寒天

本書はトコロテンと寒天の歴史、寒天製造と食物、寒天の別名称、新説を打ち出した、著者は中村弘行、県立伊勢高校卒業後東京教育大学、筑波大学大学院教育学を学び、小田原短期大学で39年教員生活を送る、2015年から寒天研究、

トコロテンの歴史

1トコロテンと寒天、原料はテングサ、2トコロテンの最初の文字、「心太」、3ココロフトはどのようにトコロテンに転換したのか、4トコロテン売りの変遷、古代の東西市・室町の心太売り・江戸の二種類のトコロテン

寒天の発明

1美濃谷太郎左衛門発明伝説、凍瓊脂、2異説、練羊羹と宗和献立3私の独自調査、京都相国寺日記「隔蓂記」に登場する氷心太、美濃谷太郎左衛門が寒天販売、隠元禅師が心太を「寒天」となずけた

摂津の寒天

1摂津の寒天の始まり、宮田半兵衛と大根屋小兵衛、2寒天製造法、3仲間組合結成の機運、4城山組と尼崎又右衛門、5尼崎又右衛門の支配強化、6薩摩・信州・丹波へ

薩摩の寒天

1歴史的背景、借金続き、2寒天密造、3地中に埋もれた石山寒天工場、4有水川寒天工場、5寒天工場の遺跡の保存顕彰、

信州の寒天

1信州における寒天製造の始まり、寒心太、2共倒れへの危惧と原藻不足、3白川万蔵の活躍、4幕末の信州寒天、5明治時代における寒天製造、信濃寒心太諏訪組合の創立、

天城の寒天

1伊豆国生産会社、仁田常種、2寒天製造へ、3朱書の入った未提出文書、雑木払下げ願書、4朱書の背景と意図、伊豆銀行に吸収合併、寒天製造打ち切り、5残る寒天の地名等、6大釜の発見

岐阜の寒天

1副業、農村経済の崩壊、2菖蒲治太郎、朝鮮に寒天製造試験場設立、3大口鉄九朗、菖蒲と大口の北摂視察と寒天研究所、4三岩寒天製造所、三青年意志固まる、5農業副業の灯がともる、3年目で成功

樺太の寒天(前編)

1黒いトコロテン、伊奈草研究杉浦六弥・特許取得、2杉浦六弥の栄光と没落、樺太の紀伊国屋文左衛門、3漁民・反撃開始、4医師が漁業組合長に、

樺太の寒天(後編)

1協定締結、2自由採取闘争と自家製造、3帝国議会請願、資源保護名目の自由採取禁止、4最後の闘い、

サハリンに日本人寒天遺跡を訪ねて

白夜、ユジノサハリンスク市内見学、コルサコフへ、女麗の寒天工場跡、遠淵湖、村の跡、さらばサハリン、

まとめ

寒天が視野に入ってきたのは東日本大震災の研究授業から、伊豆寒天橋の撮影が最初の寒天研究となった、本書はトコロテンと寒天、摂津・薩摩・信州・岐阜・樺太の寒天を探究、サハリン遺跡を訪ねる、

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