源氏物語を楽しむための王朝貴族入門

本書は「源氏物語」を楽しむための、王朝時代の貴族(皇子・皇女・貴族)のガイドブックである、著者は繁田信一、東北大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得退学、神奈川大学大学院歴史民俗資料研究科博士後期課程修了、現在は神奈川大学日本常民文化研究所特別研究員、

「源氏物語」が生まれた時代

史実に反する存在としての「桐壺更衣」、「桐壺更衣」が表現する摂関の不在、現実の王朝時代を理解する意味、

皇子たちの王朝時代

1朝から忙しい天皇、天皇は幸福か、朝が早い天皇、天皇の朝の入浴、身支度を整える天皇、天皇の毎朝の重要な公務、天皇の朝食、漢文を勉強しなければならない天皇、天皇は食べない天皇の食事、公務として食卓に着く天皇、2数字で見る皇子、皇子は幸福か、ありふれた存在としての皇子、皇子たちの間の格差、官職で身を飾る皇子たち、皇子たちの平均寿命、痴れ者の皇子、皇子たちの給与収入、上級貴族ほどの贅沢ができない皇子たち、3気楽な上皇、上皇は幸福だった、遊興三昧の上皇、上皇という存在、天皇と上皇、上皇が見せる謙譲の美徳、厚遇される上皇、准太上天皇という身分、

皇女たちの王朝時代

1結婚できない皇女、結婚は皇女の幸せか、結婚しない皇女たち、王朝時代の皇族の範囲、皇女の結婚を妨げる法制、皇女たちの数少ない結婚相手、問題なく臣下と結婚した皇女たち、やむなく臣下と結婚した皇女たち、臣下の箔付けの手段と化す皇女の結婚、強姦されて尼になった皇女、中級貴族ほどの贅沢もできない皇女たち、2罪深い伊勢斎宮、皇女は必要か、「延喜式」に見る伊勢斎宮、伊勢斎宮の務めを嫌う皇女たち、母親に付き添われる伊勢斎宮、伊勢斎宮の寂しい暮らし、都に帰らないように命じられた伊勢斎宮、伊勢斎宮の家族たちの気持ち、「罪深きところ」に暮らす伊勢斎宮、3人生を楽しむ賀茂斎院、紫式部に妬まれる皇女は幸福か、「延喜式」に見る賀茂斎院、賀茂斎院の務めを受け容れる皇女たち、罪深くない賀茂斎院、都の貴公子たちを魅了する大斎院選子内親王の周辺、大斎院選子内親王の文学サロン、華やかなる大斎院花壇、

王朝時代の「貴族」たち

1上中下に分かたれる貴族たち、惟光は下っ端か、幻想としての「官位担当制」、正六位上の新たな価値ー王朝時代の下級貴族、四位‣五位の新たな位置づけー王朝時代の中級貴族、三位以上の新たな威厳ー王朝時代の上級貴族、「雨夜の品定め」の「上の品」「中の品」「下の品」、2働く中将、光源氏は働いたか、「中将」、軍人から芸能人になった「中将」、相撲節を取り仕切る左右近衛府、左右近衛府の端午節、賀茂祭の行列の主役を務める「中将」、物語の主人公としての「中将」、名門貴族家の御曹司にふさわしい官職としての「中将」、「中将」にふさわしい貴公子、殿上人としての「中将」、

「源氏物語」を楽しんだ人々

庶民たちも「源氏物語」を楽しんだか、庶民と貴族との間の壁、貴族たちの周辺に暮らす庶民たち、

まとめ

源氏物語が生まれた時代、皇子たち、皇女たち、貴族たち、源氏物語を楽しんだ人々で構成、光源氏は幸せだったか、皇子・皇女・近衛の中将は幸せだったかを検証している、

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