祖先に戒名を用いる葬儀の広まり、大乗仏教は日本に広まり、死後に戒名を授ける「順修戒名」として結実、戒名と日本人を考察、著者は保坂俊司、早稲田大学大学院文学研究科終了、専攻はインド思想、麗澤大学大学院国際経済学部教授、著書「インド仏教はなぜ亡んだのか」他、
概略
戒名とは何だろう、戒名とは何ですか、戒名はなぜ必要なのですか、戒名はどこで使うものなのです戒名のか、有名人の戒名にはどんなものがありますか、戒名の構造はどのようになっていますか、戒名につく院・院殿とはどんなものですか、戒名と法号・法名の違いはありますか、戒名は誰がつけるのですか、戒名をつけてもらうタイミングを知りたいのですが、なぜ死者に戒名をつけるようになったのですか、戒名の付け方を教えてください、戒名に貴賤はありますか、戒名は男女で違いますか、戒名を複数持つことは可能ですか、創価学会に戒名はありますか、自分で勝手に戒名をつけてもよいのですか、戒名の相場は、字数が多いと戒名の値段は高くなると聞きましたが、戒名料は誰の収入になるのですか、オウム真理教のホーリーネームは戒名と同じですか、仏教以外の宗教にも戒名はあるのですか、戒名がないとどうなりますか、仏教史から戒名を考える、戒名の始まりはゴータマ・ブッダ、俗名で呼んではならない、戒名で呼べとブッダは言った、日本の戒名は特殊なのか、ゴータマブッダの戒律、戒と律の基本的意味、教団の構造、二種類ある戒名、授戒式の意味、仏教教団の分裂と戒律、大乗仏教の独立と戒律大乗戒の限界、中国の戒律観、仏教伝来から戒名を考える、日本最初の出家者は女性だった、聖徳太子と仏教、戒名と金銭を結びつけた僧侶の階層化、聖武天皇の受戒と鑑真の来朝、民衆の仏教と戒律、最澄の戒律革命、戒律改革者最澄の主張、最澄以後の戒律、戒のの日本的展開、天台本覚思想、衆生も神仏である、戒律の応用と逆修戒名、日本の本流となった軽戒、女性を助けると戒律違反になるか、末法思想と浄土信仰、戒の放棄は民衆のため、民衆の救済者阿弥陀仏こそが仏教の理想だった、親鸞が悩んだわけ、親鸞は民衆の目線で戒を捨てた、南都仏教の復興運動と葬儀、鎌倉の戒律復興運動と禅の隆盛、すべての世界が修行の場となる、日常生活は修行の道となる、剣術さえ道となる、日常生活はすべて悟りへの道、死者は階修行者だ、明治政府による戒律の破戒、なぜ僧は戒律を捨てたのか、葬式仏教は政府の方針、日本人の霊魂観と戒名、なぜ人を葬るのか、縄文時代の葬送、文献に見る古代の葬送儀礼、生と死の世界の二元化、日本人は死を恐れるのみであった、日本人は仏教で救われた、野捨てとモガリ、天皇における火葬の始まり、ゴータマブッタの最後と葬儀、インドから伝来しつた仏教と東大寺開眼供養浄土信仰と民衆の儀礼の原型、空也上人と鎮魂、源信の往生要集、法然の救いと葬送儀礼、民衆に踊念仏を広めた一遍、律宗僧侶の葬送儀礼、禅宗の隆盛、明治維新と廃仏毀釈、廃仏毀釈が現在の仏教に残したもの、葬式だけ仏教の始まり、墓や位牌と戒名、墓標の歴史、墓標と依り代、墓標のルーツはどこにあるのか、墓標の形態、塔婆とその日本的展開、チャイティヤ崇拝の起源、仏塔と依り代としての墓標、位牌はなぜ過酷に扱われるのか、檀家制度に守られた仏教の葬送儀礼、寺院の増加は何を意味するのか、戒名は必要か、戒名文化とは、戒名を文化として継承するべきか、通過儀礼の中心としての戒名の役割、なぜ葬儀を行うのか、戒名の特徴とは何か、戒名は本来の仏教だはないのか、宗教は何を祈るか、インドの仏教思想はどう変化したか、逆修戒名と順修戒名、逆修と生まれ変わり、戒名の矛盾はなぜうまれたか、法然も逆修を説いた、神仏習合は日本仏教の基本、清盛の逆修、謙信と信玄は戒名だった、エスカレートする仏教の形式主義、民間信仰にスポットをあてる仏教民俗学、死体を恐れた日本人、戒名と位牌の密接な関係、死者が仏になるわけ、逆修から始まった日本的戒名、修験道が仏教を広めた、修験道に擬死再生儀礼、院殿号が尊いという日本的な解釈、修験道と仏教の結びつき、森の宗教と密教が日本仏教のベースだった、神から仏になる、荒ぶる神を鎮める仏、民衆が祟り神となった近代、日本人と戒名