シン・マキノ伝

本書は高知新聞ウエブサイトへの書下ろし連載「シン・マキノ伝」を書籍化したものである、著者は田中純子、上智大学大学院修士課程卒業・歴史学専攻、中高の教師・東京国立博物館でデータベース作成に携わる、現在は練馬区立牧野記念庭園記念館学芸員、

第一部

富太郎・時計をバラバラにする、牧野少年・小学校が嫌になる・物足りなさ、精密模写された日本地図、得難き博学の士との出会い・永沼小一郎、植物写生の達人・関根雲停に感激、親の干渉なく・自由自在に、植物の名前を知りたいのだ、ついに上京する、花ではサクラが一番好き、

第二部

幡多地域へ植物採集旅行、勉学の心得を定めた15カ条、本を家とせず・友にすべし・安住するな、学問の自由を求めた政治活動、佐川の山奥にいては意見、天然の教場で学ぶ、ヤマトグサ命名の真相上、ヤマトグサ命名の真相下、苦心の結晶「日本植物志図篇」、池野成一郎との深い友情、矢田部良吉博士との「支吾」上、矢田部良吉博士との「支吾」下、ロシアに行こう、コオロギランを発見、寿衛との新生活、高知で音楽のために狂奔、

第三部

牧野31歳・悲しみから出発、異形なものムジナモ、第2の受難・再びの確執・松村任三、台湾へ植物探検上、台湾へ植物探検下、岐阜にてサダソウの名を得る、全身全霊の大仕事「大日本植物志」、印刷技術への執念上、印刷技術への執念下、「新撰日本植物図説」を刊行、魅惑的な牧野の写真は誰が写したのか・小川一真、ようやく実物に巡り合えた、信濃博物学会への献身、高山植物への深い関心、理解してくれる人に出会いたい、

第四部

大学での危うい立ち位置、日本植物界の名著「ヤッコソウ発見」、牧野を救った神戸の大学生、池長植物研究所の明暗上、池長植物研究所の明暗下、広がる関西人との交流、東京市を桜の花で埋めよ、田中芳男との親密な交流、練馬の名木ヘラノキ、「植物研究雑誌」を刊行、日光で出会った恩人・中村春二、救荒植物のちゃんとした図と説明を、津村の支援で「植物研究雑誌」復刊、朝比奈泰彦と「植物研究雑誌」の主幹交代、「何とかなるだろう」の支援者たち

第五部

関東大震災を体感する、さやさやと風にそよグサ、牧野植物図鑑と村越三千男、牧野日本植物図鑑刊行上「博士・缶詰になる、牧野日本植物図鑑下「何とかなるだろう」、その後の牧野日本植物図鑑、立山登頂そして故郷高知へ、

第六部

牧野博士を「操縦」する、良き理解者から贈られた「ドテラ」、転落事故で背骨2カ所折る、今日辞表を出してもらいたい、満州でサクラを満喫、自宅の門の前に爆弾・疎開を決意、昭和天皇への御進講、「我が庭の草木の中に吾は生き」最晩年の心境、危篤の病床からも仕事の指図、「牧野式植物学」の遺業、

番外編

鶴代さんに残された仕事、故郷に帰った4万5千冊の蔵書、名言「雑草という草はない」を探索する、望郷の思いとバイカオウレン・NHK 「らんまん」に登場の花、

まとめ

本書は第一部から第六部の構成、植物学者「牧野富太郎」の伝記である、資料や書簡を盛り込み実像を浮き彫りにしたものである、

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