レビュー・人は右、車は左往来の日本史

道路の左右、乗り物による移動、信仰の問題、権力と道路を考察、著者は近江俊秀、文化庁文化財第二課主任文化財調査官、奈良大学文学部文化財学科卒、専門は日本古代交通史、著書「古代国家と道路」他

概要

歩行者はどこを歩く、1人は右・車は左、武士は左側通行、ルール、第5回国会議論、2江戸時代・人は道のどちらを歩く、外国人が見た東海道のマナー、すれ違い時左側、右側通行、ケンぺルの見た左側、3武士と刀と右側、絵画資料、武士の作法、右に避ける、戦国武士は右、鎌倉初期は左側、4古代の交通マナー、大宰府、平安京、路頭礼、5交通マナーの起源、礼から、日本社会と交通マナー、 乗り物の話、 1明治日本の交通革命、モースが見た光景、鉄道と馬車、文明開化第一の創造物、交通ルールの設定、明治初期の交通混乱、2身分と乗り物ー高貴な人の乗り物、天皇と輿、輿に乗った人々、輿に乗ってどこまでも、 牛車、牛車の衰退、3江戸時代の乗り物―乗物と駕籠、 二種類の乗り物、乗り物の利用とルール、乗り物の起源ー輿から乗り物、駕籠の起源ー箯輿から駕籠、描かれた乗り物―乗物と駕籠の登場、駕籠の普及、4荷車の話、古代の車牛馬が群れる都大路、古代・車の利用範囲、江戸時代の車、車の利用を制限した理由、利用の自粛、日本における最初の歩車分離道路、車道の行きついた先、5日本人と乗り物、明治初期の交通混乱、日本人と乗り物、交通安全と道路の維持、道路と信仰、1神が通る道・神がいる道、道を清めるー神事と道、神仏と出会う道ー参詣、 衛の神―境界の神、2道路で繰り広げられた神仏と人、古代の清道、招かざる神、道饗祭の遺跡、衛の祭祀の広がり、閻魔大王、                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              3道路側溝に残る祭祀の痕跡、穢れは海に、流された祭祀の道具、変りゆく祭祀のかたち、側溝に捨てられたゴミ、4神仏との出会いの場としての道路、清らかな道、道路を造って功徳、神仏と道路、権力と道路、1道路を造り・交通をコントロール、道路の役割、国家と道路、2国家形成と道路-支配領域拡大、前方後円墳と海の道倭王権と陸路、前方後円墳と道路、3古代国家と道路ー中央集権国家の道路網、七道駅路、道路の維持管理と沿線の規制、廃絶する古代道路と中世の道路へ、中世の道路ー強者は道路を造り・弱者は道路を壊す、鎌倉の道路、中世の道路の維持管理、強者は道路を造る―織田信長、豊臣秀吉の交通政策、5江戸幕府と道路ー安定政権が築いた道路網と交通システム、軍事より往来の安全、江戸の町の道路、江戸幕府の道路の維持管理、6近代の道路―社会変動に翻弄された道路、道路に寄せられた東京市の道路への苦情、信じがたいほど悪い日本の道路―ワトキンス報告、7国家と道路、古代道路が語るもの、権力は道路に何を求めたのか、道路を守るのは誰か、往来の日本史、

感想

武士の刀が右側通行、牛車から駕籠、道路で繰り広げられる神仏と人物語、国家形成と道路から往来の日本社会を描きだす、

まとめ

歩行者はどこを歩く、乗り物の話、道路と信仰、権力と道路を考察日本の往来社会の特徴を描く、

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