中国民主化研究

著者は加藤嘉一・ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院客員研究員、本書は中国留学を経て渡米で執筆、

内政

①中国共産党

全人代と人大代表、政協が果たす役割・政府と人民をつなぐ、章程に先鋒隊とある、切り捨てられる中産階級、民主化は手段、

②正統性

共産党の歴史は終わりを迎えるか、西側知識人の輸入で正統性強化、法の支配の致命的欠陥、悪い皇帝問題、特別対談・フランシス・フクヤマ×加藤嘉一「中国に歴史の終わりはやってくるのか」

③四つの軸で共産党政治

安定と成長を優先した胡錦涛政権、公正は先送り・人権は後退、習近平が公正を優先すべき三つの理由、李克強の人物像・経済学部で研究、習近平と李克強・それぞれの役割、

④中国夢と百年恥辱

中国夢とは何か、劉明福「中国夢」世界ナンバーワンの強国、習近平の「四つの全面」明記、習近平は百年の恥辱を乗り越えられるか・軍国日本の存在、

⑤老紅衛兵・習近平の政治観

革命党から執政党への転換・民主制度が基礎、習近平が推し進める「群衆路線」贅沢禁止、老紅衛兵は実父を超えられるか・個人的資質能力、習近平の政治観の裏側、毛沢東の逆襲、習近平の度胸と手腕、

改革

⑥鄧小平から習近平

実父習仲勲の生誕100周年、真の目的は鄧小平の総括、鄧小平をいかに評価するか、毛沢東政治に評価を下した鄧小平、習近平は鄧小平を超えられるか、

⑦天安門事件と習近平時代

中国が直視できない暗黒の歴史、天安門事件をめぐる現状と展望、異端児・習近平の八つの特徴、Ⅰ人の話を聞く・2ルールや前例を破る・3空気を読まない・4コントール欲が強い・5最期は自分が決める・6リスクを取る・7行動が読めない・8党への執着と西への抵抗、抜本的な政治改革に取り組めるか、習近平時代が最後のチャンス、

⑧反腐敗闘争

薄熙来事件、薄熙来の失脚は何をもたらしたか、反腐敗運動が目玉政策とされた理由、周永康「落馬」が意味するもの、共産党の党紀は国法を超越する、反腐敗闘争のこれから、改革を左右する三つの視点、1地方官僚への影響・2政治改革進展に与える影響・3反腐敗闘争は中国民主化を促さない、

⑨胡錦涛時代の負の遺産を清算

揺るがない共産党の一党独裁、三中全会の「公法」と「決定」がもたらす影響、胡錦涛時代からの脱却、地方の改革で生じる葛藤、習近平が取り組む六つの改革、中国に法治主義を根付かせることはできるのか、「党の領導」という現実、誰も習近平の支配から逃れられない、

⑩愛国心とナショナリズム

高まり続ける官僚たちの不満、シンガポールモデル、愛国主義がカギを握る、中華民族という」「想像の共同体」、愛国心とナショナリズムの分離、

外圧

⑪香港「普通選挙」の是非

中共主導の「普通選挙」への反発、反中デモは中国に何をもたらしたか、水面下で衝突する中共と香港、なぜ普通選挙法案が否決されたのか、

⑫台湾と中国人

民主化をめぐる台湾と中国の攻防、民間レベルで交流が進む中台、「台湾ナショナリズム」、中国人と民主化は共存する、台湾は中国に民主化をもたらすか、

⑬中国人留学生

国内で強化される思想・言論の引き締め、「意見」で民主化は後退した、留学先でも共産党を無視できない、ハーバード大生の祖国観中国人留学生は民主化をうながすのか、愛国化する学生と米中交流の限界、

⑭超大国・米国の思惑

習近平がオバマに明かした民主観、「ニューヨークタイムズ問題」、米国は中国の民主化を望まないのか、文化体制改革と米国の関係、米国の世紀は終わったのか、

⑮反日と中国民主化

民主化で反日は緩和されるのか、反日と中国共産党の正統性、抗日から建国の論理が弱体化する理由、反日を超えた先にあるもの、日本は何ができるのか、体制・市場・輿論

まとめ

中国は独自の道を歩む、習近平は政治改革に乗り出す意志と条件を備えている、外圧として期待できない香港、留学生、米中関係、台湾と反日は期待できる、

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