ファッションの移入、普及、日本独自のファッション文化を形成するに至ったかを明らかにする、著者は平芳裕子、東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学、神戸大学大学院人間発達環境学研究科准教授、著書「まなざしの装置―ファッションと近代アメリカ」他
概要
現代ファッションの原流を辿る―明治前期~中期、西洋との対峙-軍服の移入、外国の衣服、列強諸国の進出、和服と洋服の特徴、洋服の優位、洋服商の開業と羽織袴の日本人、軍服の制定と散髪脱刀令、欧米訪問のための服装、外見の重要性、近代化の象徴ー理念としてのスーツ、岩倉使節団の洋服着用、スーツの起源、市民社会の自由と平等、既製服の登場,新興階級の典型的な男性像、近代化の象徴、公家と武家の争い、政治としての洋服ー天皇と皇后の大礼服、洋服採用と伝統回帰、大礼服の制定、天皇の洋服、皇后の伝統装束、宮中の服装改革、皇后の洋服着用へ、社交としての女性服ー鹿鳴館とドレス、皇后の礼服、鹿鳴館の舞踏会、進まぬ女性の洋装、複雑な構造と下着の装着、身体的・経済的負担、スーツとドレスの役割分担、オートクチュールとステータス、国家のための洋服、健康のための髪型と洋服、庶民の装いお歯黒と引眉、束髪の流行、子供の服装、西洋のファッション文化が流入する、明治後期~昭和初期、百貨店の発展ー流行と消費の創出、都市の発展と中流階級、呉服屋の伝統、西洋におけるデパートの発展、呉服屋からデパートへ、百貨店の文化的発展、着物の図案とPR誌の登場、銘仙の流行と都会的生活、日常着の着物アールヌーボーの影響、アールデコの影響、銘仙の広がり、関東大震災と白木屋火災、洋風の生活様式への変化、地下鉄でお出かけ、西洋ファッションにおける改革、和服と洋服の比率、スポーツとレジャーの流行、装飾に対する批判、コルセットの追放、シンプルなファッション、日本への影響、モダンガールと洋裁家たちー洋服を着る/作る、働く女性の制服、モダンガールの登場、和洋華やかな装い、百貨店の婦人服、ファッションショーの開催、デザイナーの登場、洋裁学校の誕生、雑誌の流行情報、服装改善運動と簡単服」、着物の改良、生活の改善と合理化、服装改善をめぐる議論、和服の改良VS洋服の採用、洋服作りの困難と工夫、簡単服の登場、あっぱっぱの人気、洋服育ちの女性たち、日本的なるものを追求する・戦中期、戦争と衣服ー流行と統制、戦争の勃発、情報断絶、戦争柄と軍国調の流行、物資不足の深刻化、贅沢禁止、国民服ー新日本服の考案、日本の衣服を作る、国民服の制定、日本らしさの追求、国民服着用の実態、日本的なるものの限界、国民服の普及、婦人標準服の理念と挫折、女性用の国民服洋裁家のアイデア、男性と女性の相違、紛糾する議論、婦人標準服の制定、婦人標準服に対する批判、不評の要因、白エプロン・モンペ・防空服、女性服の実際、白エプロン、モンペ、モンペ風ズボン、防空服と防空服装日、戦局の悪化、防空服というスタイル和服から洋服への転換、終戦、国民服の役割、着物の解体、活動的な衣服と身体、西洋ファッションにおける禁忌、日本女性のズボン、重ね着による合理化、戦争中のファッション、ファッションを日本へ適用する、戦後~昭和中期、占領下のアメリカンスタイルときもの、GHQによる支配、物資不足と洋裁学校、雑誌の復刊と創刊、アメリカンスタイルの影響、体形に合う衣服、アメリカからパリ情報、洋裁学校の増加、日本人のためのパリファッション、独立を迎える、ディオール旋風、オートクチュールの影響力、ディオールを日本で作る、オートクチュールのファッションショー、オートクチュールと百貨店、洋裁家たちの活躍、化学繊維・下着・メディアの発達、大衆化に向けて、化学繊維の発達、洋裁用下着の開発、映画のコスチューム、コスチュームデザインへの注目、テレビの発達、デザイナーとアパレルメーカーの登場、職業としてのデザイナー、ファッションモデルの誕生、日本ん独自のライン、企業によるキャンペーン、企業制服のデザイン、女性服の既製品化、海外への挑戦、流行の消費と若者のファッション、新しい世代の成長、みゆき族、大衆消費社会とミニスカート、社会変革と抗議運動、ヒッピーとフーテン族、日本のファッションが世界と出会う、昭和後期以降、若手デザイナーの成長と既製服ブランドの発展、高度経済成長の終焉、原宿のデザイナー、既製服の時代、若手デザイナーのパリ進出、オートクチュールの日本人、デザイナーの連携、ファッション誌とアンノン族都会の流行、ファッションブランドの確立と大衆への浸透、バブル経済とポストモダン、1980年のパリ、新しい女性像、ファッションブランド興隆、渋谷カルチャー、東京プレタポルテ・コレクション、おしゃれ至上主義、ヤンキーの登場、ストリートカルチャーの台頭、バブル崩壊と社会不安、バブルの残り香、着こなしの重視、原宿のストリート、渋谷のストリート、日本のファッションデザイン、身体への関心、ファッション業界の変化、二極化するファッション、新世紀、ダブルネーム、ゴシックとロリータ、お姉系と森ガール、ブログとインフルエンサー、ファストファとラクジュアリーブランド、新世代の活躍、グローバル化とデジタル化、災害とメディア、話題性による流行、所有から共有へサステイナブルな取り組み、SNSの台頭、デジタルファッション、テクノロジーの開発、新たなデザイン、21世紀のこれから、ファッションの力、ファッションの由来、日本へ渡る、和洋混交和服の解体、洋服の適用、世界と日本、日本のファッション文化現代に及ぶ規範、ファッションの未来、日本のファッションについて知りたい方におススメ、
感想
西洋の受容、着物と洋服、戦時の装いから現代のファッションデザインに至る道筋が示されている、
まとめ
現代ファッションの源流をたどる、西洋のファッション文化が流入する、日本的なるものを追求する、ファッションを日本へ適用する、日本のファッションが世界と出会うを考察、明治から昭和まで150年をたどる、