レビュー・戦争宗教学序説

宗教と戦争・軍事との交錯点に注目、人間の理想と本音を探る、著者は石川明人、北海道大学大学院博士後期課程単位取得退学、桃山学院大学教授、専攻は宗教学、著書「ティリッヒの宗教芸術論」他

概要

軍事の中の宗教的なるもの、1宗教的に営まれる軍事、宗教と組み合わされる武器、神と共に戦ってきた日本人、武器と宗教の密接な関係、日本の軍旗の宗教性、神旗の威霊、戦国時代の戦争と宗教、くじ・占星術・験担ぎ、2お守りなしではいられない兵士たち、軍事に占いの類を持ち込むことに対する批判、戦場の兵士たちが見たもの、スピリチュアリズム、兵士が身に着けていたお守り、弾丸を食い止める聖書、お守りに批判的だった聖職者たち生き残るための技術としての呪術、お守りが大量生産されて商品化された最初の戦争、戦場で活動する宗教家たち、1従軍チャプレンの諸相、クロムウエルの鉄騎隊、宗教的な武装集団、軍隊に専属の宗教家、アメリカのチャプレン科、従軍チャプレンの位置づけと多様性、語り継がれる四人のチャプレン、チャプレンたちの名誉勲章、原爆と従軍チャプレン、ザベルカ神父の後悔、2軍隊における祈り、日本の陣僧、近現代日本の従軍チャプレン、従軍チャプレンの諸相、徴兵逃れ祈願、骨相と手相、軍隊に独自の葬送儀礼、軍人に求められる精神、1軍隊における精神力、宗教としてのローマ軍、古くから認識されていた士気の重要性、戦闘精神の中核となるのは、ギャンブルとしての戦争、軍事的天才、軍人に求められる勇気について、精神も常に武装していなければならない、宗教や死や命については言及しなかった、勇気と名誉と機関銃、勇猛果敢な突撃への憧れ、非難された新兵器、2士気と宗教、ジョミニにおける精神と士気、諸子は死に方を習うためにここにいる、重装歩兵ソクラテス、勇気とは何か・という問いよくわからない勇気、死と不知の自覚、クセノフォンの戦争体験記、士気のための宗教、宗教的服従を説いた軍隊、1精神力重視の背景、死は鴻毛よりも軽しと覚悟せよ、天皇の軍隊としての日本軍、キリスト教の神と日本の天皇、軍人勅諭が出されるまで、精神教育の展開、精神主義的傾向のさまざまな背景、侮辱されていた日本の軍人たち、第一次大戦の衝撃と平和主義、日本的精神主義の背景としての軍縮と平和主義、後の日本軍への影響、2日本軍の必勝の信念、統帥綱領における精神の重視、統帥参考における精神主義、あらゆるところで強調された信念、必中の信念と犠牲的精神、従軍兵士の心得で述べられていること、国民全体が奉ずべき軍人精神、精神的道徳的に優秀なる軍隊へ、宗教的服従としての軍人精神、宗教と平和のアイロニー、1宗教の軍事的な側面、イーハトーブと満州、キリスト教における軍事的イメージ戦いとしての信仰、イエスは軍人を愛し・軍人はイエスを愛した軍人の職務は牧師のそれと等しい、勝ち取るものとしての平和、日本軍の宗教宣撫工作部、宗教宣撫班のさまざまな活動、宗教宣撫班をどう評価するか、平和への取り組みの難しさ、2平和に対する本音と限界、正義の薬、私たちは平和の薬を飲みたがる、愛や信念の問題ではない、信じるとはどういうことか、平和とは何か・愛とは何か・本当に知っているのか、戦艦大和と吉田満、静かに緊張した・謙虚に充実した・日常生活、反戦の限界と愛、肉の重荷を負った人間は、戦争宗教学について知りたい方におススメ、

感想

戦争と宗教は交錯している、究極的には人間の営みであることを考察した

まとめ

軍事の中の宗教的なもの、戦場で活動する宗教家たち、軍人に求められる精神、宗教的服従を説いた軍隊、宗教と平和のアイロニーを考察、宗教と平和のアイロニーが結論、

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