人間社会における社会階層の不平等がどのように変化したかを考察、著者はトーマス・ピケティ、パリ経済学校経済学教授、著書「21世紀の資本」他、
概要
平等への歩みー最初の手がかり、人類の進歩ーすべての人のための教育と保健医療、世界の人口と平均所得―成長の限界、社会経済指標の選択ー政治的な問題、さまざまな社会・環境指標を選択する、不平等対策なくして持続可能な発展はない、遅々として進まない権力と資産の分散、18世紀以降の資産集中の推移、資産と権力ー権利の束、生産手段・住居・国債・海岸資産を所有することの意味、ようやく台頭し始めた中産階級、所得のさらなる平等への長い歩み、奴隷制と植民地主義の遺産、産業革命・植民地主義・環境、大分岐の起源ーヨーロッパの軍事的支配、綿の帝国ー世界の繊維産業を支配、保護主義・中心と周辺の関係・世界システム論、ヨーロッパを地方化する・西ヨーロッパの特殊性を再考する、経済史・社会史・国家建設の歴史、賠償問題、奴隷制の廃止ー奴隷所有者への金銭的賠償、フランス政府はハイチが支払った債務を返済すべきか、イギリスとフランスにおける奴隷制廃止と損失補償・1833年と1848年、アメリカ・長く続いた奴隷制共和国、奴隷解放後の植民地主義と強制労働の問題、フランス・自覚のない植民地主義植民地主義共和国、賠償問題ー超国家レベルで公正についてついて再考する、革命・身分・階級、特権と身分による差別の終焉、強制労働および半強制労働からの脱却への長い道のり、1900年代のスエ―デンー一人百票の投票権、特権の変容ーお金で動く民主主義、いつまでも続く納税額に基づく制限選挙ー経済界の金権主義、参加型社会主義と権限共有、大再分配･1914-1980年、社会国家の創出ー教育・保健医療・社会保障、租税国家の第二のおおきな前進ー人類学的改革、所得および相続財産に対する累進税の創設、真の累進性と社会契約ー納税に対する同意の問題、累進税－課税前の格差も縮小させるためのツール、植民地資産と公的債務の清算、公的債務の帳消しのおかげで復興したヨーロッパ、民主主義・社会主義・累進税、平等の限界ー資産の極端な集中、社会国家と累進税ー資本主義の徹底的な変革、所有権と社会主義ー分権化の問題、分権化した自主管理による民主社会主義を目指して、資本の自由な移動ー新しい財産主義権力、差別と闘う真の平等、教育の機会均等ー声高に叫ばれているものの・いまだに実現していない、社会的基準に基づくアファーマティブ・アクションのために、居座り続ける家父長制と生産性第一主義、アイデンティティを硬直化させることなく・差別と闘う、社会的パリテと富の再配分を両立させる、どれほどの人種差別があるか見極める―民族・人種カテゴリーの問題、宗教的中立とフランス流政教分離の偽善、新植民地主義からの脱却、栄光の30年と南側世界―社会・国民国家の限界、新植民地主義・貿易の自由化・タックスヘイブン、見せかけの国際援助と気候変動政策、貧困国の権利ー世界の中心と周辺という考え方からの脱却、社会ー国民国家から社会ー連邦国家へ、民主的な社会連邦主義を目指して、環境に配慮した他民族共生の民主社会主義へ、変わる力ー気候温暖化とイデオロギー闘争、中国社会主義・完全なデジタル専制体制の脆さ、資本主義間の戦争から社会主義間の闘いへ、通貨は私たちを救ってくれるだろうか、普遍的主権主義を目指して、
感想
民主的社会連邦主義が究極の目標、そのために市民の積極的参加が必要で、それには社会科学が役に立つ、
まとめ
平等への歩み、遅々として進まない権力と資産の分散、奴隷制と植民地主義の遺産、賠償問題、革命・身分・階級、大再分配、民主主義・社会主義・累進税、差別と闘う真の平等、新植民地主義からの脱却、環境に配慮した多民族共生の民主社会主義へを考察、平等の小さな歴史、