レビュー・モンゴル草原の歴史戦

物質的に無欲、移動することで情報キャッチ、隣人たちとネットワークで力強く生きてきたモンゴル人たち、本書は第一次資料と、その書き手たちの行き方を披露するモンゴルの現代の歴史である、著者は揚海英、国立静岡大学人文社会科学部教授、専攻は文化人類学著書「モンゴルのアルジャイ石窟-その興亡の歴史と出土文書」他 

概要

手写本の世界、チンギス・ハーン以来の知的伝統、手写本とは何か名誉とステータスの象徴、女のテキストと男のテキスト、漢籍に頼る研究には限界がある、資料公開の危険性、名誉を収集する方法、激動のなかの手写本、カトリック教会に残った手写本の運命、新しい文献を発見した賢い英雄、「モンゴル秘史」のロマン、新たに生まれる手写本、モンゴル語年代記―英雄たちの歴史、真珠の数珠とは五色の史書、外国人探検隊と年代記、モンゴル人と「真珠の珠」年代記の編纂者たち、貝子バダラホ、チンギスハーンを語る有資格者ガン・スメ寺の学僧、「真珠の数珠」にみるモンゴル史、「伝国の玉璽」ー中国のモンゴル・コンプレックス、清朝はチンギスハーンをどう見た、歴史書がいくつもある理由、草原の医学書、草原と北京のあいだ、嵩祝寺の興亡、嵩祝寺へ赴いた医学者、草原の医学者たち、清廉な役人ーナゾンバト、求道者の弟子ーバトチロー、民間の名医―ガンジョールジャブ、手写本の包と表紙が語る歴史、モンゴル医学の発展、インド・チベット医学の北進、シャマニズムの治療法、驚異の医学書「四部医院」、臨床医学の書「ランタブ」、二種ある「ランタブ」の翻訳本、「ランタブ」の成り立ち、「ランタブ」の医学的特徴、先進的な概念と結びつく、モンゴル人医学者の活用例激動の時代と草原の文人たち、革命家と民族文化のゆくえ、教科書としてつかわれた手写本、「小さな婿」という存在、」少年オーノス革命割拠地をめざす、すべてが狂った社会主義時代、残された文化喪失の遺恨、詩人たちの群像、革命家とされた詩人ゲシクバト、詩歌がになった伝統教育、大衆を鼓舞する歴史詩文、モンゴルそのものの文化を批判した詩人、チベットの詩人の名を借りて、憤怒死した王の婿―革命期の混乱のなかで、美男薄命、革命と僧侶たち、活仏とゲゼル・ハーン、反革命的なラマたちの思想改造、説教するゲゼル・ハーン、歴史を映す神託、ボクト・ハーンの精神世界、奉天と北京の王座をねらう革命精神、社会主義の到来を明察していた活仏、活仏は古代突厥の伝統を受け継ぐ、現代に向けて、1945年秋でとぎれた系譜、対句の精神ー新しい歴史の幕開き、モンゴル人が書いた手写本を基本的な材料としている、

感想

モンゴル人が書いた手写本を材料に歴史を構築、漢民族からの歴史・文化の侵攻に対抗している、

まとめ

手写本の世界、モンゴル語年代記、草原の医学書、激動の時代と草原の文士たちを考察、手写本・年代記・医学書を材料に中国との歴史戦争、

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA