1はじめての遠出、紀伊国行幸、追慕、難波滞在、2桓武天皇と聖武天皇、聖武に倣う、身近な天皇・聖武、桓武にとっての天智天皇、3当年の費え・後世の頼り、後事を託す、怨霊のこと、井上内親王と早良親王の復権、崩御、諡号、
まとめ
ルーツ、皇位への道、桓武天皇の登場、平安朝の壬申の乱、神になった光仁天皇、帝王の都、政治に励み文華を好まず、桓武天皇の原点で構成、桓武天皇が鑑としたのは聖武天皇であった、