はりま・陰陽師紀行

本書は陰陽道の中から播磨の陰陽師を取り上げ考察、編者は播磨学研究所、2006年神戸新聞総合出版センター刊「はりま陰陽師紀行」を再編集復刊させたものである、

日本人と陰陽師

夢枕獏、はじめに、五芒星は太陽のマーク、五芒星のルーツは雲南省、雲南省と弥生文化、西王母と安倍晴明、日本の三本足の鳥、安倍晴明と八咫烏のつながり、

播磨・広峰信仰をめぐってー牛頭天王と蘇民将来説話

沖浦和光、広峰神社の起源、霊符「蘇民将来之子孫也」、牛頭天王と祇園社、聖なる牛と「生贄の儀礼」、「牛馬を殺して・神に祈る」、播磨・吉備の地誌、古代播磨国と渡来人、「陰陽道の祖」とされた吉備真備、加古川市西神吉町「正岸寺」から「コケ地獄」ー旭堂南海

播磨と陰陽師

田中久夫、はじめて、慶慈保胤に諫められた法師陰陽師、清明の力を試そうとした智徳、清明も一目置いた蘆屋道満、播磨の実在の陰陽師たち、播磨と天体観測、播磨各所に伝わる「道満屋敷」「道満井戸」ー旭堂南海

安倍晴明ーイメージの変遷

田中貴子、はじめに・「今昔物語」に見る晴明説話、待ち望まれたスーパースター、真備・仲麻呂と清明、個人のための陰陽師へ、清少納言と紫式部が描いた陰陽師、ライバル・賀茂光栄、終わりに、神戸市西区平野町の「清明ゆかり石」ー旭堂南海

憑霊信仰と陰陽師ー疫鬼を中心として

酒向伸行、はじめに、古代の病因「もののけ」、官人陰陽師と法師陰陽師、病因としての「鬼」、「日本霊異記」の鬼、「善家秘史」の鬼、百鬼夜行する鬼、鬼と陰陽師、佐用郡佐用町に残る「道満塚」「清明塚」-旭堂南海

陰陽師とこよみ

木場明志、こよみを管理していた陰陽道、古代のこよみ制度と陰陽道‣陰陽師、平安貴族とこよみを利用した日記、中世における民間の暦座の出現、近世初期の京都暦座と大経師・貞享改暦以後の版暦と陰陽師、播磨地域のこよみ、播磨の陰陽師、未知の課題ー播磨におけるこよみと陰陽師、文芸・芸能史からみた安倍晴明-田下明光

江戸時代の陰陽道

林淳、一陰陽道とは何か、幕府と陰陽道、江戸幕府と陰陽道、改元と天の思想、貞享改暦と幕府天文方、綱吉の朱印状と陰陽師編成、江戸時代の陰陽道の特質、文芸・芸能史からみた安倍晴明ー田下明光

陰陽師の実像を探るー官人陰陽師と民間陰陽師

沖浦和光、遊芸民と陰陽道、神聖な芸能「翁」、「ケガレ」の制度化と陰陽師、「触穢」を恐れた貴族社会、晴明伝説をめぐる実像と虚像、安倍晴明の出自と家系、陰陽道に関わる八つの問題群、播磨地方と蘆屋道満伝説、佐用町の道満塚と清明家、浮かびあがる道満の原像、蘆屋道満が伝わる「万歳」村、高室芝居の起源と歴史、陰陽師触頭・高崎播磨、陰陽師集団だった東高室村、全国で唯一残った播州歌舞伎、暮らしの中の陰陽道・道教ー田下明光

まとめ

日本人と陰陽師、播磨・広峰信仰をめぐって、播磨と陰陽師、安部清明イメージの変遷、憑霊信仰と陰陽師、陰陽師とこよみ、江戸時代の陰陽道、陰陽師の実像を探るで構成、本書は播磨学特別講座「陽陰師のふるさと播磨」をもとに書籍化したものである、

執筆者、夢枕獏・作家、沖浦和光、桃山学院大学名誉教授、田中久夫、神戸女学院大学名誉教授、田中貴子、甲南大学文学部教授、酒向伸行、御影史学研究会代表理事、木場明志、大谷大学文学部教授、林淳、愛知学院大学文学部教授、旭堂南海、講談師、田下明光、ラジオ関西経営管理本部企画総務部部長、

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