お米の未来

本書は日本人が古来親しんできたお米に関する最新の動きと将来について解説したものである、編者は大坪研一、東京大学卒業、農林水産省入省、新潟大学教授を経て現在は新潟薬科大学特任教授、

コメの機能性と消費拡大

1コメの機能性と食味ー大坪研一、わが国における米食史概観、和食とコメ、コメの成分と構造、コメの機能性、白飯のおいしさ、コメ米飯のおいしさの評価、炊飯と食味、米料理の種類による米の選び方・炊き方、2米ぬかの機能性と健康効果ーメディカルライス協会理事長・渡邊昌、米ぬかサプリメント、米ぬかの整腸作用、発酵米ぬか「FBRA]、機能性食品としての玄米とふすま、3乳酸菌麹菌発酵甘酒の便通改善効果ー新潟薬科大学・佐藤眞治・桑原直子・中川沙織、便通とプロバイオティクス、麹甘酒と乳酸菌酵母菌発酵甘酒、実験方法、便通改善効果、4医食同源のコメー医食同源生薬研究財団名誉会長・雑賀慶二、5糖質、コメ食で生活習慣病予防・世界が関心、健康で有益な療法えを探る、効果的ダイエットにコメ中心の食事を、

6玄米、食欲の起源、共感脳による玄米食の普及、7雑穀米、雑穀の栄養、主な雑穀の特徴、8もち麦、拡大する大麦市場・もち麦の注目度の高まり、生活習慣病に注目の食材「もち麦」、9社会が必必要としているコメー東京農業大学客員教授・雑賀慶二、10コメの政策・マーケットの変遷、食糧難から一気にコメ余りへ、規制緩和で「売れるコメ作り」が白熱22年産新米は原料高・価格転嫁できるかが課題、需要拡大・千載一遇のチャンス、11地域活性化研究所による生産地支援ー幸南食料・橋本太郎、生産者との取組事例、12農産物検査検査規格の見直しとスマート・オコメ・チェ―ンについてー農林水産省米麦流通加工対策室長・葛原祐介、農産物検査規格の見直し、スマート・オコメ・チェーン、

13コメ産地のブランド展開、北海道「ふっくりんこ」認知広がる、新潟産「新之助」の販売強化目指す、秋田県「サキホコレ」本格デビュー、岩手県「銀河のしずく」生産拡大へ、宮城県産みやぎ環境保全米に注力、山形県「スマートつや姫」で品質と食昧を向上、福島県プレミアム米「福・笑い」デビュー、石川県主力の「コシヒカリ」のほか県独自品種を栽培、14コメパックご飯・米粉輸出倍増計画、不作の加州米代替えも、コメ卸動向、政府による輸出支援、15世界のコメ生産と今後のゆくえー九州大学名誉教授・伊東正一、遅い世界のコメ増産・他穀物と比較して、国際コメ価格の現状、コメ貿易の変化、コメ需要の将来とその方向性、

コメ加工技術の変遷

1コメ加工の歴史ーメディカルライス協会理事長・渡邊昌、精白米、包装米飯(パック米)、米粉の利用、2無洗米、無洗米の歴史、被災地支援物資として活躍、製造方法、環境に配慮するコメ、3加工玄米、玄米商品、4加工米飯、加工米飯の沿革、パックごはん市場、冷凍米飯市場、レトルトかゆ市場、5炊飯、炊飯事業の歴史、統計についての解説、6アルファ化米、アルファ化米とは、非常食として利用、アルファ化米の進化、アルファ化米の今後の可能性、

