ビルマ・絶望の戦場

本書はNHKスペッシャルで放送された太平洋戦争「ビルマ絶望の戦場」を書籍化したものである、著者はNHKスペシャル取材班、インパールの戦場の悲惨さに迫る、

ビルマ戦・知られざる最後の一年

クーデター・厳戒下のミャンマー、ラングーン攻略からインパール作戦まで、太平洋戦争で最も無謀と言われたインパール作戦、インパール後のさらなる地獄、道徳的勇気の欠如

インパール後のさらなる地獄

ビルマの最後の一年に迫る「高木資料」、インパール作戦後の一年間、戦没者名簿から浮き彫りになるインパール後の「地獄」

大東亜共栄圏・同床異夢の大義

軍事クーデター後のミャンマーに入る、現地取材への模索、ビルマ国軍元少尉バティンさんとの出会い、ビルマの悲願、イギリス植民地支配から脱したい、独立運動のリーダー・アウンサン、アウンサンと南機関、日本軍統治下でのビルマ国防軍(BDA)の創設、ミャンマーの人々に刻まれた日本軍の記憶、強いられた「協力」

繰り返される無謀な戦い・イラワジ会戦

インパール後の作戦指導の中心人物・田中新一参謀長、イラワジ河で英軍を迎え撃つ強気の作戦、事態の変化に対応できない方面軍首脳、今も生々しく残る戦いの傷痕、メイティ―ラ、戦場となった村、英軍機による空爆、マンダレーヒルの激戦、戦場の実態を記録した齋藤博圀少尉の日誌、圧倒的戦力差と疲弊する兵士たち、忖度による敵戦力の過小評価・要衝メイクテーラ失陥、前線に見られる統制の欠如、従軍看護婦たちの証言、経理将校から斬込隊へ、齋藤少尉が見た惨状、

軍上層部の「道徳的勇気」の欠如

イギリスに眠る膨大な資料、イギリス人語学将校が見た日本軍、日本軍上層部の尋問調書、イギリス軍司令部が指摘した日本軍の欠陥

日本かイギリスか・アウンサンの葛藤

アウンサンの失望、大東亜共栄圏の現実、日本軍に対する「革命」の始まり、水面下でのアウンサンの抗日活動、イギリス機密文書に記されたイギリスの思惑、櫻井徳太朗少将の日誌・ビルマ方面軍のの皮算用、ビルマ国軍の蜂起、櫻井少将の苦悩、抗日一斉蜂起・ビルマ国軍元少尉の証言、若き日本軍将校の思い、

危機迫るラングーン・司令部撤退の衝撃

イギリス軍・ラングーンに南下、ラングーンに残る戦争の痕跡、蘭貢高射砲隊・若井徳次少尉が残した史料、若井徳次少尉が見たラングーン「芸者と上級将校」、芸者の告白・萃香園の実態、ラングーン放棄の衝撃、撤退決断の司令部は「東篠の子飼い」、大東亜共栄圏を支えた商社マンたち、商社日綿とビルマ、兵隊となった商社マンたち社員たち、支店長の悔悟、英軍のラングーン奪還、翻弄される若井少尉の部隊、

忘れられた戦場・最後の一カ月・シッタン

大東亜共栄圏の断末魔、日本人とビルマ人「殺し合い」の記録、取り残された軍隊による絶望の作戦、シッタン作戦、敢威兵団・地獄の行進、海軍少佐の記録・シッタン作戦の実相、作戦開始・マンダレー街道を突破せよ、筒抜けだった作戦・イギリス軍語学将校ルイアレンの資料、魔のシッタン河・呑み込まれる日本兵、救護看護婦の悲劇、日本の終戦を知らず敗走を続けた堤少佐の部隊、

戦争の惨禍・伝え残した記録

ビルマ戦・日本軍指導者たちの戦後、悲願を前に・アウンサンの悲劇、語学将校ルイ・アレンが抱え続けた苦悩、惨禍を伝え残す・日本の戦争・元将校たちの執念、

日本の戦争・過ぎ去らない過去

ミャンマーの過去と現在、ビルマ国軍元少尉の思い、ある残留日本兵の遺言「トンボになって日本に帰りたい」、番組放送を終えて、

まとめ

ビルマ戦・知られざる最後の一年、「インパール」後のさらなる地獄、大東亜共栄圏・同床異夢の大義、繰り返される無謀な戦い、軍上層部の「道徳的勇気の欠如」、日本かイギリスか・アウンサンの葛藤、危機迫るラングーン・司令部撤退の衝撃、忘れられた戦場・最後の一カ月、戦争の惨禍・伝え残した記録、日本の戦争で構成、番組放送後SNSで言及された言葉は「道徳的勇気の欠如」、現代との連続性を持ち「繰り返し報じる意義」がある、

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