第二次世界大戦後独立したアジア諸国がどのような指導者の下で、国家形成を試みたか、共通性と固有性を追求、著者は岩崎育夫、立教大学文学部卒業、アジア経済研究所地域研究第一部主任調査研究員、専門は東アジア・東南アジアの政治発展論、著書「リークワンユー」他、
概要
東アジア、韓国ー朴正煕「維新体制」、李承晩政権の国家形成ー反共と独裁、朴正煕のバックグラウンド、国家形成1ー独裁体制の構築、国家形成2ー開発主義国家による経済発展と暗殺による終焉、上からの民主化、朴槿恵政権の国家形成ー挫折した統治、北朝鮮ー金日成「主体思想」、金日成のバックグラウンド、国家形成1-社会主義の建設、国家形成2ー経済苦境と主体思想、金正日のバックグラウンド、国家形成ー韓国との共存を模索、金正恩の国家形成ー軍事力の誇示と威嚇、3中国ー鄧小平「改革・開放政策」、毛沢東のバックグラウンド、国家形成1-大躍進政策国家形成2-文化大革命、鄧小平のバックグラウンド、国家形成1-資本主義型の改革開放政策、国家形成2-政治自由の抑圧、習近平のバックグラウンド、国家形成-偉大な中国を目指して、台湾ー蔣経国「国民党の台湾化、蔣介石のバックグラウンド、国家形成-大陸反攻の国是、蒋経国のバックグラウンド、国家形成ー経済開発と政治自由化、李登輝のバックグラウンド、国家形成ー民主化と政権交代、東南アジア、フィリピンーマルコス「新社会」、マカパガル政権の国家形成-フィリピン社会の改革、マルコスのバックグラウンド、国家形成1ー開発主義国家と新社会、国家形成2ー暴力と腐敗、アキノ政権の国家形成ー民主化、アロヨ政権の国家形成ー不十分な成果と腐敗、ベニグノ政権の国家形成ー腐敗の撲滅と紛争の解決、ドゥテルテのバックグラウンド、国家形成ー超法規的手法による犯罪者の撲滅、マルコス・ジュニア政権の登場、インドネシアースハルト「新秩序」、スカルノのバックグラウンド、スカルノ政権の国家形成-第三世界のリーダーを目指す、スハルトのバックグラウンド、国家形成1ー新秩序と軍による政治管理、国家形成2ー開発主義国家と崩壊、ワヒド政権とメガワティ政権ー民主政の模索と混乱、ユドヨノ政権ー民主政の定着、ジョコ政権ー庶民指導者、シンガポールーリー・クワンユー「生存の政治」、リー・クワンユーのバックグラウンド、リー・クワンユー政権の国家形成1ー人民行動党体制の確立国家形成2ーフル回転の開発主義国家、ゴー政権の国家形成ー政治の自由化を掲げて、リー・シェンロンにバックグランド、リーシェンロン政権の国家形成ーリー・クワンユー路線の継承と微修整、マレーシアーラザク「ブミプトラ政策」、ラーマンのバックグラウンド、ラーマン政権の国家形成ー民族融和政策、ラザクのバックグラウンド、国家形成ーブミプトラ政策、マハティールのバックグラウンド、国家形成ー開発主義国家による近代化と独裁ナジブ政権の国家形成ーワン・マレーシアと腐敗、政党構造の変容と政権交代、べトナムーホー・チ・ミンとベトナム共産党「ドイモイ政策」、ホー・チ・ミンのバックグラウンド、ホー・チ・ミン政権の国家形成1ー二つの独立戦争、ホー・チ・ミン政権の国家形成2-未完の社会主義の建設、レー・ズアン政権の国家形成ー国土開発と社会主義国同士の戦争、ベトナム共産党の新たな国家形成ードイモイ政策、経済発展とホー・チ・ミン思想、タイータクシン「大統領型首相」、サリット政権の国家形成ー開発主義国家とタイ式民主主義、市民社会と民主化、タクシンのバックグラウンド、タクシン政権の国家形成ー強い首相と貧民支援、タクシン政権の強権と腐敗、インラック政権の国家形成ータクシン路線の継承、軍とタクシンの妥協、ミャンマーーネ・ウイン「ビルマ式社会主義」。