レビュー・インフレ時代の積極財政論

世界経済が激変した今、MMT理論提唱者ミッチェルと藤井聡との対談、積極財政論、著者はウイリアム・ミッチェル、ニューカッスル大学経済学教授、MMT理論の命名者にして提唱者、同じくMMT提唱者であるRandall Wray Martin Watts との共著「Modern Monetary Theory and Practice An Introductory Textを出版、藤井聡、京都大学大学院工学科教授、同レジェンス実践ユニット長、京都大学大学院修了後同大学助教授他を経て現職、著書は「神なき時代の日本蘇生プラン」他、

概要

MMTのレンズを通して見る日本経済と世界経済:対談、失われた20年でも失業率は低い、一人当たりのGDPの伸び率は日豪は似ている、消費増税の負の影響、消費減税こそがGDPの成長に寄与する、1995年頃には安定を取り戻し始めたが、ポール・クルーマンの圧力、同じ間違いを3回犯した、経済停滞はコロナ禍のせいではなかった、主流派経済学の思考はイデオロギー、現在の日本経済は「スタグフレーション」、法人税の増税も必要、企業の行動を変容させるために、高金利政策の効果はない、日銀の低金利政策は正しい、政府は巨大な金融危機の発生を阻止できる、コロナ禍での不十分な所得補償、政府に対して積極的に要求しなかった日本人、赤字でも「空は落ちてこない」、低賃金でも雇用が安定しているから日本人は幸せ、若者の能力や才能を伸ばすための投資を、緊縮財政は人々に恐怖を与える、福利増進のための財政政策を、自給について真剣に考えよ:学生との対話から、

日本経済とオーストラリア経済の比較分析入門ーウイリアム・ミッチェル、オーストラリアの歴史から学ぶことはあるか、日本の「失われた20年」の本当の姿、公共投資比率を大幅に減らした、税負担増・日豪家計の反応の差、高水準の失業率を許容するオーストラリア、日本の政府は常に赤字を計上せねばならない、オーストラリアの安定にも継続的な財政赤字が不可欠、日豪両国民の異なる幸福度感覚、

インフレ時代の財政論ー藤井聡、2023年現在の日本経済の現状、賃金がさして上がらないのにインフレが進み・国民が貧困化、日本のインフレ率は世界的に見れば著しく低い、コロナショックによる経済被害は概ね回復した、「消費増税ショック」が今濃厚に残存している、現在の日本経済低迷の諸悪の根源は「消費増税」である、「インフレ」にはコストプッシュ・インフラとデマンド・プル・インフレの2種類、コストプッシュ・インフレであっても「デフレ」よりはずっと良い、賃上げと投資拡大と名目成長と購買力拡大と外交力&国際競争力の拡大、眼下のインフレをコストプッシュ型からデマンドプル型へと移行させるべし、今「利上げ」金融政策を行うことは最低の愚策、インフレをコストプッシュ型からデマンド・プル型へと移行する「財政政策」、消費減税こそ・最も効果的なデマンド・プル・インフレ実現策、インフレ対策は「デマンド・プル型」か「コストプッシュ型」かで正反対、

現代貨幣理論ーウイリアム・ミッチェル、現代貨幣理論(MMT)の登場の経緯、通貨制度の進化、MMTとは何か、政府支出の制約を理解する、日本の経験はMMTの考えにどう作用するか、MMTは現実の経済を理解するうえでどのように役立っているか、現在のインフレ圧力についてはどうか、MMTの予備知識がない方にも「入門」としておススメ、

感想

消費減税こそ、最も効果的なデマインド・プル・インフレ実現策に納得、

まとめ

MMTのレンズを通じてみる日本経済と世界経済、日本経済とオーストラリア経済の比較分析入門、インフレ時代の財政論、現代貨幣理論、

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