本書の目的は・ヘボンが日本にもたらしたものは何であったかを叙述することにある、著者は岡部一興、明治学院大学大学院経済学研究科修士課程修了、現在は弘前学院大学客員教授、明治学院大学キリスト教研究所協力研究員、
来日前のヘボン
1ヘボンのルーツと人となり、ヘボンのルーツはスコッチ・アイリッシュ、ヘボンの出自とクララとの出会い・結婚、2中国への伝道・医療、シンガポールから厦門へ・施療所勤務、モリソン号事件と聖書「モリソン号航行記」、3ニューヨーク開業時代・診療所開設、ニューヨークにおけるヘボン夫妻、
日本の開国・開港・開教
1ペリーとハリス、日米和親条約と日米修好通商条約、ヘボン夫妻の来日、2神奈川成仏寺に住む、成仏寺の生活、日本語の学びと施療、井伊大老暗殺と生麦事件、3横浜居留地、横浜居留地に移転、横浜英学所、4施療と日本の伝道、再び施療、日本基督公会とヘボン、
パイオニア・ヘボン
1「和英語林集成」編纂、生きた日本語を集める、ウォルシュが出版費用を賄う、「和英語林集成」完成、2聖書の和訳、聖書翻訳、漢訳聖書からの翻訳、共同訳聖書・翻訳委員会、17分冊になった新約聖書、旧約聖書とヘボン・新常置委員会、
ミセス・ヘボンの学校とミッション・スクール
1ミセス・ヘボンの学校ー明治学院の起源、日本最初の女子教育、ヘボン塾と明治学院、2クララとキダ―ーフェリスの起源、クララからキダーへ、3夫人の愛と奉仕、愛する息子サムエル・結婚・野球発展に寄与、クララ夫人とホイットニーとの交流、
横浜在日33年
1ヘボンに連なる人々、林薫・高橋是清、ヘンリー・ルーミス、イサベラ・バード,奥野昌綱、山本秀煌、西村庄太郎、成毛金次郎、村岡平吉、
最後の仕事
1指路教会堂の建立、赤レンガの教会堂、2ヘボンの信仰、禁欲的な労働倫理、ヘボンの信仰生活、ヘボンの女性観、
日本との別れ
1ヘボン夫妻帰国、送別の会、2晩年、感謝状と日本の出来事、イースト・オレンジの生活とクララの死、ヘボンの最晩年、
まとめ
来日前のヘボン、日本の開国・開港・開教、パイオニア・ヘボン、ミセス・ヘボンの学校とミッションスクール、横浜在日33年、最後の仕事、日本との別れで構成、キリスト教史学会と横浜プロテスタント研究会に育てられたことから本評伝執筆、ヘボンの人気はたくさんの市民の命を救ったからに他ならない、