レビュー・脂肪と人類

脂肪は命そのものだ、人と脂肪の複雑な関係を根底から探ってみる著者はイェンヌ・ダムべリ、ジャーナリスト・作家、スエ―デンの主要朝刊紙に寄稿、デビュー作「いただきます・新しい定番料理の知られざる歴史」最優秀賞受賞、食文化関係の著作多数、

概要

ホワイトチャペルの怪物―世界を虜にしたロンドン下水道の「脂肪の山」、展示された怪物、大悪臭、骨髄ー祖先たちの飽くなき脂への要求、骨の中の脂肪、脂肪飢餓とウサギ飢餓、脂肪は女より男に、現代の石器時代ダイエット、クリーンな女性・ダーティーな男性、石器時代の人は赤身肉を求めなかった、縄文時代の人が好んだ海洋性脂肪、ヴァイキングの発酵サメ、マッコウクジラの鯨蠟と鯨油、バターとチーズー神の食べ物・女性の苦労の結晶、エチオピアのニテル・キベ・モロッコのスメン、神話の中の牛と乳、女性の労働の産物だった乳製品、スエーデンの酪農場から追い出された女たち、女性を苦しめた白い鞭、バター・魔女・セクスアリティ、大聖堂を建設した免罪符、バターの奇跡、皿の上にバター百グラム、マーガリンを推奨するスエーデン食品庁、牛乳ー国民の家の白いドリンク、ノルウェーのバター危機、だから脂は味わい深い、脂肪は六番目の基本味か、嘔吐を誘発する遊離脂肪酸、神の足の香り、蠢くチーズ、風味を増長させる脂肪、豚肉・ナショナリズム・アイデンティティ、サロの彫刻、傷口にラードの絆創膏、鼻から尻尾までルネッサンス、フロットの作り方、従順ではないのが豚、アメリカから始まった工業養豚、デンマークにおける伝統的な職人技の復興、本物のベーコン、豚肉が国家主義者の振り回すバットに、かくも恐ろしき脂肪、犯人にされた飽和脂肪酸、すべてトランス脂肪酸で解決、デンマークの脂肪規制の結末、結局廃止された脂肪税、熱帯の木に生えるラードと大豆ロビイストー植物油を巡る熱い闘い、菜種油の発見、固体の植物性脂肪ココナッツオイルの再評価、大豆ロビイストの暗躍、パームオイルのネガティブイメージ、結局・脂肪を摂ると太るのか、既存の金持だけが得をする、燃焼の謎、世界にダイエットを広めた葬儀屋、悪者になった脂肪、高脂肪で栄養失調、飽和脂肪に賛成・食品庁に反対、低脂肪・脂肪カットの時代、神の最高のダイエットテクニック、どれも同じくらい脂っこいわけではないーしかし多様性で脂肪は最高の存在となる、オメガ6の過剰摂取、放し飼いの牛から採れる・きらきら光る美味しい脂肪、良いものに決めよう、脂と料理のヒントーもっと脂を使った美味しいレシピとテクニック、自分たちが食べるものはなるべく良いものであってほしい、

感想

どの脂肪分にも独自の個性があり、その魅力を開花させ、キッチンに立つ人を輝かせる瞬間を待っている、

まとめ

ホワイトチャペルの怪物、骨髄、バターとチーズ、だから脂は味わい深い、豚肉・ナショナリズム・アイデンティティ、かくも恐ろしき脂肪、熱帯の木に生えるラードと大豆ロビイスト、結局・脂肪を摂ると太るのか痩せるのか、どれも同じくらい脂っぽいわけではないを考察、多様性で脂肪は最高の存在となる、

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