7こめ油、こめ油の利用、こめ油の機能性成分、こめ油の使い方、8日本酒、なぜ酒蔵が化粧品を、ロングセラーのナチュラルコスメ「米ぬか」、9米菓、米菓の起源、市場動向、10米穀粉、米穀粉の分類、品薄感解消で伸び悩み、11包装もち・切り餅、包装もちの沿革と歴史、包装もちの市場動向、12ぬか床、ぬか床の歴史、発酵食品・ぬか漬けの栄養、13ビーフン、ビーフン市場、ビーフンの歴史、市場動向、14包装容器、飲料の無菌充填包装と固形食品の無菌化包装、無菌包装米飯の開発、賞味期限を延ばす技術開発、15精米機、精米機の精米作用、研削式精米、摩擦式精米、研削・摩擦併用式精米、今後の精米機の方向性、

16炊飯器、炊飯器の歴史、かまどの炊き技が語るおいしさ実現の要素、かまどの炊き技を再現する制御技術、かまどの炊きを超えるおいしさを実現する要素技術、産地と連携し食昧を実現する銘柄炊き分け、新たな価値を提供する自動計量炊飯器、炊飯器は食卓のパートナー、17大型工場稼働で小麦代替需要獲得へ、海外進出に向けた動き、米粉のさらなる普及に向けた商品開発、18増粘剤を使用しない米粉100%パンの開発とメカニズムの解明ー国立研究開発法人食品加工グループ・矢野裕之、米粉パンと小麦粉パンの違い、増粘剤なしで米粉100%を膨らませる米粉100%パンがどうしてふくらむのか、製品化と今後、19米粉製粉機、開発の経緯、導入事例、今後の市場性とビジネス展開、米及び米粉製品の未来ー東洋ライス代表取締役・雑賀慶二、

コメのこれから

1地球環境を考えた米作りーメディカルライス協会理事長・渡邊昌みどりの食料システム戦略と土壌の問題、自然と共生した米作り、ONE HEALTHのような発想が必要、ポストコロナの生き方、日本人とコメの未来、2レジスタントスターチを豊富に含む米新品種の開発と応用・今後の可能性ー秋田県立大学教授・藤田直子、さまざまな変異体米、レジスタントスターチを豊富に含む変異体米、レジスタントスターチを豊富に含む米新品種の開発、レジスタントスターチを豊富に含む新品種の今後の課題と可能性、3メディカルライス、低タンパク加工玄米JAS、ノングルテン米粉製造工程管理JAS、

4米タンパク質、コメの中のタンパク質、コメ由来タンパク質の市場、米タンパク製品「こめたん」、「こめたん」を通した顧客価値創造、5アレルギー対応ー山崎醸造製造部長・羽田知由/主任研究員・堀井悠一朗、開発のきっかけと試行錯誤、産官学の共同開発、濃口醤油ができるまで、コメ由来原料によるブレークスルー、醤油風味調理料ができるまで、今後の課題、6プラントベースフードー神明東日本営業部・加藤寛隆、商品概要、今後の市場性とビジネス展開、7バイオマスースマートアグリリレーション執行役員・斎藤三希子、バイオマスプラスチック「ライスレンジ」とは、ライスレンジの特徴、機能、用途、8災害食、

9アップサイクル、過熱蒸煎機で食品ロス削減に貢献、規格外椎茸で調味料にアップサイクル、酒粕パウダーを飼料や食品に、10多収穫米の品種改良と普及・今後の展望についてー国立研究開発法人スマート育種基盤研究領域・竹内善信/松下景、ちほみのり、つきあかり、にじのきらめき、ほしじるし、今後の展望、11スマート農業・栽培、ドローンを使った空中直播栽培、直播用には鉄コーチング処理した種もみ、12スマート農業・データ、地球観測衛星のデータを活用した「宇宙ビッグデータ米」、宇宙からコメ作りに最適な土地を探しコメを栽培、13スマート農業・農機、スマート農業のメリット(図表1)、ヤンマーが考える未来の農業、次世代の農業を拓くテクノロジー、農業を食農産業へ、

まとめ

コメの機能性と食昧、コメ加工技術の変遷、コメのこれからについて解説、お米の生産及び消費の維持拡大は喫緊の課題となっており本書は企業や団体にも役立つと期待される、

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