アウンサンのバックグラウンド、と独立活動、ウー・ヌ政権の国家形成ー社会主義と政党政治の混乱、ネ・ウイン政権の国家形成ービルマ式社会主義、ネ・ウイン政権の崩壊ービルマ式社会主義の失敗、アウンサンスーチーのバックグラウンド、上からの民主化、アウンサンスーチー政権の国家形成ー軍の政治関与の排除、アウンサンスーチー政権の排除ー再度軍政に、南アジア、インドーネルー「社会主義型社会」、ネルーのバックグラウンド、ネルー政権の国家形成ー民主主義と社会主義型社会、苦悩するネルー政権、インディラのバックグラウンド、国家形成1-社会主義型社会、国家形成2ー権威主義みんしゅしゅしゃいしみんみあづ㎜ねういんね・機種主義統治、ラジプ政権の国家形成ー汚職疑惑、社会主義型社会の放棄と自由化政策、モディ政権の国家形成-偉大なインドを目指して、パキスタンーブット「イスラーム社会主義」、ジンナー国家形成の理念ー政教分離カーン政権の国家形成ー基礎民主主義と開発主義国家、カーン政権の終焉とバングラデシュの分離独立、ブットの国家形成ーイスラーム社会主義と強権統治、ハック政権の国家形成ーイスラーム化と開発主義国家、べナジーㇽ政権の国家形成ー民間主導工業化べナジール政権の再登場と退場、ムシャラフ政権の国家形成ー世俗、ムシャラフ政権の終焉と正統政権の腐敗、バングラデシューラーマン「インド型社会」、ムジブル・ラーマンのバックグラウンド、国家形成ーネルー型「社会主義型社会」と混乱、ジアウル政権の国家形成ー社会主義化の否定とイスラーム化、エルシャド政権の国家形成ー軍の支配と「反アワミ連盟」、ジア政権とハシナ政権の国家形成ー政権の党派的争奪戦、ハシナ政権の崩壊、スリランカーバンダーラナーヤカ「シンハラ・オンリー政策」、セーナーナヤカ政権の国家形成-民族平等、バンダーラナーヤカ政権の国家形成ーシンハラ・オンリー政策、シリマホ政権とクマラトンガ政権の国家形成ー社会主義化とシンハラ・ナショナリズムスリランカ社会を引き裂いた民族紛争、ラジヤパクサ兄弟政権の国家形成ー武装勢力に鎮圧と腐敗、日本ー自由民主党と池田隼人「所得倍増計画」、日本-アメリカ占領行政の下ででの民主化、池田政権の国家形成ー所得倍増計画による高度成長、アジアとの経済交流、あじあの経済盟主の交代、現代アジアの国家形成と指導者をめぐる問題の考察、1国家形成の価値軸をめぐる問題、民族、宗教、指導者の思想、社会主義の建設、経済開発、2指導者タイプをめぐる問題、軍人型指導者、政党人型指導者、知識人型指導者、カリスマ型指導者、独裁型指導者、腐敗型指導者、企業経営型指導者、3指導者一族をめぐる問題、個人政党-ファミリー・ビジネス化とブランド化、指導者一族が登場した社会的要因4政党から見たアジアの政治体制の展望、第二次大戦後のアジア諸国の政治体制について知りたい方におススメ、
感想
王朝国家の継承原理の復活・民主と独裁のはざまにあるアジア諸国の国家形成を考察、
まとめ
東アジアの韓国・北朝鮮・中国・台湾、東南アジアのフィリピン・インドネシア・シンガポール・マレーシア・タイ・ミャンマー南アジアのインド・パキスタン・バングラディシュ・スリランカ、日本を考察、価値軸・指導者タイプと一族、政党から見た政治体制を考察、アジア地域研究の集大成、