レビュー、熱狂する明代

なぜ「四大奇書」は読まれるに至ったのか、それを鍵に明代の時代を描く、著者は小松謙、京都府立大学教授、専門は中国文学、著書「四台奇書」他、

概要

モンゴルの遺産、南宋滅亡と知識人ショック、価値基準のシャッフル、中国特有の問題・科挙、白話、「全相平話」刊行、「三国志演義」・「水滸伝」の原型、明代前期に起きたこと、朱元璋の大虐殺科挙制度の変革、士大夫、元の読書状況を承けて、出版状況、読んで面白い本、寧王朱宸濠の反乱ー戦争マニア武宗正徳帝と王陽明、武宗正徳帝の誕生、宦官劉瑾の専横、軍人オタク、「威武大将軍朱寿」の出撃、寧王朱宸濠の反乱、王守仁の活躍、武宗正徳帝の死、武宗伝説、新しい哲学と文学を求めて―陽明学と復古派、陽明学の誕生、復古派の誕生、李夢陽の文学思想、真詩をもとめて、誰が何のために「三国志演義」「水滸伝」を作り上げたか、バブル経済、「三国志演義」「水滸伝」を刊行した男、武官、武定侯郭勛の出版事業、刊行の意図、上層部の人たちが読み始める、知識人が「水滸伝」を読む、林冲の謎、「宝剣記」誕生の真相、誰が「水滸伝」を作り上げたのか、「三国志演義」の誕生、「南倭」と短編白話小説集の出現、「北慮南倭」と嘉靖帝、白話小説「六十家小説」、洪楩と清平山堂、胡宗憲の辣腕、「六十家小説」刊行の背景、もう一つのグループ、北慮と金瓶梅、金瓶梅と嘉靖年間の事件、金瓶梅作者の意図、モンゴル侵入と金瓶梅、王忬処刑、金瓶梅を作った男、攻撃された人々、熱狂の時代ー出版の爆発的拡大と真の追求、万暦の時代、大衆出版の本格的展開ー建陽、白話小説の大量制作ー江南、「李卓吾」の批判ー「水滸伝」、西遊記の成立、近代的読書の確立演劇界、湯顕祖と情の世界、熱狂の時代、祭りの終わりー最後の輝きと明の滅亡、李卓吾の死、万暦帝の死と魏忠賢の専横、東林党、明代の出版統制、馮夢龍の活動、四大奇書の改編、明の滅亡、金聖歎の活動と死、その後のことー消え去ったものと受け継がれるもの清の文化、明代文化の否定と受け継ぐもの、明代文学の謎にせまる、

感想

明代は空前の出版ブーム、四大奇書ほか多くの書物が刊行され読書熱は高まった、明の文学再考に迫る、

まとめ

モンゴルの遺産、明代前期に起きたこと、寧王朱宸濠の反乱、新しい哲学と文学を求めて、誰が・何のための「三国志演義」「水滸伝」を作り上げたのか、南倭と短編白話小説集の出現、北慮と金瓶梅、熱狂の時代、祭りの終わり、その後のことを考察、中国四大奇書が誕生した明代の文学の謎に迫る、

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