賢治と盛岡

本書は宮沢賢治と盛岡時代を描いたものである、著者は牧野立雄、法政大学通信教育部日本文学科卒業、同人誌「時圏」創刊、雑誌「宮沢賢治」で「わが賢治」担当、日本中国韓国子ども童話交流で童話校長、著書は「隠された恋・若き賢治の修羅と愛」他

1十二歳の盛岡遠足、はじめての盛岡、岩手山南麓の野会、東宮行啓母と子の絆、盛岡中学の入学試験、2希望の船出、盛岡中学入学、3黒壁城の賢つぁん、寄宿舎「黒壁城」での生活、4緑の光の中へ、遠足行軍で鑪山・桜山神社参拝・旧桜山で遊ぶ、5新渡戸稲造の教え、新渡戸稲造の講演、「修養」、6原敬の励まし、原敬の講演、「原敬日記」、7岩手山に挑む、山縣先生を隊長とする植物採集岩手山登山隊に加わる、8哀しき野球青年、盛岡中学グランドで早稲田大学二軍との試合観戦親友野球青年・藤原健次郎の死、9南昌山と銀河鉄道、銀河鉄道始発駅が南昌山、ジョバンニは藤原健次郎、10川と銀行、中津川・旧九十銀行・旧盛岡銀行本店、

11啄木の贈り物、歌集「一握の砂」で短歌作り、12スズランの歌、歌稿「明治四十四年一月より」最初の歌、13ウメバチソウの夢、「鹿踊りのはじまり」に織り込まれた歌、14郊外の発見、少年小説「ポラーノの広場」、15天地間の一人、小田島孤舟「郊外の丘」を購入し天地間の一人の覚悟、16悪童伝説・羅刹と賢治、三ツ石伝説から悪戯・停学処分は免れる、17癒しの道・賢治と愛宕山、愛宕山散歩と「静座法」、18シルクロード憧憬、願教寺の夏季仏教講座に参加、19初恋の記憶、私立岩手病院での入院生活、20みどりの晨光、教浄寺で下宿、盛岡高等農林学校受験勉強

21愉快な人、盛岡高等農林学校入学、22青春のグランドツアー、修学旅行(西洋料理のマナー・宝石・演劇・旅行マニア),23アザリアの咲く頃、盛岡高等農林学校創刊「アザリア」の仲間たち宮沢賢治・保坂嘉内・河本義行・小菅健吉、24チャグチャグ馬っこ幻想、下の橋際の玉井郷方に下宿、チャグチャグ馬っこを見る、25花散りはてし盛岡、赤林山の地質調査にて詠んだ歌碑、26大正十年の謎・賢治と金田一京助、盛岡高等農林学校卒業・国柱会入会、東大赤門前の印刷所校正係、金田一京助「随想・賢治と啄木」、27透明な軌道・賢治と小岩井農場、小岩井農場から岩手山山麓、28希望する者たち・イーハトヴの由来、仕掛け人は岡本不衣(盛岡の文芸ネットワークの要)、29風のモナド・賢治と外山高原、郷里に戻り外山に牧場を開く夢、「春と修羅」、30イーハトヴ童話出版の地、材木町と及川四郎の起業家精神、「注文の多い料理店」、

31牡丹雪の日に・賢治と佐一(本名)の出会い、森荘已池「店頭」・宮沢賢治の肖像所収、32気圏オペラ・賢治と盛岡劇場、森をさそい太洋軒で自作の歌を聞かせる、33山男の伝言・紫紺染について、宮沢賢治「紫紺染について」、34活字を拾う少年・賢治と盛岡の活字メディア、ジョバンニは賢治自身、35縄文の風・賢治と測候所、福井規矩三「測候所と宮沢君」、松田甚次郎「土に叫ぶ」「宮沢賢治名作選」、36石のつぶやき、県立農事試験場創立30周年記念展覧会に無名の東北砕石工場の出展依頼ー盛岡最後の舞台、37花のめぐみ、文語詩「岩手公園」の詩碑ー盛岡に残した贈り物・賢治とタッピングとの交流、

まとめ、本書はタウン誌「街もりおか」に連載された「賢治と盛岡」を書籍化したものである、盛岡は賢治の心を刺激するハイカラな雰囲気を持っていた、

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