ポピュリズム大陸・南米

本書は南米各国の政治や経済、歴史というマクロ的な観点と、現地で人々が何を考え、どう行動しているかというミクロ的な視点を組み合わせ南米大陸の抱える課題や現状を描き出そうとしたものである、著者は外山尚之、慶應義塾大学卒業、日本経済新聞記者、前サンパウロ支局長、

ベネズエラ・21世紀の社会主義の崩壊

食料配給を受け取れない人たち、「祖国カード」という監視ツール、中国・ロシア・キューバが支える政権、「熱帯のドラゴン」、チャベスの「ボリバル革命」、原油価格高騰という追い風、貧困改善という功績、国営石油会社PDVSA,癌による突然の終結、2013年選挙・僅差でマドゥロ政権、資源バブルの崩壊、チャベス路線に固執するマドゥロ政権、一段と進む強権化、国境の町区ククタのリアル、相次ぐ外貨の撤退・違法な操業、液晶テレビ970000000ボリバルの値段、各国が悩むベネズエラ難民、米国によるシナリオ―グアイド暫定大統領、マドゥロ政権・退陣へ、再び国境の町ククタへ、振り出しに戻ったベネズエラ情勢、国内支持者向けのポーズ、グアイドとは何者か―操り人形、経済のドル化によるインフレ鎮静、新型コロナウイルスでますます苦境に、「資源の呪い」

アルゼンチンー落日の大国を覆う投票の呪縛」

落日の大国、豊かな国の貧困、マクリの「グラジュアリズモ」、目まぐるしく変わる政権と保守主義、フォークランド紛争の敗戦、マラドーナと救世主、「アルゼンチンの奇跡」から冬の時代へ、2001年史上最大の破綻、左派ポピュリズム政権の誕生、奇跡的なV字回復、国内に敵なし・クリスティナ政権、ひさびさの右派政権誕生へ、マリクへの期待で「100年債」が人気、「左派政権の戻るよりはマシ」、リチウムと石油・ガスへの期待、「落ちてくるナイフはつかむな」、自由解放路線との決別、マリクへの批判高まる、裏目に出たG20 ブエノスアイレス、サミット、消費の低迷・雇用にも波及、ばらまき合戦の大統領選、企業の脱アルゼンチン・左派政権の復活、都市部に住む白人労働者が政権を揺さぶる、フェルナンデス大統領の誕生、国民には寛大な態度で臨む新政権、新型コロナが観光産業を打撃、IMFと合意へ、アルゼンチンの今後は、

ブラジルー怒りが揺らす社会秩序

2人のカリスマ・ボルソナロとルラ、ブラジルを経済大国に押し上げたルラ、一連の汚職事件「ラバ・ジャット」、国民の不支持と経済界の支持ーテメル政権、ドライバーによる大規模スト、トランプ研究で泡沫候補から大統領へ、ルラの出頭で焦点はボルソナロへ、インタビューから見た人物像⁻親日家、「規律あるブラジルを取り戻す」、最初は経済政策が功を奉する、アマゾン農地開拓のリアル、順調だった経済を新型コロナが直撃、汚職スキャンダル、教育現場への打撃、否定していた現金給付策で支持率アップ、再登板したルラとブラジルの存在感、

チリ・コロンビア・ペルー・ボリビア

チリ・軍部による圧政と経済の飛躍的成長、高成長の裏側で格差が固定化、新型コロナで抗議活動が収束・急進左派政権誕生、コロンビアでも増税に対する抗議活動が、元ゲリラ兵士の大統領が誕生したコロンビア、ペルー・フジモリの大いなる功罪、汚職にまみれた政治家の宝庫、ボリビアの歩む道、モラレス大統領の失脚、左派政権の復活、分配から産業振興へ舵を切れるか、

ポピュリズム大陸から日本への警告

生活者目線での格差、格差とポピュリズム、

まとめ

ベネズエラ、アルゼンチン、ブラジル、チリ・コロンビア・ペルー・ボリビア、ポピュリズム大陸から日本への警告で構成、本書は衝撃的なニュースの背後で何が起きているかを丁寧に伝えたい動機から筆を執った、

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