村の選挙から民主主義を考える、著者は柿崎明二、早稲田大学第一文学部卒業、毎日新聞を経て共同通信社、論説委員兼編集委員、菅義偉内閣首相補佐官、現代は帝京大学法学部教授、著書に「検証 安倍イズムー胎動する新国家主義」他
概略
投票率の低さ、多数決の多数とは、江戸の村の自治、村役人を入り札(選挙)やくじ引きで行う、女性も入札、入札制度化の動き、「村方文書」、村掟、名主が村民の手で選出、多数決の伝統、村方騒動により名主が入札に代った例、究極の新潟明和騒動、昼夜に限らず寄合で物事を決定、越後コミューンに完成度の高さ、市民革命なき進化、明治の戸長、公選入札、山縣有朋と「郷村考」、GHQは村の民主を否定、世直し一揆の質的変化、江戸を近代の萌芽とみる、百姓識字率94%、明治維新前日本に民主主義は全くなかったか、膠着状態の現状、幕藩体制と高度自治のハイブリッド統治体制、「江戸時代の村」に着目、先祖が生み出した民主主義を考える人におススメ、
感想
江戸をハイブリッド統治体制とするのは納得がいく、膠着状態を打破したい
まとめ
本書は江戸の選挙から民主主義を考察、江戸の伝統に視点を置いた民主主義論である、