儒教国家韓国の民衆の日常に迫り、民衆運動の様相を明らかにする、著者は趙景達、東京都立大学大学院人文科学研博士課程中退千葉大学文学部教授・2020年定年退職、専攻は朝鮮近代史・民衆史・思想史、著書「近代朝鮮と日本」他
概要
朝鮮社会の儒教化、1儒教国家の誕生とその理念、朱子学革命と民衆、統治システムと理念、民衆の儒教化、賑恤と平均、2儒教社会の現実と両班、儒教的民本主義の現実、民衆の両班志向、両班文化、両班批判と土の精神、民衆の生活と文化、1村と食の文化、朝鮮の村、村の秩序と共同組織、相互扶助の精神、民人は食を以て天となす、流民と盗賊、勤倹農民はいたか、2村の賑あい村祭りと二重文化、正月の祭りと娯楽、労働と農楽、酒幕に集まる人々、場市の概要、場市の喧噪、3民衆の精神世界、正統と異端、巫俗の位相、仏教の位相、道教の位相、迷信と占ト、墓地風水と山訟、周辺的民衆の世界、1賤民社会の諸相、賤民とは何か、奴婢という身分、消えゆく奴婢、万神に仕える者たち、賤民化する僧侶、芸能民の諸相、仮面劇と唱劇、2最下賤民白丁の悲哀、起源と由来、白丁と一般民衆、白丁の生活、身分と宿命、3褓負商の社会、褓負商とは何か、起源と歴史、忠誠・団結・規律、褓負商と一般民衆、女性のフォークロア、1宮女と妓生、囚われの宮女、妓生の由来、妓生の社会、官妓存廃論、妓生の格式2女性と婚姻、婚姻の風俗、儒教と女性、働く女性、早婚の悲劇女性の再婚、3女性の自由と宗教、大らかな女性たち、アジールとしての寺院、女性宗教としての巫俗、閔妃と巫女真霊君、民衆運動の政治文化、1不穏の時代、飢饉・疫病・変乱、困窮する民衆、鄭鑑録の生活、民訴の時代、勢道政治下の民衆、民衆宗教東学の誕生、2民乱の時代、民乱と両班、三南大騒乱、民衆の国王幻想、民衆の外国人観、異端東学の教説、」3民衆反乱のフォークロア、反乱の大義、農民軍の進撃、地上天国の到来、逸脱する農民軍、女性戦士=李召史の悲劇、全琫準と民衆、近代化と民衆、1甲午改革と民衆、一君万民政治、賤民の解放、奴婢の解放真霊君の追放、警察と民衆、断髪令と民衆、2新しい政治文化の誕生と民衆運動、大韓帝国と独立協会、女性運動の始まり、褓負商団の解体と独立教会、公論と民訴の行方、土意識の拡散、辺境の反乱、3民衆の迷走と覚醒、大韓帝国の警察支配と民衆、近代文明と民衆、女性の近代教育、民衆ナショナリズムの高揚、義民と民衆、キリスト教の大復興運動と民衆、周辺的民衆の覚醒、1義賊の時代、活貧党の誕生、義賊の出自と掟、活貧党の作法、活貧党と民衆、反逆の論理、2褓負商の近代、褓負商団の再興、増長する褓負商、排外主義と愛国、褓負商団の消滅、3白丁の近代解放と迫害、高宗と賤民、異形の白丁吉永洙、白丁の国民化、4近代化と女性、賢母良妻論の成立、女性の国権回復運動、妓生の愛国精神、大韓帝国期の妓生、民衆の行方と現代、1三・一運動と民衆、韓国併合と民衆、三・一運動の興起、祝祭としての三・一運動、旧白丁の三・一運動、三・一運動と女性、儒教的民衆の転回、2儒教国家の過去と現在、儒教国家の現実、這い上がりと分かち合いの社会、現代韓国の政治文化、朝鮮民衆の社会史を知りたい方におススメ、
感想
現代韓国の源流を探る、甲午改革に注目した、
まとめ
朝鮮王朝の儒教化、民衆の生活と文化、周辺的民衆の世界、女性のフォークロア、民衆運動の政治文化、近代化と民衆、周辺的民衆の覚醒、民衆の行方と現代を考察、儒教化と民衆の世界を探る、