2025年大阪・関西万博開催、関心はいまいち、そこで本書は万博解説書として書籍化したものである、著者は稲葉茂勝、大阪外国語大学・東京外国語大学卒業、国際理解教育学会会員、編集者として15000冊以上を担当、渡辺優、東京大学法学部卒業、外務省入省、退職後国際関係論の学者兼文筆業、2023年から成蹊大学客員教授、
万国博覧会とは何か
１そもそも博覧会の起源は？起源は紀元前、近代博覧会の原型、２近代の万博はロンドンから、世界初の万博、その頃日本は、万博の流行、３日本と万博との出会い、当時ヨーロッパでは、第2回パリ万国博覧会、万博前夜の日本、４幻となった日本国際博覧会、1930年代の日本と万博、BIE条約発効後の万博、18年の中断、万博とオリンピック、５万博とテーマ、初めてのテーマ万博、
万博を理解する
１そのそも「万博とは」？EXPO70 、万博を表す外国語、２万博を理解するにはBIE条約「国際博覧会条約」から、BIE条約ができた頃、BIE条約ができる前、1912年のベルリン会議、３万博の目的と役割、公衆の教育と将来の展望、万博の果たす役割、４ 2種類の博覧会とは、博覧会の性格、登録と認定、５万博褒章制度、金賞・銀賞・銅賞、６万博の開催地の決めかた、万博開催希望は多数、2030年は？2030年開催にロシアとウクライナ立候補？
地理と歴史で見る戦後の世界の万博
１万博の時代背景をさぐる、大戦後の世界、万博の復活、２戦後初めての大型万博、画期的な万博、国際機関の招聘、植民地展示、東西対立、３宇宙時代の人類をテーマに掲げたシアトル万博、国威発揚の場、激動の時代、宇宙開発競争、４シアトル万博から2年後のBIE非公認の万博、テーマは「平和」、10億ドルの博覧会、BIE非公認の理由、５来場者数の記録更新・モントリオール、9年ぶりの大型万博、テーマ館の誕生、問題発言・ドゴール、６環境がテーマとなったスポーケン万博、自然環境を大切に、新しい環境づくり、７ノックスビル万博はエネルギーがテーマ、ECと中国が初参加・ソ連は不参加に、将来世帯のためのイノベーション、８「アメリカ最後の万国」といわれるニューオリンズ万博、赤字の理由、国際河川博覧会、アメリカと万博・BIE、９「世界交通博覧会」といわれたバンクーバー万博、19年ぶりのカナダ開催、交通コミュニケ－ション、10太平洋島嶼諸国が初めて万博に参加したブリスベン万博、108年ぶり2度目の開催、レジャーの追求、11 22年ぶりの登録博覧会の開催で沸いたセビリア万博、冷戦終結後の開催、あらゆる分野での発見、12 1992年開催のもう一つの万博、テーマは「船と海」、旧港地区の活性化が目的？コロンブスと大航海時代と万博、13大航海時代の先駆者ポルトガルの万博、海についてより深く知る、14 20世紀最後の万博・ドイツ初の一般博、SDGSへのステップ、15「サラゴサ憲章」を生み出した万博、水と人間のかかわり、課題解決への提案、16大都市で行われた上海万博、巨大万博の実現、持続可能な都市を体現、17海洋生態系を考える麗水万博、海と沿岸に関する」持続可能な開発、麗水宣言、18食をテーマにした2015年のミラノ万博、サブテーマは7つ、各国が共同出店、19中央アジア初のアスタナ万博、SDGSの目標7、開発と環境の共存、20 2025登録博につながるドバイ博、中東地域初の万博、SDGS時代の開催、万博歴史年表、
有形・無形の万博遺産
