青銅器が弥生時代をどのように変えたかを考察するとともに、東アジア社会の変動との関係を明らかにした、著者は中村大介、大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学、埼玉大学大学大学院人文社会科学研究科教授、著書「弥生文化形成と東アジア社会」他、
概要
変わりゆく弥生社会、首長墓の出現、初期弥生社会、社会の変質、早良平野の突出、末盧国のはじまり、佐賀平野と吉野ケ里遺跡、響灘沿岸部の有力者、沿海部と平野の連携、粘土帯土器をもつ移住者と青銅器生産、新しい交流網、新移住者の性格、初期的な青銅製武器の特徴、青銅器生産の開始、朝鮮半島に渡った弥生人、王墓形成までの争乱、破損武器と殺傷人骨、首狩風習、抗争の実態、金属器の伝達者・東北アジアの粘土帯土器文化、粘土帯土器文化の故郷、北方青銅器の世界、青銅短剣の伝播、新式遼寧式銅剣から細形銅剣へ、瀋陽地区と遼東地域の様相、朝鮮半島への南下、周諸侯国及び戦国諸国との関わり、朝鮮半島の粘土帯土器文化、導入の様相と墓制の概要、土器研究の進展、青銅器の変遷、武器セット成立の背景、新しい階層化社会、鉄器の導入と燕国、朝鮮半島の鉄器出現、燕鉄器の概要、鋳型と在地制作、燕の領土拡大と鉄器拡散、燕と漢の鉄器の差異、朝鮮半島の燕鉄器と変容品、利器素材の転換、鉄器伝来の影響、環黄海交易ネットワークの形成、燕・秦・漢の経済活動、中国の経済成長
、民間の銅利用と経済圏の拡大、鉛同位比分析からみた青銅原料流通、鉛同位体比分析、華北と東北地方の鉱床、朝鮮半島の鉱床、粘土帯土器文化の青銅原料、日本列島の青銅流通日本列島での原料流通の東西差、西日本の交易ネットワーク弥生人が愛好した装身具、玉作遺跡と工具素材交換、南海産貝類の流通、日本海ルートと瀬戸内海ルート、交換財と地域間連携、政体の交代と楽浪郡、漢の拡大と東アジアの変動
、武帝の戦略、経済政策と交易国の併合、衛氏朝鮮の盛行と楽浪郡設置、かすかな考古学的痕跡、衛氏朝鮮時代の墓、秦漢の諸侯王墓と車馬具、楽浪郡への移行と車馬具、衛氏朝鮮の強勢、交易ネットワークが維持された背景、交易ネットワークと匈奴分断、草原地帯との仲介者、鏡配布の背景、繁栄する楽浪・韓・倭、拡大後の世界と朝貢、楽浪郡の交易路、東夷世界からの朝貢、青銅と価値基準、朝鮮半島南部の原三国時代と首長墓、原三国時代のはじまり、厚葬化の進展、瓦質土器の由来、鉄製武器の出現と生産の開始、北部九州における王墓の時代、北部九州の盟主、日韓の首長墓に見られる差異、東アジア世界のへの参入、東アジア社会変質の立役者、日本列島の金属器利用の特性と交易、環黄海東部の交易者、交易の形、長距離交易の複合性、首長の交易コントロール、日韓の交易拠点、倭の交換財、粘土帯土器文化の交換財、連動し続ける東北アジア社会、副葬品序列の変質、社会変化のトリガー、東北アジアの交易ネットワークを知りたい方におススメ、
感想
弥生社会は北部九州を中核とし、黄海交易ネットワークが確立した時代、
まとめ
変わりゆく弥生社会、金属器の伝達者、環黄海交易ネットワークの形成、政体の交代と楽浪郡、東アジア世界への参入を考察、大陸からの金属器が弥生社会を大きく変えた、