本書はストーンヘンジは元はどういうものだったか、巨石文化の歴史と謎、調査史も含め考察、著者は山田英春、国際基督教大学卒業ブックデザイナー、古代遺跡・先史時代の撮影を続ける、石の収集家、
①ストーンヘンジとはどういう遺跡か
ストーンヘンジはどのような姿だったか・復元図、精緻な加工技術、サーセンとブルーの石の来歴、謎の多いブルースストーン、ヘンジは堀と土手・円形の囲い地、ストーンヘンジ建造と改造の歴史・五段階、コラム〇ストーンヘンジ未完成説、〇どうやって運び、建てたのか?
②ストーンヘンジを見る目の歴史
英雄物語の中のストーンヘンジ「ブリタニカ列王記」、高まる古代社会のへの興味・フランドルの画家ルーカス・デ・ヒーレのイギリス紹介、作ったのはローマ人・イニゴー・ジョーンズの調査報告書ケルトの祭司ドルイドの神殿とみるージョン・オーブリー、ウイリアム・ステュークリはドルイドをキリスト教と同じ根を持つ先駆的指導者とみて遺跡調査、「真の宗教」を受け継ぐものとしてのドルイド、ストーンヘンジの形に基づいた町「バース」、全てはドルイドの名のもとに・ウイリアム・ブレイク、愛国主義を支えるストーンヘンジ、ドルイドのイメージの世俗化、美しく・ピクチャレスクなものとしてのストーンヘンジ・観光化、ストーンヘンジのガイドたち、コラム〇巨石と天体の関係、〇ヒュペルボレオイとブリテン島、
③発掘の時代
石と青銅と鉄と・発掘調査と年代の分類、新たな崩壊により本格的な発掘調査、ウイリアム・ゴーランド、「わかったことはとても少ない」引き継いだウイリアム・ホーリー、上空から見えたもの・ウッドヘンジ、工務局対ドルイド団体の確執からナショナルトラスト所有、放射性炭素による年代測定、大規模な発掘と修復、建造過程と年代の再構成・三段階に分類、ミノワ文明の落とし子?幻の旅人を探して、コラム〇巨石とフォークロア、オカルティズム、
④巨大な複合施設の中のストーンヘンジ
さらに遠い過去へ、農耕文化の伝搬、チューダーマンと狩猟採集社会、ストーンヘンジ周辺の景観、一万年前のミッシィング・リング、最も古い大きな家と深い穴、世界最古の家系図・ロングバロー(長い墳墓)、集いの場と戦乱と、巨大な居住地、石は死者のため、木は生者のため、小さな家・囲炉裏と飾り棚、二つのウッドサークル、生者の領域と死者の領域をつなぐもの、冬至の大規模な饗宴、短命に終わった居住地、巨大な穴の列は何か・アビュニュー、道はずっと前からそこにあった、コラム〇ストーンヘンジと音、〇パワースポット・レイライン・癒しの力、
⑤始まりの地から終末へ
西ウエールズから運ばれた遺骨、ブルーストーンの産地・プレセリ丘陵、ストーンヘンジの前身か、海路説・陸路説に決着はつくか・祭壇石のルート、新石器の暗黒時代?農業崩壊、新たな文化の始まり、北の果ての巨石の都・ネス・オブ・ブロガーの複合施設、ボイン渓谷の巨大施設、「フレンチコレクション」ブルターニュ文化の影響、巨大なストーサークルの時代、石の文化が滅びるとき・金属の導入、権力がモニュメントを生むのか、壮大な共同作業は巨大な山作り、ヨーロッパ大陸から来た男、大きな爆弾-消えた巨石を遺した人、コラム〇巨石時代の芸術とシンボル、
まとめ
ブリテン諸島の巨石モニュメント旅の繰り返しと新しい発見・研究成果を取入れ本書はまとめられた、