１万博遺産も第1回ロンドン万博から、万博遺産第1号今も残る多くの文化的遺産、２万博の聖地パリの旅、いわば万博遺産の聖地、３サックスの発明と万博、制作者名が楽器名、４ 1855年のパリ万博の遺産・ボルドーワインの格付け、ナポレオン3世の発案、高級ワイン、５ 1867年のパリ万博から生まれた日赤、国際赤十字、日赤の誕生、６タイムカプセルと万博、1世紀金庫、開封は5000年後、７シカゴ万博ではじまった野球のオールスターゲーム、万博の宣伝？９０年続く人気ゲームに、８万博出店のためにつくられた「ゲルニカ」、爆撃の怒りを込めて、置かれるべき場所、９滋賀県の「安土城天守」は・セビリア万博生まれ、安土城の復元、１０バカラもエルメスも万博から、万博は見本市だった、
日本で開かれた５つの万博
１ 1970年の大阪万博とその影響、シンボルタワー太陽の塔、「月の石」に大行列、大量生産・大量消費の時代へ、２海をテーマとした沖縄海洋博、高度経済成長期以降の万博、その成果と効果は、日本の高度経済成長期、３ 1985年のつくば万博とその後、特別博覧会史上最高入場者数、最先端科学技術、万博の変容、４「花の万博」ってなんだろう、人の生命とその環境の尊重、バブル景気の大イベント、バブル経済、５「愛・地球博」のもたらしたもの、1970年以来の本格的な国際博覧会、新しい万博へ、褒章制度の復活、
近年の万博とSDGSとのつながり
１万博のテーマが象徴する歴史上の課題、21世紀の万博、SDGSとの結びつき、SDGS目標11「住み続けられるまちづくりを」、２ミラノ万博とSDGSの目標、ミラノ万博・日本館では、SDGSの目標１・２・１２、SDGSの目標１・２・１２とは、３延期になったドバイ万博とSDGS目標、「言葉遊び」ではない、新型コロナウイルス感染症とスペインかぜ、水とエネルキー、４いざ開催・エネルギー問題と水問題を考える万博、エネルギーの歴史、限られた資源、再生可能エネルギーが必要、地球上の水、SDGSの目標９「産業と技術革新のきばんをつくろう」、５ドバイ万博から大阪・関西万博へ、ドバイ万博の日本館、2025年の前哨戦、1970年と2025年を比べて、成功へのカギ、万博とSOCIETY５.０、
2025年大阪・関西万博への道
１大阪・関西万博の開催概要、開催地と開催時期、大阪夢洲・2025年4月13日～10月13日、会場デザイン、大阪・関西万博に期待できること、２大阪・関西万博のテーマ、LIVESの意味、「いのち」と向き合う、大阪・関西万博の理念とは？３大阪・関西万博が目指すもの、SDGS＋BEYOND、2030年を前に、４大阪・関西万博の３つの取り組み、「世界との共創」とは、みんながつくる、５パビリオンとSDGS、「公式パビリオン」とは、民間パビリオン、
SDGSを理解する
1そもそもSDGSとは、読み方は「エス・ディー・ジーズ」、目標とテーマ、SDGS17個のテーマと「最終目標」、２このままでは人類は「持続不可能」になる、化石燃料がなくなる、迫られる地球温暖化対策、３SDGSができるまで、国連サミットで採択されたというが、リオ＋20、ターニングポイント、採択までの歴史をもう少し詳しく、４改めて17個の目標を見てみると、翻訳文とはいえ、SDGSの目標の分類、５SDGSはここがスゴイ、相互の深い関係、達成度合いを確認できるもの、一般層にも知られてきた？SDGS、意識調査、 実践意欲が高いのは、６SDGSには行動計画はない、一人ひとり自分のやり方で目標を達成、万博を機にいろいろなことができる日本、７ 2025年という年、SDGS世界の現状、「SDGSアクションプラン」、SDGS目標17と「TEAM EXPO 2025 」プログラム、
まとめ
万国博覧会とは何か、万博を理解する、地理と歴史で見る戦後の世界の万博、有形・無形の万博遺産、日本で開かれた5つの万博、近年の万博とSDGS とのつながり、2025年大阪・関西万博への道、SDGSを理解するで構成、私たちにとって万博とは何かを考察したものである、