親密な手紙

本書は窮境を自分に乗り越えさせてくれる「親密な手紙」を見出したものである、著者は大江健三郎、東京大学文学部仏文科卒業、58年「飼育」で芥川賞受賞、94年ノーベル文学賞受賞、2023年逝去、

一章

不思議な少年・読書カード、困難な時のための・エドワード・W・サイード、感受性のある個性・ポートレート、息子(光氏)の入歯(健三郎氏)ブクブク、本当のこと・谷川俊太郎「鳥羽」、「器用仕事」・罠作り、人間を慰めることこそ・伊丹十三、ヒヨドリ再説・家内の罠作り、新訳に誘われて・サルトル「嘔吐」鈴木道彦訳、ピエール・ガスカール「けものたち・死者の時」二宮敬訳稿、ジョイスと武満・両天才の重なり、作曲家と建築家・武満徹生誕80年で原広司と会話、

二章

バロックのブクブク・息子のCD、愛をとりあげられ・井上ひさし「父と暮らせば」、幼児が写真を見る・息子の見た生首、品格の問題・「洪水はわが魂に及び」と佐多先生の手紙、ナンボナンデモ・広島原爆、返礼・黄色い花、ノリウツギの花・山仕事に母を案内、阪本牙城の真っさらの「タンクロ―」、短編作家の骨格・竹西寛子、衿子さんの不思議・「狂気について」、「生活の隙間がない」と大岡昇平、

三章

様ざまな影響・米タフツ大学での日本研究学会参加、茫然たる自分の肖像・トレドの古書店で、復権・息子のてんかん、心ならずも、渡辺一夫宅のレリーフ、伊丹十三の声・父万作の50回忌で、デモに向けての呼びかけ・しっかりやりましょう、バーニー・ロセット・翻訳の世界へ、毎日毎日うつむいて・脱原発大集会、ラブレー翻訳は続く・宮下志郎のラブレー翻訳完成、キツネの教え・「星の王子」、同級生・「戦後文学は生きている」から、希望正如地上的路・魯迅、

四章

ㇱャモワゾー「不確かな物語」、モグラが頭を出す・「もぐら通信」同じ町内で・べアテ・シロタ・ゴーゴンの死、鐘をお突き下せませ・渡辺一夫のラブレー翻訳から、ボーヨー・ボーヨー・中原中也、偶然のリアリティ・フランシス・ベーコン、実際的な批評・洋服屋の試着室、グルダとグールド・息子へのお土産、本質的な詩集・エリオットの全詩、渡邊先生のブリコラージュ(1)・お城の模型、先生のブリコラージュ(2)・楯型紋章、

まとめ

本書は,雑誌「図書」に連載された「親密な手紙」をもとに書籍化したものである、1章から4章の後に書き下ろす構想があったができなかった、

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